アンチテーゼ : Antithesis
警視庁捜査一課に配属されてまもなく、父の惨殺遺体と遭遇する羽目になった柊 俊朗の前に、警察関係者から“巽御大”と敬われる初老の男性が現れる。
巽御大は、柊家が代々《木霊院》を号し、政府の特務機関《夜警》の指揮系統を家職として担って来たのだと俊朗へ告げる。
《夜警》とは遠く古の時代、陰陽師たちを擁した朝廷の機関《陰陽寮》の流れを汲むとされ、闇に潜み生きる“人に非る者” 吸血鬼たちを監視し、時に駆除する組織であった。
巽御大は、柊家の次期当主である俊朗へ半ば強引に不逞吸血鬼討伐の任を与えるのだった。
吸血鬼たちの壮絶な死闘を描いた
「アザーサイド: Otherside 」の前日譚。