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悪党の食卓。 --王妃の実家は、たぶん黒幕説。--  作者: マイネ


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19/51

忙しい1日の終わりに。 食卓

食卓です。一家全員居ます。


ここまでで、長かった探索・準備パート終了です。

次からは、緩やかに攻めていきます。


もう少しだけ、お付き合いくださいませ(._.)




ベルトハイド公爵家

食卓・夜

一家集結




 食事を終えた後、血の様に真っ赤なワインを片手に時を待つ…。



「我が麗しき同胞達よ。まずは、杯を分かち合おうではないか?」



「悲願達成の為に」

 と、公爵がグラスを持ち上げる


「「「悲願達成の為に」」」

 公爵に続いて、皆がグラスを持ち上げ、音のない乾杯を交わした後に、血の様に真っ赤なワインを一同が呷る。


 ゆるりと微笑んで公爵が口火を切る。


「まずは、そうだな…。私から話そうかな…。


 今日は、ジーク殿下に治癒ポーションを栄養剤として、飲ませるように手配をしようとしたんだ。


 それと同時に、問題の毒見役を切り替えようとした。


 けれど、調べてみると毒見役は、最近切り替わったばかりだと判ったんだ。


 元々、毒見役は入れ替わりが激しい。

 だから、誰も気に留めていなかった…。


 今日の短時間だけでは、毒見役の背後まで洗えなかった…。


 けれど、それが分かれば、真犯人に近付ける…とは、思っている…」




「事件の背後関係が洗えない以上、王城は危険だと判断した。

 当初は、ジーク殿下の容態を隠す為に、治癒ポーションを密かに飲ませて、秘密裏に治療する予定だったけれど、女神と相談の上で、それはやめて、公爵領で本格的に療養させる事にした。


 もちろん公務として発表する予定だよ。


 …多少は不自然に映るだろう。

 それでも、殿下の治療と安全が最優先だ。


 だから、皆もそのつもりでいてくれ…」


 

 公爵の言葉に、皆がパラパラと了承の意を伝える。




「では、次は私が…」


 そう口を開いたのは、夫人だった。

 夫人の美しい顔には、怪しい笑みが咲いていた。



「本日は計画通りに、被害にあった令息達の親を招待して、茶会を開きました。


 色々と紆余曲折ございましたが、この事件の発覚と、我が家が着手した理由を、イリスの証言が発端だと周知し、女神は関与していないと、理由付けを致しました。


 そして、各家門へ手土産として、無償で治癒ポーションを配布しております。


 引き換えに、皆が感謝という枷を背負い、第二王子殿下と女神への揺るぎない忠誠を誓って頂きました。


 ですので、何かあれば、ご利用くださいませ」


 

「…それはまた…どうやったんだい?」

 公爵が不思議そうに質問する。



「フフフ、押したり、引いたりして、徹底的に攻めてみましたの。

 そして、とどめはなんと言っても、イリスの可愛さで…」



「母様!!!」



「…ああ。ごめんなさいね。反抗期だったわね?」


 そう言って夫人は、クスクスと楽しそうに笑っていた。

 



「…そうか。イリスも頑張ってくれたんだね?ありがとう2人とも。それでは最後はアリス…頼めるかい?」



「はい。お父様」

 そう答えて、アリスは無邪気で可愛い笑みを浮かべた。




「私は今日、アレクシス殿下と接触して参りました。


 第一王子殿下派閥の令嬢のお名前を語って、お約束を頂いていたのですけれど、残念なことに、侍従に会った段階でバレてしまいました…。


 仕方がないので、阻む侍従と楽しいお話をしましたら、問題なく殿下にお会いできましたわ」




「アレクシス殿下は、まず私が来たことに大変驚いておりました。


 そして、私は当初からの目的であった、アレクシス殿下への警告を致しました。


 殿下の警告に対しての反応は、まるで…何も知らないかのような反応でしたの。


 これに関しての真偽は、私にはわかりませんわ…。


 普段からアレクシス殿下との接点なんか、微塵もありませんので、殿下の今日の態度が本物なのか、それとも巧妙な嘘なのか…。


 私には、判断出来ませんわ」



 アリスは綺麗な指を華奢な顎に添えて、少し悩ましげな表情を浮かべ話を続ける。



「…アレクシス殿下の内心はよく分かりませんが、殿下は話をする中で、今回の私の行動の真意を知りたがりましたの。


 単純に考えるのなら、殿下が首謀者である場合、今日の行動の真意よりも、こちらの次の行動を知りたがるはず…。


 そんな風に思える事から、今日の段階では、あまり首謀者には見えない。と、結論付けました」





「…そうか…嫌な事を言われたり、されたりしなかったかい?

 …私はそもそも、アリスがアレクシス殿下に会う事は、反対だったんだ。今日も何度、後悔したことか。私は奴がどうなっても、一向に構わな…」




「旦那様」

 夫人が強く制する。



「…ああ。すまない。ありがとう…。

 それでアリス…大丈夫だったかい?」



「ええ、お父様。問題ありませんでしたわ。ご心配ありがとうございます。

 むしろ、素直に言うことを聞いてくれて、とっても気分が良かったですわ」



「…そうか」


「良かったわねアリス」


「……」



 こうしてベルトハイドの食卓では、今日の結果を踏まえて、次の計画の調整が行われたのであった。




 王位奪取計画・第三段階・種蒔き。

・情報と状況の共有&計画の調整


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