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騎士物語  作者: レイス
魔物討伐
5/20

先走―2

絶望的ではあるけれど、まだ死にたくは無い。唐突にそう思った。

姫様のお傍にいたい。

私の十余年(じゅうよねん)は姫様のためにささげてきたつもりだった。

それがいま無に帰そうとしている。

死ぬことに対して諦めていたけれど、不意にそんなことを思い、死ねなくなった。

ゆっくりと立ってみる。

案外なんとも無かった、少しふらついた程度。


案外人は丈夫にできている物だな、どーでもいいことを考えた・・・一瞬だけ。


少しずつ光を取り戻していっている目を頼りに、剣を探す。

あった、すぐそこに。

一歩歩く。


「グルルルルル・・・」


犬ような鳴き声を出している、犬型の魔物。

あの体当たりを受けたら、再び立ち上がる気力など無い。

本隊に戻るための最短ルートを頭の中で構築する。

ここからまっすぐ走っていけば本隊と合流できるだろう。

・・・あの魔物の向こうがわに行けたらの話である。

魔物を倒すために一人勝手に突撃していたので、この結果は当たり前といえば当たり前。

生きて帰れたら、私はたぶん泣くと思う。


息を整える。

すり足しながら半円を描くようにゆっくりと向こう側へ。

あんな目にあったので、まともに戦おうなんて考えてなんていない。

ゆっくり、ゆっくり。

半分ほどまで来れた、あと少し。

警戒はしているようだけれど、近づいてはこない。

このまま、逃げれる。油断はできないが希望がわいてきた。


「バウッ!」


すぐ後ろから、犬のような魔物の鳴き声。

魔物は複数いたのを忘れていた。

振り返る暇もなく押し倒された。

魔物が私の上にいる、のしかかっている。

犬型の魔物の足の爪が、私の腕や首の皮膚を引っかいている。

痛みはあまり無いが、皮膚に食い込む爪の無機質な感触と冷たさを感じる。

力を振り絞るがのしかかれた状態からの脱出は、無理。

死にたくないから足掻く、けれど死の結末は目に見えてしまった。














気がつくと、城にいた。

夢でも見ていたのかとベタなオチを一瞬考えていたのだが。

体にある無数の傷と、その傷から発せられる痛みが夢ではないと、教えている。

しばらく後、敬愛する姫様が私の元にいらした。

話を聞くと、あの後姫様が私の事を不安に思い援軍を出すように、姫様の父(国王)に掛け合って、増援を出した。

その増援が本隊と合流、体勢を立て直し魔物の群れを退け、そのまま私を助けてくれた。

と、姫様や後輩の騎士から聞いた。

情けない・・・

その後、体の検査を受けた。

重い剣を無理な体勢で振り回したため、右人差し指にヒビと、右親指と小指が脱臼、あとすり傷刺し傷が

無数。

魔物の討伐隊の中で一番の大怪我らしい。

・・・情けない・・・

死ぬことは回避できたが、あらゆる方面から、きついお言葉を受けたのは言うまでもない。

あけましておめでとうございます。


今回はだらだらと文字数を稼ぐ書き方となりました。

時間をかけた割には低いクオリティで本当にすみませんm(--)m。


さすがにgdgdすぎますかねー・・・

次回は療養中のフィリアを中心に説明過多なお話になる予定です。

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