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拾われた猫。  作者: 佐雲
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.09



「私は心が読めるわけじゃない。


ただお前が考えていそうな事は何となく分かる。


…ずっとお前を見てきたからな」




スッとこちらに来て私の頬を撫でた。



優しい感覚がした。




悔しいことに、それだけで警戒を緩めてしまいそうになった。




「フフッ。


身構えなくても何もしない。


第一今は武器も持ってないだろう」




よしよしと今度は頭を撫でる。




「…無くても戦い方はいくらでもある」




彼は一瞬驚いた顔をして、ニコッと笑った。





「やっと口を聞いたな」




嬉しそうに笑った彼は少しだけ子供のように見えた。




私よりも大人で背が高い彼は会ったこともないのに、どこか身近に感じた。





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