見慣れたはずの町
あいかわらずグダっています。
ここからはじめるか結構悩んだのですが・・・私には城から出て行く前の描写はかけないのでここからのスタートにしました・・・
日の高いうちに着いたこの場所は、町と呼ぶにはあまりにも人の気配がなかった。
子供の頃は剣の訓練の合間に、母に連れてこられた町だった。
国王様が直接統治している城とその城下町と、他の国の関所との中継地点出会ったこの町は宿場として機能していたと同時に商人が別の町にて売れ残った交易品を安く売ってくれる商人の町としても機能していた。
要約すると、とにかく賑やかだった。
それが今は、人の気配がない町になってしまっている。
どうしてこうなったか、強盗集団が現れたからだろう。
最後に来たのは数年前とはいえここまで町が変わるとは思えない。
懐かしい町並みと、記憶と食い違う光景に違和感を感じながら、私は騎士団長に指示された住所にやってきた。
「ここにこんな建物なんて・・・」
思わず、考えたことが声になって出てきた。
地味で無骨でそれでいて巨大な建物があった。
この町は確かに来た回数は少ないがどのような建物があるかを記憶していたはずだった。
「・・・変わるものなの・・・?」
不思議な気持ちに包まれながら、目の前の建物のドアを、コンコンとノックする。
「ここは王国の兵士詰め所です、ご用件は?」
扉を開けることもせず、返事をされた。
「王国近衛騎士フィリアと申します、例の件についての話をするために王国騎士団より派遣されました、扉をあけてもらえませんか?」
意識していたつもりはなかったけど、気がついたら口調が強くなっているように感じた。
・・・
しかし、待てども扉は開かない。
扉の向こう、遠いところで声がするように感じたが、来訪者である私の話をしているようには聞こえない。
騎士団長は本当に話を通してくれていたのだろうか?
こんな風にキレイに無視されると、対応云々よりもそっちのほうが気になってきた。
ゆうに十分は待った気がする。
さすがに、そんな気質ではなんだけれども・・・
「王国近衛騎士のフィリアと言う者です、騎士団長からの正式な依頼でここに来ました、依頼を証明する書状もあります、とにかく開けてくれませんか?」
声を大にして言う。
遠まわしに嫌味を言った(つもりな)ので、すぐにでも開けてくれると思う。
嫌味なんて言ったのは始めてかも、などと考えていたが・・・扉は開かない。
背中に吊り下げている大剣の柄を握ろうとして・・・その手を止めた、話を聞いてくれないとしても強行突破とか、そんな浅はかな行動をしちゃ駄目。
騎士としてそんなことをしては駄目、当たり前のことを考えた。
そんなこんなで、うだうだと、一時間は潰した・・・と思う。
こんなにも不快な気持ちになったのは初めてかもしれない。
「開けてください?はいりますよ!」
最後の警告のつもりで言いきった。
戸を押す。
ガチャ。
戸を引く。
ガチャリ。
いつのまに鍵をかけたのだろうか。
押せど引けど扉は金属音を立てて開かない。
・・・一度城に戻って騎士団長に相談しようか?
「誰だ、お前」
「まさか殺人強盗集団の一味ではないでしょうね」
真後ろから声がした。
怪訝な表情をしている女性と男性が・・・
「私は騎士団からその殺人強盗集団の調査をするために派遣されたフィリアです、このことを証明する書状もあります、この中に入らせてください」
頑張って穏やかな顔を作った。
不満を顔に出してはいけないと思った、今来たこの人たちは何の関係もないから。
「とりあえず、背中の剣を下ろしな、こっちは丸腰なんだから、お前がやつらの仲間じゃないなんて保障はないんだから」
言われた通りにする、彼女たちの言うことは正論だから。
男性のほうが私の剣を手に取る。
「隠し持っている武器もない様子だし・・・それじゃあ来なさい」
ここで終わらせてもいいものかと案外悩んだのですが・・・
このまま続けてもやはりグダグダするのは目に見えているのでここでいったんきろうかと思います。
最後になりますが
3/11の地震の被災者の方、本当に頑張ってください。
今はまだこんな駄文をつらつらと連ねるだけの私ですが、私の書いたお話を読み、面白いと思ってくれる人がいてくれるように頑張ります。