こんな騎士とお姫様
ちょっと休憩でお姫様のお話。
いつもいる人とは違う人がお世話しているので違和感を感じたりとかする話。
姫様の内心を書いてみたお話
「いたたた・・・」
「姫様ぁ…もういいでしょ?」
やっぱり納得いかないかな。
たまに思う。
私もみんなほどの時間をかければ、それなりの兵士になれるのだろうか。
「わかりましたわよ」
仕方なく、木の剣を片付ける。
「並の人より数段以上はうまいんですから、その辺の変質者が襲ってきても返り討ち、むしろ殺しちゃえるくらい…」
「そんな物騒な人を目指してはいません」
「冗談ですよ~」
彼女のいつものへらへらとした笑いは可愛らしい。
でも聞いた話だと訓練と実戦の時は凛々しいものに表情が変わるらしい。
「はぁ・・・」
彼女は私の倍は訓練に時間を割いているのだろう、残りは私の付き添い。
幼いころはあんなことやったぐらいにむちゃくちゃで、いろいろやってたけども。
「姫様にしかできないことの方が多いんです、先輩と比べるにはいろいろ違いすぎると思いますよ」
「そうかもしれないけど」
「頑張ればいいんですよ、私は姫様のご機嫌取りしか出来ません、姫様の仕事は難しいですし、第一やらせてもらえません、でもそれは他の人も同じです、自分のするべきことを頑張ればいいんです」
「ご機嫌取りって言っちゃうかなー」
「実際そうですし、何より姫様のご機嫌を悪くさせちゃったら私の首が落ちるので・・・下手したら物理的に」
「そうならないように気を付けなさい」
「はい~」
論点がいつの間にか変わっているような気がする。
まぁ、気にする方が悪いか。
「でも、剣は続けるわよ」
「お仕事に支障が無い程度に頑張ってください」
「わかってるわ、コレも私の仕事ですからね」
「先輩は強いですよ?」
「私もそれは良く知ってるわ」
「フィリア、お茶を」
「はい、姫様」
声を聞いてはっと振り返った。
私の後ろにいたのはエルだった。
当たり前、フィリアは外で仕事に行ってるのだから。
「疲れてぼけちゃったんですか?」
たぶん顔はニヤニヤしていると思う、見えないけど。
「そうかもしれない」
「疲れてるようには見えないですけど、少なくとも顔色は悪くない」
「別段特別なことはしてないのだけれどね、いつもと同じ、父のお手伝い」
「いつもそれをして疲れてるのですか?」
「いえ、いつもは疲れないわ」
そっと紅茶が手元に置かれた。
あんなこといったからへんに意識をしてしまっているのか。
そして、それで気疲れしているのか。
紅茶を飲んだ。
砂糖は入れていない、私が入れる量を知らないから。
飲んでから砂糖が入っていないことに気がついた・・・
後から差し出されたシュガーポットからいつもの量を入れる。
「私の身の回りの世話も任されてるのよね?」
「はい、先輩と一緒に」
「その先輩からいろいろ教えてもらいなさい」
「はい」
「返事だけはできるのねぇ、護る事だけが仕事じゃないんでしょ?」
「このあいだ着任したばかりなんで勘弁してくださいよ~」
がんばってるのは認める、部屋の掃除からなにから、フィリアのしていることはなんでもあらかたしてくれてた。
でも。
「細かいところが行き届いてないのよね」
「うう~・・・がんばります・・・」
「まぁ、フィリアが帰ってくるまでは我慢するわ、帰ってきたら私の好みやらなにやら聞いときなさい、機嫌を損ねたらもちろん首が飛ぶわよ」
「それは物理的に・・・?」
「私のさじ加減で決まるわ、クビにされるのも首が落とされるのもいやなら・・・」
「そう言うの今日だけで何回も聞きましたよー」
まず最初に
前回の次回予告と違ってしまってすいません。
フィリアのいないあいだの姫様の様子を書いていたものをあげさせていただきました。
最近、最初のころとキャラクターの性格変わってないかな?と不安に思って、内面の描写のない姫様を一度、最初のころの文章と見比べながら書いてみました。(それでもまだちょっと違うかなーと筆者は不安ですw)
自分のキャラなのに結構振り回されていますね(汗)
キャラの(書き方の)統一がしばらくの目標になりそうです。
それでは次回も1ヵ月後に投稿したいとおもいます。