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黒い矢印と白い矢印

作者: 絹谷

友達のいない黒い矢印が地球のてっぺんに立っていました。

とぼとぼ15歩歩くと黒い矢印の前に白い魔女が現れました。

可哀相な黒い矢印に白い魔女はこういいました。


「お前に弟を作ってやろう」


白い魔女はふいっとステッキを振ると真上に白い矢印が現れました。

2つの矢印はすぐに仲良くなり、兄弟になりました。


一緒にるんるん15歩散歩をすると、黒い矢印が現れました。

可愛そうな黒い矢印に黒い魔女はこういいました。


「お前に方向を付けてやろう」


黒い魔女は方向を黒い矢印にプレゼントしました。

すると、黒い矢印は上へ上へ上ってしまいました。


ひとりぼっちになった白い矢印はとても悲しみました。


わんわん泣きながら白い矢印は15歩先にある白い魔女の家に向かいました。

そして、白い魔女に向かってこう願いました。


「どうが方向を付けてください」


白い魔女は白い矢印に同情しました。

そして、ふいっとステッキを振ると白い矢印に方向が付きました。

しかし、プレゼントされたのは黒い矢印とは違う「下」でした。

白い矢印は下へ下へ下ってしまいました。


向かった先には、方向性を見失った黒い矢印と白い魔女が

白い矢印を見上げていました。






《解説》円を描いて頂点に「↑」を書き、15歩ずつ「↑→↓←」を見ていけば、なんとなく意味がつかめます。



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