二月二十九日 ゾンビ集団
六十日目、三分の二です
ちょっと気持ち悪い表現があります。
耐性低い方はどうかご注意を
プロ球団先攻で、ゲームスタート。
ピッチャーは聡美?
へぇ、少年野球経験者なんだ。
ストレートの球速三百二十キロ。
速いの? プロの倍? そりゃ速いね。
其の儘あっさり九球でスリーアウトを取ってなばちゃんズの攻撃。
結果、一回コールド。相手チームのメンバーが負傷者多数で足らなく為っちゃった。
なんでかって?
なんか、みんなバットを振ればヒットかホームランで、ノーアウトの儘、打者三巡。
ホームランにならなかった打球が野手の正面に飛ぶと、野手ごとフェンスまで転がって行っちゃったり、弾き飛ばされた挙げ句、其の儘動けなく為っちゃったり。
で、今回は、怪我をするという要素が設定されていたため、そうなった選手はみんな退場になっちゃって。
試合続行不可能でコールドと相成りました。と言う状況だそうですよ?
かおりの解説によると。
因みに、プレイヤーが怪我判定を受けると、その部分がシールドでギプスはめたみたいに固められるそうです。
以上、ミュウの説明による、と。
「あははは、三倍の設定だとプロ相手でもゲームになんないか」
サリーは想定内だった模様。
「問題になる処理はなかった。後は専門家に任せる」
ミュウも、これで野球ゲームは完成と判断したらしい。
「でも、自分の身体を動かしてゲームするの、楽しかったよ」
聡美から良い感触の感想が。
「広い場所がなくても本格的なゲーム出来るのって、良いですよね」
静香も好感触。
「ミュウちゃん。今度はテニス!テニスゲームを所望する!!」
ジーナ、五月蠅い。
「鹿乃子。酷い!」
「あはははははははははははははははははははは」×いっぱい
「さて、それじゃあお待ちかねのシューティングゲームだよー」
とユリカ。
「とりあえず伺いますけど、[ゾンビ]ダメな人は?」
かおりの質問に手は上がらず。
大丈夫か?
何人か視線がさまよってるけど?
ホントーに、大丈夫なのか?
「鹿乃子ちゃん。不安になるから脅かさないで」
ステフがちょっと心配そう。
まあ、それじゃあ行ってみようか?
「鹿乃子ちゃんー?」
で、全員でテストプレイという名のゲーム大会。
デデーンという不安をあおるBGMの中、漂ういやなにおい…
「匂い付けちゃったの!?」
かおりが叫ぶ。
「この前みたいなリアル系じゃないから試してみて。どうしてもダメならメニューから止められるから」
ミュウの説明が飛ぶ。
まあ、確かにいやな匂いだけど耐えられないわけじゃないね。
そして、姿を現すゾンビ集団。
「ぎゃー!!リアルすぎるよー!!」
「引き摺ってる! 引き摺ってるのー! お腹から何かデローンって!!!」
「なんか居る! お肉の中でもぞもぞしてるの! 動いてるのー!!」
悲鳴を上げたのは…麗華か?なばちゃんか?
一斉に散弾銃が火を噴いて次々にゾンビを打ち砕く。
「いやー!!なんか飛んで来た!飛んで来たー!!」
「びちゃってゆった!びちゃーって!!!」
「くさいよ!?とってもくさいんだよ!??」
誰が何を叫んでいるやら、阿鼻叫喚。
ひたすらに、やたらめったら撃ちまくる。
そんなめったやたら撃ち抜いちゃったら…
ほら、色々浴びちゃった。
「うきゃー!! キモい!キモい!キモいよー!!」
「なんかくっついた! デローンってくっついたの!」
「首ーっ! 首が飛んできたー!! 目が合っちゃったよー!!!」
「虫ー! 白い細長いのと短いのがー!! 動いてる! 動いてるよー!!!」
これ、残弾が有限設定だったら弾切れしたら格闘戦か?
残弾無制限で良かったよ。
一歩引いて、専らみんなが見落としている奴を中心に討伐中。
ユリカもそんなポジションだな。
意外なのが静香とジーナ。
結構冷静に正確なヘッドショットを連発中。
ゾンビ耐性、高いのかね?
「あの二人は、ホラー大好きですよ」
こそっと近寄ってきたかおりから告げられる。
さすがはNINJA。近くに居たの、気が付かなかったよ。
ざっと三百六十体倒した所でステージクリア。
一人三十体の計算だって。
仮想空間が現実に戻って、色々浴びちゃってでろんでろんだったみんなが元の姿に戻る。
「怖かったしキモかったよー」×いっぱい
「「楽しかったー」」
例外が約二名。
「前回に比べたらなんてこと無かったですね」
「よゆー」
NINJAな二人も今回はよゆーらしい。
「ミュウ。例外二人に前回の」
「りょうかい」
本人二人に、修正前のをやってみるか言って聞いたらノリノリでOKが。
NINJAとユリカはゴーグル外しちゃったよ。
そして始まる例の奴。
「「あはははははははははははは!! 楽しいー!!!」」
大興奮の例外二人。
他全員引き攣りまくってますな。
残弾が有限設定だったみたいで弾切れ。したらショットガン振り回して叩き潰してるし。
まるっきりバーサーカーだよ?
「静香とジーナが危険人物だってしっかり認識出来たよー」
ユリカが溢す。
「「失礼な!!」」
ゾンビぶっ飛ばしながら反論してるし…
やがて、規定数倒したらしくステージクリア。
実に良い笑顔でマシンを降りる二人。
「直す必要ないじゃん」
「このままで充分楽しめましたよ? ミュウちゃん」
いや、二人の感性が別次元なんだと思います。
わたしの意見に、ぶんぶんと音がしそうな程首を振ってる人が多数。
専ら縦方向に。
「そーかなあ」
「そうかしら」
「「ねえ」」
不服そうに顔を見合わせる二人。
「ま…まあ、超マニアックモードって事でなら良いかしら」
サリーが恐る恐る口にする。
首を傾げるジーナと静香。
「「せいぜいハードモードでしょう?」」
「無いから!!」×いっぱい
叫ぶその他大勢。
「あはははははははははははははははははははは」×いっぱい
その後、大爆笑。
何故笑う?
何処から冗談モードになってたんだろう?
どうやら、わたし一人が乗り遅れた状態らしい。
「これって[姫野]から出る新しいゲーム筐体なの?」
麗華から質問が来た。ので、素直に答えるわたし。
「いや、ランニングマシンなんだ。新型の試作機」
「えーーー!!?」×なばちゃんズ
何故そんなに驚く?
「どう見てももうゲームマシンでしょうに」
苦笑いのサリーが言う。
「真っ直ぐ走るだけのランニングマシンがつまんないって言ったら試作してくれたんだから。ランニングマシンでしょ?」
取り合えず、そう反論してみた。
「ランニングも出来るゲーム機以外の何物でも無いと思う!」×なばちゃんズ
そうかー。何となく感じてたけど、これ、もうランニングマシンじゃないんだな。
「今さら?」×五人
当然ユリカ、サリー、ミュウ、NINJAペアの叫び。
やっぱみんなもそう思ってたんだ。
「鹿乃子。ちょっとズレ方が変?」
ユリカ。それは酷いと思うんだ。
「私もそう思うの…」
かおりまで?
うんうんと頷く残り三人。
そうだったんだ。
「其処で納得するんかい!」
「あはははははははははははははははははははは」×全員
ユリカが叫び、みんなで爆笑。今度は間に合った。
騒いでいたらチャイムが鳴った。
「あ。お昼。食堂に戻ろう」
「全員、入るかい?テーブルに」
と、ユリカと遣り取り。
いつも十一人でいっぱいなんだ。ダイニングのテーブル。
誰か一人は、床で食事?
「酷! あはははははははははははははははははははは」
爆笑しやがった。確かに、床じゃ酷い扱いだけどな。
「もう一つ出せば平気だよー」
やっぱ色々話してくれてない事が出てくるよ。
三分の三に続きます




