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双子の兄を助けにいきますが、世界の破滅につながっているようです。  作者: 結光
1章

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9/14

なにが、起きた??

前の文章を少しカットしてます。ご覧になられていない方は前のエピソードからお読みください。

よろしくおねがいします。では、本編スタートです。


朝、目を覚ますと、父上と母上が私たちのベッドの前に立っていた。


「どうしたの?母上?父上?」


ルイが首をかしげながら尋ねる。


「今日は、あなたたちのおじいさまとおばあさまに会いに行くのよ。」


えっ?私たちにもおじいさまとおばあさまがいたの?初耳なんだけど!


ルイも同じことを思ったらしく、「へ?」という顔をしている。


「とても高貴なお方だからね。今日はお勉強はお休み。早く着替えて準備しなさい。」


「「はーい」」


私たちは声をそろえて返事をした。


普通、公爵家なら侍女が着替えを手伝ってくれるものらしいけれど、両親はきっと、私たちの“秘密”がばれるのを恐れて、自分で身支度できるように教えてくれたのだと思う。まあ、私は前世の記憶があるから、教えられなくても着替えくらいできるんだけどね。ふふ。


母上が用意してくれた服に着替える。私のドレスは淡いピンクとクリーム色のシルク素材で、裾には繊細なレースがあしらわれている。動くたびにふわりと広がって、まるで花びらみたい。ルイはシルバーグレーのベスト付きスーツ。白いシャツの袖口には小さな刺繍が施されていて、細部までこだわりを感じる。


かわいいし、かっこいい。普段は動きやすい服ばかり選んでいるけれど、今日は特別な日。服も、どこか“高貴”な雰囲気が漂っている。


さあ、着替えようと思ったそのとき、ルイが話しかけてきた。


「リア。おじいさまとおばあさまって、父上か母上のご両親ってことだよね?」


ルイが興味津々な目で私を見る。


「そうだよ。そんな人がいるなんて知らなかった。しかも、高貴なお方だなんて…」


私はぼんやりと遠くを見つめながら答えた。


「緊張しちゃうね。でも、楽しみ。」


ルイの言葉に、思わず笑ってしまう。かわいいなぁ。


そんなふうに話していると、アクセサリーを持ったカル兄さんが部屋に入ってきた。


カルは深いネイビーのロングジャケットに金の刺繍が入った貴族風の正装。白いシャツに細めのタイを合わせていて、いつものラフな姿とはまるで別人。今日はなんだかクールで、ちょっと色気すら感じる。…いや、気のせいだと思いたい。


胸元には家紋入りのピンバッジ、腰には儀礼用の小さな飾り剣。足元は黒のブーツ型ドレスシューズ。完璧すぎて、ちょっとずるい。


「ふたりとも、着替え終わった?」


話しながら着替えていたけれど、気づけばもう準備は整っていた。


「ええ、着替え終わったよ。」「うん。」


それぞれ返事をすると、カルはアクセサリーをつけてくれた。


ルイの胸元には、公爵家を象徴する桜のモチーフの小さなブローチ。私には、桜とパールがあしらわれたチョーカー。かわいすぎて、ちょっとテンションが上がる。


「母上が髪型を整えてくれるからね。そういえば、二人とも鏡を見たことなかったよね?」


カルがふと尋ねる。そうだ。ここ二年間、鏡を一度も見たことがない。自分の姿すら、知らなかった。


「ないよ。鏡ってなあに?」


ルイが興味津々でカルに聞くと、カルはポケットから手鏡を二つ取り出して、私たちに渡してくれた。


「わあ…」


鏡の中の私は、目の前にいるルイとそっくりだった。



髪は、陽の光をそのまま閉じ込めたような濃い金色。さらりと揺れるたびに、光がこぼれるみたいで、なんだか夢の中の髪みたい。


瞳は、深い青。夜の湖に月が落ちたような、静かで吸い込まれそうな色。こい青――でも、ただの青じゃない。見れば見るほど、どこか遠い場所を思い出しそうになる、不思議な色だった。


でも…母上にも父上にも、カルにも似ていない。


「ねえ。私たちって、どうしてカル兄さんや母上、父上と似てないの?」


「それはね…祖父母に会ったらわかるよ。」


カルが笑いをこらえながら答える。その顔がなんだかずるい。


真剣に聞いてるのにー

鏡の中に映る私は、見慣れない誰かのようだった。


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