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双子の兄を助けにいきますが、世界の破滅につながっているようです。  作者: 結光
1章

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まさかの世話係になった!


私が歩き始めてから、一週間が経った。


「今日からお世話係になりました。ルネとニイヤルとカイトです。よろしくね!」


母上がにこにこ笑顔で、ベッドに寝ていた私たちに声をかけてくる。


……え?まさかの父上と母上と、知らない人?

ここ、公爵家だよね?前世の漫画では、公務が激務で、子育てなんて侍女任せってイメージだったんだけど。

まあ、よくわかんないけど、とりあえずオッケー?


「あ、カイトというのはね、僕の秘書みたいなもんだよ。仲良くしてね」


父上が、隣に立っていたカイトの肩を軽く押しながら紹介する。


カイトは私とルインスの前に膝をついて、丁寧に腰を下ろした。


「リアンナ様、ルインス様。

初めまして。私はリストン家に長年仕えております従僕、カイト・エルフォードと申します。

幼少より主に忠誠を誓い、日々その務めを果たして参りました。

このたび、主のご縁により、尊きリストン家の御令嬢と御子息にお目通り叶いましたこと、誠に光栄に存じます。

微力ながら、皆様のお役に立てるよう誠心誠意努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます」


……すご。

水色の髪に、海みたいに深い青の瞳。細身で、動きが静かで、なんか……品がある。

挨拶も完璧すぎて、異世界って感じ。いや、日本でもこういうのあるのかもしれないけど、聞いたことない。


とりあえず、返事の仕方がわからないからペコリだけしておいた。

っていうか、私まだ話せないじゃん。笑


一人で考え事をしているとカイトと目が合った。そして、彼はふっと微笑んだ。

それは、ただ口元がほころぶだけの笑顔じゃない。

水面に差し込む光のように、静かで、柔らかくて、どこか心を撫でてくるような笑みだった。


まるで、見てはいけないものを見てしまったような──そんな気持ちになるほど、美しかった。


……わあ。魔性の笑みってこういうの?(よくわかってないけど)


「えっと、今日は属性でも調べようかな」


挨拶がひと段落したところで、父上がぽつりとつぶやく。


「ええ、そうしましょうか。カルも連れてきましょう」


母上がそう言って、部屋を出ていった。


その間、父上はルインスを抱き上げて、よしよしと撫でている。


「ルイも大きくなったなぁ。歩くのはいつ頃だろうか」


独り言をつぶやきながら、優しい手つきでルインスをあやしている。


私はというと、カイトが相手をしてくれていた。


「リア様。ボールは好きですか?」


そう言うと、カイトは手のひらから白い光を放って、ふわっとボールを出してみせた。


……え?まじすごすぎ!

前世じゃ絶対ありえない!これ、日常で使っていいの?!


リアンナこと、すみれ(前世の名前)は、ありえないくらいに興奮していた。


「あいあい!」


目を輝かせてそう言ったら、カイトはなんとなく察してくれたみたいで、次から次に花やかわいいうさぎのぬいぐるみを出してくれた。


めっちゃかわいい。

リアストって、こんなに楽しいの?


こうして、母上とカル兄さんが部屋に戻ってくるまで、私はカイトと夢みたいな時間を過ごしていた。

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