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双子の兄を助けにいきますが、世界の破滅につながっているようです。  作者: 結光
1章

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リアのこと


「え?だって言ってたじゃん。属性診断のとき、部屋で…」

私は首をかしげながら、不思議そうに母上を見つめる。


「しかも、父上が言ったよね。本当の属性を言いなさいって。だから言ったんだけど」

うるうるした目で母上に視線を送る。けれど、母上は驚きで固まっていて、まるで時間が止まったみたいに動かない。


その様子を見てなのか、カル兄さんがとっさに声を上げた。

「おじい様、おばあ様。見ての通り、私の妹と弟はとても優秀なんです」


「そうみたいね。それよりニイヤル、今のことはどういうことなのか説明してちょうだい」

おばあ様の声は柔らかいけれど、その視線は鋭く、父上に圧をかけている。


「母上、今リアが言った通りです」

父上の声は落ち着いているけれど、その言葉を聞いた瞬間――


おじい様の肩がわなわなと震えた。

「まさか…あの時代が来てしまったというのか。わしの時代…いや、ニイヤルの時代に」

先ほどまでの温かい声とは違う。絞り出すような声で、顔は真っ青になっている。


「え?父上、どういうことですか?まさか…ほかの二つの属性も誕生したということではありませんよね?」

おばあ様の声は最初こそ強かったが、だんだん弱々しくなり、今にも消えそうなほど。


おじい様は黙ってうなずくだけ。


――ん?虹律属性と時属性と、ほかの二つの属性…。

もしかして、あの“星の話”で読んだ四人の勇者の物語?

私の属性って珍しいと思ってたけど、本に出てくるなんてすごいなって、昔ちょっと思ったんだよね。


たしか、四人とも同じ日に生まれて、王様に集められて冒険に出て…結局、四人とも亡くなるバッドエンド。

一人は虹律属性、もう一人は時属性。あと二つは忘れたけど…。

星を救うには四人の犠牲が必要だとか言って、最後は崖から落ちるんじゃなかったっけ?

しかも、同じ誕生日じゃないと成り立たない話だったはず。

――でも、ただのおとぎ話だし。


「二人とも、確か7月7日生まれだったよね、ニイヤル。残念ながら、ほかの二人も7月7日生まれだ」

おじい様の声が、静かに部屋に落ちた。


あ…。確定演出きちゃった。


父上と母上、そしておばあ様まで顔が暗くなっていく。まるで誰かのお通夜みたいだ。

母上なんて、さっきまで私が“時属性”を知ってただけで肩を震わせてたのに…。それどころじゃないらしい。


カルとルイはきょとんとした顔で、何も理解していない。


――さっきのおとぎ話の続き、なんだっけ?

確か、龍が出てきて…星が壊れるのを防ぐには、四人の命を捧げるしかないって話。

そして、四人で崖から落ちて、世界に平和が訪れる――。


……私たち、自殺しなきゃいけないの?


――詰んでんじゃん。




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