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第1話 "ダンジョン"

 俺の名前はセツ。本名はニール・マギナ・アルベルトと言うのだが、分けあってセツと名乗っている。


 俺はお供の獣人族の少女、ミィと共に、()()()()のためにこの魔術溢れる世界で冒険者として旅をしている。その目的は大きく二つ。一つはこの世界の謎を解き明かすこと。そして、もう一つは()()()に復讐することである。


  まず一つ目のこの世界の謎についてだ。


 この世界には()()()()()というものが存在する。ダンジョンは天空に向かって(そび)え立つ、誰が何のために作ったのかも分からない謎の建物で、世界に4()()存在している。



 ダンジョンは地上に入り口がありそこから上に向かって何層にも連なっている。そこには様々な資源や宝物、そして()()()()()が眠っており、冒険者はその宝物や資源、記録を探し出すことを生業の一つとしている。

 ただ勿論、なんの困難も無くそれらを手に入れられる訳ではない。ダンジョンには魔獣と呼ばれる、一般的な地上の動物と違った強力な個体が存在する。それぞれ危険度がランク分けされており、上の層に行けば行くほど強力なランクの魔物が出現する。



 そんなダンジョンだが、豊富な資源を得ることができ、たくさんの冒険者が集まるため、この世界ではその4つのダンジョンを中心として人が集まり栄えてきた。

 そのため、ダンジョンのある4つの大国とその周辺の小国という勢力図になっている。



 現在俺たちがいるのは【ノブレスダンジョン】のあるイディアル王国。綺麗な街並みと爽やかな自然が特徴の良い国である。

 なぜ俺たちがここ、イディアル王国に滞在しているのかというと、現状()()ダンジョン踏破を成し遂げたと言われている冒険者パーティがこの国にいる、という情報を得たからだ。というのも実は、過去ダンジョン踏破を成し遂げた者は、誰1人としていないのだ。


 ダンジョンを踏破することそれすなわち世界を暴くこと。是非とも会って話を聞いてみたいものだ。



 実は冒険者というのはたいてい、ダンジョンを踏破しようとすること自体にあまり興味は無い。

 冒険者は、各国の冒険者ギルドという組合に所属して活動している。冒険者の仕事は大きく三つ。一つ目はダンジョン探索、ニつ目はギルドに張り出される民間の依頼、そして三つ目は国からの依頼である。



 一つ目と二つ目は聞いての通りだが、三つ目に関しては、その国の高ランク冒険者が国から仕事を依頼されるのである。高ランク冒険者になるには依頼数、資源等の持ち込みの実績、そして実力などが総合的に加味され、ギルドによって決められている。

 大方の冒険者はこの高ランク冒険者になることが夢である。国からの依頼を受けれるようになれば、将来は安泰なのだ。



 ――要するにダンジョンというものの認識は、現状国にとっても冒険者にとっても()()()()()()()()()()()()()()()()()()なのである。


 よって進んでダンジョン踏破を目指すものの方が少数派となってしまっているのだ。




 脱線してしまったが、二つ目の目的について話そう。これは一つ目の目的にも繋がることなのだが、俺の幼少期のことに由来している。


 あれはいつもの日常を毎日平和に過ごすのだと信じて疑わなかった、なんの変哲もないある日のこと――








【補足】魔獣のランク、冒険者のランクは次のように決められています。


冒険者のランクは上から

・クラウン(世界に数人、冒険者の頂点)

・マスター

・プラチナ(ココから国の依頼が受けられる)

・ゴールド(世間一般的には上級者)

・シルバー(一番数が多い)

・ブロンズ

・ビギナー


ゴールドまでは国内のギルドが承認するが、プラチナからは

4大国のギルドの承認が必要である。また、強さが全てランクに反映されているわけではない。


魔獣のランクは上から

・SSランク(神話級とも呼ばれる。存在すら怪しい)

・Sランク(国難級とも呼ばれる。一般的な魔物の頂点)

・Aランク(災害級とも呼ばれる。討伐には相当な腕が必要)

・Bランク(かなり強く、並の冒険者なら太刀打ちできない)

・Cランク(そこそこ強く、並の冒険者でも手こずる)

・Dランク(強くはないが初心者は手こずる)

・Eランク(殺傷能力に乏しく、大抵は負けない)



いずれどこかの話ででてきますが補足として書いておきます。


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