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短編エッセイ集

その感想、本命ですか? 義理ですか?

作者: 楠木 翡翠

【作者より】

本作の累計のユーザ登録数、1作品以上投稿したことがあるユーザ数は小説家になろうの「ユーザ検索」から調べたものであり、投稿当時の2025年10月10日現在とする。


・なろう作家……小説家になろうにて作品を投稿しているユーザのことを指す。


・なろう読者……小説家になろうのアカウントを持っているユーザ、読み専のユーザのことを指す。

 私達が活動している「小説家になろう」(以下・「なろう」)は約281万人のユーザが活動している。


 そのうちの約34万人のユーザはなろう作家として最低でも1作品は投稿している。


 それ以外のなろう読者は「まずはアカウントを作ってみよう」、「これからどんな作品を投稿してみようかな」、「まずはいろんなジャンル読んでみたいなぁ」、「どんな作品が投稿されているんだろう」、「『○○(書籍化された作品のタイトル)』の原作が読みたい」とユーザ登録したきっかけ様々だと思う。


 さて、本題に入らせていただこう。


 なろう作家のみなさま、自分が最後まで書き上げてきた作品に感想の書き込みがあったら嬉しいのではないか?


 続きまして、なろう読者のみなさま……なろう作家も作品(短編でも、連載でもどちらでも可)に感想を書いているだろうか? 本命で? それとも義理で?


 はい、今回のテーマは「感想」について。


 先ほどは「本命で? それとも義理で?」と書かせていただいたのは以下の通りだ。


 感想の書き方を時期外れではあるが、バレンタインデーのチョコレートと解く……その心は? 的な感じ。


 私のニュアンスになってしまうが、感想を書く時は作品をじっくり読み、「ここ好き!」、「○○(登場人物の名前)、成長したね! 頑張ってるね!」と思ったら素直に伝えたり、「これ触れたらネタバレになっちゃうかな」とか悩みながら書き込みし、送信ボタンを押す。


 それを例えたのが「本命チョコ」。

 何度も失敗して作ったチョコレートを不器用ながら頑張ってラッピングをして……大好きな彼氏に贈るという感じだ。


 一方の「義理」とはなんぞや?


 ここ最近、以下のような感想を受け取ったなろう作家はいるだろうか。


 簡単にその内容を書かせていただくと――


「夢中で最後まで読んだよ。

 本当に面白くて、唯一無二の作品だよ。

 ブクマと満点ポイントも入れたよ。

 今後も期待してるからお互い頑張ろうね!」


 その文章はどの作品の最後に決まって書いてある文章だ。


 感想の送り主は「投稿者:○○」のリンクをクリックするとその方のマイページでブックマークした作品、評価をつけた作品を見ることができるため、気になった方は是非、確認してみてほしい。


 たった数日でハイペースで感想や評価が行われ、「本当に自分の作品を読んでくれたのか?」と疑うなろう作家が現れるかもしれない。


 それを例えたのが「義理チョコ」。

 すでにでき上がっているチョコレートは綺麗な箱に入れられ、綺麗な包装紙に包まれて、スーパーやデパートでバレンタインデー前日に購入。


 義理チョコは外観も中身もみーんなおんなじで、あとはホイホイ渡すだけといった感じだ。


 中には感想を書くのは苦手という方が少なからずいるかもしれない。


 感想を書くのは下手くそでも、まとまりがなくてもいい。


 自分が作品を読んで、その気持ちを素直に書き込むことがなろう作家にとっては、一番嬉しいのではないかと私は思っている。


 感想を書き込む前に最後に問う。


「その感想、本命ですか? 義理ですか?」と――

最後までご覧いただきありがとうございました。


2025/10/10 本投稿・誤字脱字修正

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― 新着の感想 ―
>感想を書くのは下手くそでも、まとまりがなくてもいい。 > 自分が作品を読んで、その気持ちを素直に書き込むことがなろう作家にとっては、一番嬉しいのではないかと私は思っている。 本当にそうですよね。感…
読ませていただきました。 最近は『本命だけ』を渡すように心がけています。 『義理』を渡していたことに気付いて自己嫌悪に陥りましたし。 先日『例の感想』を受け取って、今こちらを読ませていただいて、『ホ…
 その彼に同情していた馬鹿者です。  人間誰しもそういった魔が差すことがあるわけですし、必要以上に吊し上げて責めるのもどうなんだろうなんて思っていたのですが、思っていたよりも被害がようで。  そんな事…
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