【登場人物紹介/あらすじ】一章
後から見返していただくためのものです。
読み飛ばしOKです!
■世界観■
この世界に、かつてあったという雄と雌の分類はない。
長い進化の過程で、あらゆる個々が、生命の種を授ける役割と、それを育む役割、その両方を果たせるようになったのだ。だから親はどちらも母と呼ばれる。
■あらすじ(一章)■
ある日フィオーレ王国の姫サクラは、母であるフィオーレ王国女王ローズに、世界を災いから救うため、予言に従い結婚するように告げられる。
知らない人と結婚するのが嫌だったサクラは、親友の人魚ルリを恋人としてローズに紹介する。
しかし正確な予言の内容は「フィオーレの王族の血を引く、聖なる巫女の生命を宿すべし。その娘こそが、世界を破滅に導く災いを退ける鍵となろう」というものだった。
こうして、サクラはルリと婚約し、子どもを宿すための生活を送ることになる。
しかしサクラは世間知らずすぎて「キスをすれば子供ができる」と思っていて、ルリも人間の常識を知らなかったので「ニンゲンはそういうものなんだ」と納得した。
すぐにキスしようとするルリに、サクラは「ゆっくりお互いの気持ちを確かめ合ってキスしたい」と告げ、ルリも合意する。こうしてサクラとルリは恋人として心を通わせるための日々を過ごすことになった。
親友だったルリへの確かな恋心を芽生えさせていくサクラだったが、その中でルリが魔力枯渇により消滅する「魔力生命体」だと知る。
城下町でのデート中に発生したトラブルにより寄生花「ララ・ヴァイン」と戦うことになったサクラとルリ。その駆除中に起こったルリの魔力枯渇による消滅の危機を、サクラのキスによる魔力譲渡で乗り越える。
そのキスにより妊娠したと誤認したサクラは女王ローズに報告したが、妊娠検査魔法で子を宿していない事実が発覚。さらに女王ローズが后の葵との間に子どもを宿したことが判明し、予言は達成される。
世界を救う義務から解放されたサクラとルリは、純粋な恋人としての日々を歩み始めるのだった。
■登場人物■
● サクラ(サクラ・エルモーサ・フィオーレ)
―婚約者ルリに翻弄されるお姫様―
フィオーレ王国の姫。
性格は素直で世間知らず。
薄紅色の瞳と髪。髪はさらっとしたロングヘア。
● ルリ
―サクラの運命を変える天真爛漫な人魚の婚約者―
サクラの恋人の、人魚。
性格は純粋で天真爛漫。人間のことは色々と勉強中。
藍色の瞳と髪。髪はふわっとしたロングヘア。
● ローズ(ローズ・アムール・フィオーレ)
―厳格なるフィオーレ王国女王―
フィオーレ王国女王。
サクラの母。
「時止めの魔法」により、身体の成長が止まっていて、年齢の割に幼い容姿をしている。
常に女王の風格を纏い、毅然とした態度をしている。
真紅の瞳と髪。髪はさらっとしたロングヘア。
● 葵(葵・ヴンシュ・フィオーレ)
―女王を守る最強の后であり騎士―
ローズの后。
サクラの母。
騎士であり、ローズの親衛隊長。
家族の前では柔和だが、仕事中は厳しい。
紫色の瞳と髪。長いまっすぐな髪の毛を高い位置で結んでいる。
● チェリー
―サクラを見守る専属メイド―
サクラの専属メイド。
サクラとルリの恋路を温かく見守る。
● キウイ
―好奇心に溢れる宮廷魔術師―
宮廷魔術師で、結界魔法を極めている。
ルリの専属メイドになった。
魔術師としてルリの存在に興味津々。




