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騎士物語  作者: レイス
魔物討伐
6/20

脱力

「みんな、インフルエンザには気をつけようね!」

前回の投稿からものすごい穴が開いてしまった理由です。プロットを大幅に書き換えたりしたのもありますが。

と言う訳で、死に物狂いで投稿したからぜひ読んでね。

今回は前回の後書きに書いたとおり、療養中のフリィアのお話、新キャラも出るよ!

「あと一週間、最低でも一週間は様子を見よう、完治直前の今が一番危ないからね」

私を見てくれた医者が言う。

「はい、わかりました」

右手のヒビ以外は完全に完治、ヒビも一週間待てば治ると仰っている。

しばらく話をして、医者の先生が部屋を出て行く。

私としては、早く訓練をしたいという気持ちもある。

かれこれ半月、ほとんどを自室のベッドですごしてるからだろう、と、自分を勝手に分析してみたり。

別に外出が許されていないというわけではない。

ただ、外に出ると訓練をしたいといった気持ちがあふれ出そうなので外出していない。

幸い、毎日のように姫様がお見舞いをしてくれるので、暇にはなっていない。

とか考えていると。


「フィリアさ~ん」


扉の外から姫様の声がする。正直なところ、姫様の訪問が最大の楽しみとなっている。

「はい、開いてます!」

カチャリ、と扉が開いて・・・

「こんにちわ、具合はどうですか?」

姫様が部屋に入ってくる。

「大丈夫です、医者先生も一週間で完治すると言っておられましたし」

「早く治してくださいよね~、私先輩の強さとか見てみたいんですよ~」

「あ~、姫様、後ろにいる方は誰でしょう?」

今更ながら気がついた、姫様以外に誰かいる。

姫様も後ろを向く、気がついてなかったらしい。

「はじめまして~、フィリア先輩」

「思い出しました、新しく近衛騎士として私の警護をしてくれるエルトリーゼさんです」

「長ったらしいのでエルと気軽に言ってくださいね、姫様、先輩」

「新しく・・・?」

私は不安で仕方なかった。

「頼もしいお人みたいです、剣の腕も確かだと騎士団長が仰っていました」

「わ、私は・・・クビ・・・?」

おそるおそる聞くと、エルトリーゼさんは大笑いした。

「そんなんじゃあないですよ、私はただの追加された人員です、たぶんフリィア先輩の部下扱いになると思いますよ」

ふぁーーーーーーーーーーーーーーーーー。

大きく息を吐いた。

それと一緒に溜まっていた不安を全て吐き出した。

姫様の護衛と言う命の次に大切な職業を奪われたのではないか、と、短時間の間で一気にブルーになったりしてた。

「でもなんで・・・今更増員ですか?五年以上姫様と共にいたのに?」

「この間の魔物退治の時みたいにならないようにするためだと騎士団長は言ってました、よく分からないですけどペアを組んでもらうためなのでは?」

姫様はそう言った。

ただ、当事者である私は冷や汗が流れていたりしている。

やはりあの時の独断専行は知られていたらしい・・・

チラッと、エルトリーゼさんを盗み見る。

視線に気がついたのか、私を見つめながら口を開いた。


「がんばってフィリア先輩が突撃しないようにお手伝いしますから任せてください、姫様」


この人、知ってるよ・・・私の失態・・・

姫様の頭の上にはハテナがある、何かに感ずいたようではない。

それはいい。

ただ。

その話が姫様の耳に届くようなことがあれば。

せっかくの姫様の忠告を受けたのにそれを無視して怪我。

・・・最悪、卒倒しかねない・・・

少なくとも信頼はなくなる。

そうなれば、どうなる?


侮蔑の言葉や蔑むような視線。

まずは精神的に攻撃をしてくるだろう。

何時間、何日とかけて。

心が弱り始めたら、次は身体(からだ)を虐める。言葉の責めも交えて。

・・・嫌いではないかも


「フィリアさん?」

「本当にごめんなさい!!!」

姫様に声をかけられて咄嗟に出てきた言葉が謝罪の言葉だった。

「お、怒っていませんよ!?」

姫様が狼狽している。

「あっ、何でも無いです、ちょっとボケってしてて、思ったより怪我の影響がどうこうしているのかな?・・・アハハハハ・・・」

とりあえずその場をを取り繕っておく。

「少し長く居てしまったようですね、エルトリーゼさん、今日はもう出ましょう」

「わかりました、姫様、お大事に、先輩」

「お大事にフィリアさん、明日も来ますね」


二人が部屋から出て行きしばらくたった。

何とか、ばれずにすんだかもしれない。

が、あの(エルトリーゼ)の事を思うと不安にしかならない。

ふと、両手を見る。

「怪我、遅く治らないかな・・・」

つい不謹慎な事をこぼしてしまった。

父が聞いていたら殴り飛ばされていたかもしれない。

もう、外も暗い。

寝てしまおう。

これからのことはこれからでいい。

そう軽く考え、眠るため、目を閉じた。


それにしても・・・私って姫様のあんなことを妄想してしまったとか・・・自分が考えている以上にやられるのが好きなのだろうか。

こんなことは15年生きていて、初めてだった、もちろんあんなことを妄想したのも初めてだし、それについて考えたのも初めてだった。

こんな無駄なことで悩んでいる場合ではないのに。

今回のお話を要約すると・・・

近衛騎士団のエルトリーゼが仲間になった。

近衛騎士フリィアはスキル「受け」を手に入れた。

近衛騎士フリィアは称号「妄想癖」を手に入れた。

こんな感じ。

百合百合しく無いと言われたので急遽フリィアに痛い設定を追加。

まぁ・・・GLタグあるしこの程度は大丈夫と開き直ってみる。

エルトリーゼの設定は次回に公表予定、一つ言っておくとエルはいい子でアホの子、だからフリィアを脅したりしませんよ、ほんとだよ。




今回で魔物討伐の章は終了します、次回は飛ばしていこうかと(戦闘的な意味で)。

せっかく残酷描写のタグがあるのに残酷な所が少ないと言われたので、次章は流血注意。

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