人型の最期
お久しぶりです。
応援のおかげで何とか這い上がって来れました、約二ヶ月ぶりの投稿です。
久しぶりだと言うのにクオリティは相変わらずorz物です。
それでも何とか頑張って書きました、またよろしくお願いします。
「・・・っ」
「起きたか・・・」
目の前には女性がいた、私を助けてくれた人だ。
「おい、セイル、あいつはどうしてる?」
あの弓を持ってる人はセイルという名前なんだ、なんてボヤっと霧のかかった頭で思う。
「私たちを探してます、一般人に被害は出なくなったでしょうが・・・私たちが仲間と合流するのは無理かも」
「そいつは私たちを狙ってんだな?」
「ええ、でないとこんな茂みの中まで来ないでしょう」
一呼吸をおいて、女性が言う。
「私が姿を出す、あんたの言うことが正しいなら絶対私を逃さないだろ?その間にフィリアつれてここから離れろ」
それって、囮?
「絶対仲間を連れて来い!死にたくはない!」
力強く言ってはいるけど…
「そんなの絶対ダメです!俺は!」
負けんばかりの声をあげ、セイルさんは立ち上がった。
女性はセイルさんの口をふさぐ。
「この場がばれたりしたらどうするんだよ…!」
茂みの奥の方を睨んでいる。
「あんたら、今すぐ逃げな」
「戦います、絶対離れません」
セイルは力強く言う。
セイルさんがこの人に惚れている気がする、今この状況で思うことではないけど。
「悪いけど、歩けるかい、フィリア?」
「はい、腐っても近衛騎士です、戦えます」
「戦うって・・・」
重いから、唯一着けてきていた鉄の胸当てを外す。
肩が痛い、けどその程度。
いつも使っていた大剣も、使えそうにないから胸当ての上にそっと置く。
代わりに、腰から一本の短剣を引き抜いた。慈悲の剣、ミセリコルデ。
私たちがそう言い出したから、諦めたのか。
「危なくなったら、逃げなよ?」
そう言う。
逃げる気なんて無かったりする、ついさっき助けてもらった、私にとっては大きな恩。
安易で簡単なものではないかもしれないけど、この場でお手伝いできるならした方がいい・・・そう考えた。
それに、姫様にも怒られそうだった、死にそうだったけどみんなが命からがら生還しましたなんて・・・
いや、でも、死ぬのは嫌かな・・・
失敗すれば、前とみたいに死しか見えなくなる。
でもここまで考えてて、今更帰るってのはダメ。
ついさっき何を考えたの?
自身に問いかける。
二人の恩と姫様のことが、答えとして帰ってきた。
最後の最後で萎縮してしまったけど、それから自身を奮い立たせた。
ほんの少しして、女性は茂みから抜け出る。
後に続く、利き手じゃない方で助かった、右肩だったら、短剣と言えど持てなかったと思う。
「さっきと同じ、斬ったら続けて」
「分かりました」
あの人間まで一直線に駆ける。
「だぁぁ!!」
さっきと同じように斧が受け止められる。
続いて私が飛び掛る。
女性のわき腹を掠めながら、剣を突き出す。
体が死角にになって、剣の動きが見えなかったのだろうか、あっさりとはらに突き刺さって。
「当てろ!」
「はい!」
セイルさんの引き絞る弓は、頭を狙う。
躊躇い無く放った矢はそのまま人の頭への軌跡を描いていた。
ぐぎゃぁぁぁ・・・
「狙ってやったか?満点だ!」
右目に矢が刺さっている、セイルさんらは喜んでいるけど、私は少し痛々しく感じた。
何人と殺めていたとはいえ、人は人。
「殺すぞ!」
声をあげ、戦斧を水平に構える。首を刎ねる気だ。
そんな所を見たくは無い、ほんの一瞬目を閉じた。
と思ったら、振動がきた。
一瞬、首を刎ねた振動だとか余波だとか考えていたが、そんなことではもちろんない。
くそったれ、そんな言葉が聞こえたいがした。
目を開けて。
さっき見た光景があった、あの人間が戦斧を受け止めている光景。
女性はすぐさま距離を取った。
死に際なんて見たくない何て言っていられない。
一瞬距離を取ることも考えたが、押し切れると考えて、私は人に飛び掛った。
右手で叩き落とそうと考えたのだろうか、手を振り上げる。
でもまったく反応が遅い。
首筋に剣を突き立てて。
「あれ…?」
左目は首に突き立てた剣をしっかりと見ている、青い血液を噴き出しているのを見ている。
自身にも降りかかってきていたほど、勢いがある。
「このまま押し切って!!」
違和感を振りほどき、ここぞとばかりに声を上げた。
二人とも声を上げて反応してくれる。
2本目の矢が突き刺さるのを確認した、また頭だ。
そして、そのすぐ後に、戦斧が私の頭の上を通過して・・・
久しぶりに書いたのですが・・・
書き方が大分変わってますね、何故か・・・
元に戻した方がいいのかな?
とりあえずしばらくは続きを書くことを意識します、2ヶ月も待たせてしまったので、とにかく続きをって感じで書いていくかも。
次回、事後