表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/11

第1話 俺、転生



 俺、何でか異世界に転生。


 そこはファンタジーの世界で、魔物がいたり、魔法が使えたりする世界のようだ。


 ごっつい機械に囲まれてはっとした俺は、すぐに現状を把握した。


 でも、冒険とかモンスターエンカウント要素とかは、まったく関係ない。

 だって俺、マッドサイエンティストだから。外あんま出ないし。 


 その世界で20歳くらいまで生きてた俺は、なぜか唐突に仕事場で、前世の記憶を思い出した。


 普通に歩いてて、仕事の過労でぶっ倒れて床で頭を打ったのだが。


 その時のショックで何か前世の記憶みたいなのを思い出したらしい。


 頭にでっかい、たんこぶができてた。


 ジェル状のシートで患部を冷やしながら、実験室っぽい中で椅子に座って思考。


 ちなみに他の人はいないので、俺の様子にいぶかしむ奴もいない。


 俺は前世では高校生だったが、こっちでは普通の成人男性だった。

 名前は、キルト。

 キルト=クラック・ショート・バイタルン。


 長いし、ファンタジー。


 でそんなキルトさんは、ある闇組織の研究所に勤めている。

 立場は研究助手だ。


 助手というからには、俺の上には偉い人がいる。

 イマだかエマだか知らんけど、そんな名前の凄腕男性マッドサイエンティストさんが。


 イマ先生は、とにかく冷血漢で、これぞまさに悪の組織の研究員といった性格。


 非情な実験を行っても顔色一つかえやしない。


 で、俺がそんな先生の助手をしているのは、特別な理由があっての事じゃない。


 ただ、自分の能力が活かせそうだったから。

 才能があったから。


 それだけの事だ。


 そんだけの理由で悪の秘密組織に入るなよ。


 って話だけどな。


 ははは、恨むぞ。


 前世の俺は普通の一般人で、高校生だったのに。


 なんでよりによってそんな犯罪組織に勤めているんだ今世の俺。


 ボロが出てて、殺されたりしないよね?


 幸い、知能とか知識とかは今世の俺仕様だし、記憶もすっぽぬけていないので当面は大丈夫そうだが。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ