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33 新たな仲間の誕生!

パキパキ……ペキ……バキ…………パカッ!


「ククゥーー……クゥ?」


生まれた! 薄い水色のグリフィン……毛並みが綺麗。


このクリっとした『つぶらな瞳』可愛い。


親バカでも良い。ママとして今日からお世話をして、一人でご飯が食べられらようになったらガザニアへ向けて出発よ。


その前に名前を……グリフィンだから『グリ』フェンもフェンリルだったから『フェン』にしたんだけど。


ありきたりだったよね、でも呼びやすいから良いのよ!


「グリ、おいで」


「クゥーー、クゥーー」


可愛い。羽がモハモハでお日様のような匂いがする。顔の横をスリスリすると気持ち良さそうに「グルグル」鳴らしてるよ。


「ルル、リン。見て見て、可愛いよね?」


「まだ赤ちゃんだから良いけど、私の頭もナデナデして!」


「ルルはヤキモチ妬きだねアンジュ。でもルルもグリも小さいから可愛いね」


「うん! 可愛い。このことを父様に……内緒にして、帰ってから見せる方が面白そうな気がしない?」


リンとルルは「「賛成!」」と声を揃えていた。





そういえば父様達と話したのっていつだったかな? かれこれ2年近く? になるな。


ルルとリンが連絡していたかもしれない。


「ルル、父様達と連絡してたりする?」


「リンと私が定期的に連絡してたよ。まぁ、予想通りでアンジュのパパさんは叫んでいたよ」


「ルル連絡お願い……出来れば、王宮が良いな」


「きゃははっ、アンジュが照れてる!」


「真っ赤だね。ベルに聞いてみるね」


わぁーー、ドキドキしてきた。二年も話してないから緊張する。何を話せば良いか……。


卵のことは内緒だから、フェンリルとグリフィンの里で生活していたことに……。


やっぱり魔法の練習をしていたことにしよう。


「ルル悪いが、王宮にはリカルドとシャルルしかいないんだ。今日は学園の踊り? 貴族達が集まって何かすると言っていたよ」


「そうなんだね……。リカルド様とシャル姉様と話したい……」


「分かった……アンジュ、落ち込むなよ。みんなお前の心配ばかりしていたんだぜ。

今日アンジュが連絡して来たことを話しておくから」


ベル……ありがとう。


学園の踊りってことは舞踏会かな?


舞踏会って、婚約者と行くアレだよね。ウィリアム王子様は誰かをエスコートしたのかな。


不安な気持ちはサレサレ! 立ち去れーー!!


信じるって決めたもの。


「アンジュ?」


「シャル姉様! お久しぶりです。お元気にお過ごしですか? 私は……魔法の練習に夢中になりすぎて二年もの月日が経ってしまいました」


「魔法の練習は辛くない? 大丈夫なの? 周りに大人はいますか? わたくしは早くアンジュに会いたいのです」


「……私も早く会いたいです。フェンリルの足でも三年はかかると言われています。

周りに大人はいますが、フェンリルとグリフィンの大人なのです」


「……アンジュ、リカルドです。人はいないのかい?」


「いませんが、みんな優しいんですよ。私はフェンリルとグリフィンのみなさんに守ってもらってるくらい大切にされています」


「それを聞いて安心した」


「アンジュ、今日は私達しかいなくてごめんなさい」


「ううん、リカルド様とシャル姉様とお話が出来て私は嬉しいです。また連絡しますね」


「「体に気をつけて」」


「はい!」



はあぁーー、ウィリアム王子様と話せると思ってたのにな。


学園の舞踏会なら仕方ない。今日は明日に備えて寝るとしますか。








「グリ、行くよーー。それっ!」


私が空高く投げたお肉を、飛んで食べる練習をしていた。


飛ぶスピードもグリフィンの大人よりも速くて驚いたよ。これなら連れて行くことが可能だろう。ノアさんとエメさんからも許可が出た。


「凄いな。短期間でここまで成長するとは……これなら一人で狩りも出来るだろう」


「そうね。アンジュの言うことも聞いて、きちんと(しつけ)もされているし大丈夫そうね」



よし、今度こそガザニアへ向けて出発よ!

「面白かった!」


「続きが気になる!」


「早く読みたい!」


と思ってくれたら


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