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28 バジリスク

名を呼ばれると同時に防御魔法で相手の攻撃を防いでいた。


「ひかりのかべで、てきのこうげきを、ふせげ! 光壁(シャイニングウォール)!!

……ま、まにあった」


ドーリンさんを見ると、足が地に根を生やしたかのように動けないでいる。


このままだとドーリンさんが殺されてしまう。私はやられないけど……どこかに何か。


そうだ、箱を作って中に閉じ込めよう。


「このものたちを、まもりかためよ! 光箱シャイニングボックス!!

氷箱アイスボックス!!」



これで手加減なしで暴れることが出来る。


「アンジューー、頑張れーー!!」


「私はアンジュの戦いっぷりを、ケルとベルに伝えるわ!」


「開かねえ、ここを開けろ。アンジュが死んじまう……」


「アンジュは強いから黙って見てなさいよ」


後ろでは声援と文句らしきものが聞こえるが、今はコイツ。バジリスクを倒すことに専念よ!


フェンの奥さん、ラセンさんのお母さんの敵討ちなのだから!!


バジリスクを倒し持ち帰って、二人に見せて全身で安堵を味わってもらいたい。


だから、私は負けない。


バジリスクはチョロチョロと舌を出しながらこちらの様子を伺っている。


私もバジリスクから目を離さず、少しづつ横に進み、攻撃態勢に入った。


手始めに風の刃で切りつけたが、皮膚が固いのか裂いたはずの傷は浅かったようだ。


「かぜのやいばで、てきをきりさけ! 風刃ウィンドカッター!!

やっぱり、ひふがかたいのね」



バジリスクの容赦ない攻撃が始まった。正面から……ではなく、素早く左後ろへ回り大きな口を開き牙で攻撃を繰り返している。


私はその度に避けている。が、尻尾攻撃も繰り出してきた。


このバジリスクは毒とか吐いたりするのかな?


水攻め? 蛇って川を泳いでるの見たことあるから却下。火よ炎はどうだろう? 実験のつもりで試すのもありだよね。


というわけで、大きな木の間に身を隠し、炎攻撃よ。


「バジリスクを、ほのおでかこみ、こうげきせよ! 炎渦フレイムトルネード!!

……」


簡単に倒せるのならフェンリルが倒してるよね。


小走りしながら転々と木の影に入りながら、バジリスクの倒し方を考えていた。そうだ、口の中に雷を入れて感電死しないかな。その前に動きを封じないと。


氷渦で口だけを出した状態で凍らせ、素早く口の中に強烈な雷をぶち込み終わらせる。


タイミングが大事だから、適当に暴れてもらって体力を消費させた方が倒しやすいかも。


魔法攻撃の練習の延長よ。


「やみのきゅうとなり、てきのからだを、つらぬけ! 闇球リザイアボール!!」


切り裂くより、多少は貫けたな。


地面に身体を叩き付けたり、ウネウネして痛がってるっぽい。


リンとルル、ドーリンさんは大丈夫……だね。


リンは喜んで飛び回ってるし、ルルはケルとベルに実況中継のようにかたってる。


ドーリンさんはこっちを向いて尻尾を激しく振ってよろこんでる。


バジリスクは体を大きくくねらせて後ろへ進み、私との距離を置き。バジリスクの体が少しずつ浮いてきていた、次の瞬間ド肝を抜くスピードで襲い掛かって来た。


「ひぃぃーーっ!」


油断禁物よ。蛇って瞬発力が優れていたんだ……勉強になったよ。


今度は何? 尻尾の高速打撃攻撃!

 

「こおりのかべで、てきのこうげきを、ふせげ! 氷壁アイスウォール!!」


攻撃が素早いっていうより、焦りも交じってるな。


そろそろ永眠させてあげないとね。


私は岩の上に登り、格好良いポーズをとり攻撃を開始した。


「てきをこおりで、かこみ、くちいがいを、こうげきせよ! 氷渦アイストルネード!!

かみなりの、やりとなり、てきを、つらぬけ! 

雷槍サンダーランス!! 雷槍サンダーランス!! 雷槍サンダーランス!!」


……バジリスクが永眠いたしました!


アイテムボックスに入れて、あれれ……足元が。


今日はずっと魔法を使ってたから体が疲れたのかな、眠いや。


両膝をつく前に、箱の解除。フワッとしたドーリンさんの背中に倒れたあと、ぐっすりと眠った。


「アンジュ、凄かったよ」


「アンジュ、頑張ったね。ゆっくりと休んでね」


「……アンジュ、お前さんは強いな。里に帰ったらみんな驚いて腰を抜かすぞ!

長とフェンの反応が楽しみだな!!」

「面白かった!」


「続きが気になる!」


「早く読みたい!」


と思ってくれたら


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