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26 唐揚げは大好評

誰かいる? でも今は凄く眠いから、あと少し眠らせて……。と心の中で自分に言いつつ、起きたのは夕方前だったのには驚いたな。


ここに姉様や母様がいたら……説教並の布団はがしの刑だったろうに。考えただけで怖いかも。……顔は笑ってても目が笑ってないんだよ!


さてと、今日はどうしよう。


探知魔法を使って異常がないか確認をして、旅に出る時の安全な場所を探してみようかな。


あれ? リンとルルがいない。フェンもいない、私を放ってどこに行ったんだろう?


まあ、いいか。


「たんちまほう ディテクション……ここらへんは、クマのまものが、おおいんだ」


この辺は森の奥の更に奥って感じの場所にフェンリルの里があるんだ。


少しだけ探ってみたけど、何もなかったな。まあ、何もないのが一番なんだけど。魔法の練習がしてみたいが本音なんだよね。


私は1人でいろいろと考えていると説教のような声が聞こえてきた。


「はあぁ! 素っ裸を見た挙句にため息だと?

親父はバカなのか? 普通は謝るのが礼儀ってもんだろうが……アンジュに同情するぜ……」


「アンジュの悲鳴と怒鳴り声の原因は分かったけど、ため息はちょっと……」


「きっとアンジュは泣いたね」


「うんうん、絶対に泣いたね」


「…………謝ってくる」


フェンの耳と尻尾が垂れてる。


私はもう気にしてないんだけどな。


「フェン、わたしはなんとも、おもってないよ?それに、ないてないし。きのうのは、おどろいただけだから……そのかわりに、もふもふさせて」


「それでアンジュの気が済むなら、毎日モフって良いぞ」


「わぁーーい。もふもふーー、きもちよすぎて、ねてしまいそう。フェンも、みんなも、だいすきだよ」



今日の夕食は、アイテムボックスから出した大量の唐揚げとマカロニサラダをバターロールパンと一緒に食べた。これがまた大好評で、フェンリルの胃袋はブラックホール並なのかって思うくらい凄まじい光景だったよ。


みんなでワイワイしながら食べる料理は美味しい。帰ったら家族と一緒に美味しいご飯を食べて、一緒に寝たい。でも、その前に強くなりたいから魔法を上達したいな。


「ラセンさん、このへんで、まほうの、れんしゅうができる、ばしょって、ありますか?」


「結界の外ならどこでも……と言いたいが、北あたりは止めておけ。あそこは山間部になっていてグリフィンの巣穴……グリフィンの里になっている」


「ぐり……ふぃん? うまのような、からだに、かおがワシ?」


「……まあ、そんな感じだ。だが、気性が激しいから気を付けるんだぞ?

アンジュは……たぶん大丈夫だ」


「なんで?」


「この世界の愛し子だからだ。愛し子を失うと、我らも生きていけなくなるからな」


「しゅぞくかんけいなく、なかよくできると、たすけあいができて、きけんなことが、へるのにね」


「……あぁ、そうだよな……」


あっ、子フェンリルだ。大きさはゴールデンレトリバーくらいだけど可愛い。


触りたい、ワサワサしたい、撫でまわして……。


って考えてたら子フェンリルがいなくなってる。


私は肩を落とし、力のない表情に重い足取りで帰宅した。

元気のない私が珍しいのか、尻尾で顔を撫でて元気づけてくれた。そんなフェンの尻尾に抱きつき、みんなで川の字になって眠りについた。


明日も良い一日になるといいな。

「面白かった!」


「続きが気になる!」


「早く読みたい!」


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