二月二十七日 休校
五十八日目です
星暦二千百十一年二月二十七日 金曜日
お早うございます。
今日は朝練。ユリカとミュウも参加です。
一緒に寝てたからね。
一走りして部屋に戻り、着替えてダイニングへ。
酷い顔をしたかおりがいたよ。
「お早う。もしかして魘された?」
「お早うございます。寧ろ、眠れませんでした…」
もしや、と思って訊ねたら案の定。
「ルミは?」
「さっき眠った所…」
これは…
「午前中寝といた方が良いよ? 明るくなったから平気でしょ?」
「そうします…」
部屋へと戻っていった。ルミの部屋へ。
ゆっくり休めよー。
「原因作った人が酷い言い種だよー」
失礼な。ちゃんと心配して寝かせたじゃないか。
「[ゆっくり休めよー]って、投げやりすぎー」
おや、それは失礼を。
ユリカは魘されてたよね?
「酷い夢を見た気がするよー」
うん。夜中に思いっきり抱き付かれたんだよ。背骨が痛かった。
「ごめんなさい」
思わず気を巡らせて対抗しちゃったもん。
「え!? そんなにー?」
熱烈な抱擁でした。
背中をバシバシされた。痛いよ、ユリカ。
戯れてたらミュウも来た。
ウイーが注文を取りに来てくれたんで、各自お願いする。
「「「戴きます」」」
と、食べ始めたら、残りの六人がゾロゾロと。
もう、当たり前にウイーが注文を受けている今日この頃。
「今日から、私とさつきとミュラちゃん、お城に行くね。もしかしたらしばらく学園休むかも」
とユリア。
後始末ですね。ご苦労様です。
「画像編集、元受付嬢ペアに手伝って貰わなくて良いの?」
ふと今月七日の一件を思い出して質問。
確かそうゆうの得意なんだよね?
「えーと… やってくれる?」
ユリアが二人に確認を。
「OKだよー」
「頑張ります」
メグはさらりと、アルファは両手を握りしめてのお返事でした。
「やり過ぎないでねー?」
ユリカが何故か心配そう。
「あの二人の合成動画、実写なのか合成なのか判別出来なく為っちゃうんだよー」
「確か、連邦軍の特捜部が解析不能ってさじ投げてた」
続けたユリカの言葉に、ミュウが追い打ちを掛ける。
マジかー。
「大丈夫。無かった事まで作ったりしません」
アルファ、それって、有った事は盛りますよと言ってる…
「脚色もしないでね?」
「駄目ですか?」
やっぱりかー
「駄目でしょう」
「残念です」
こらこら。
「そこは臨機応変に…」
「いやいやいや、ユリア、駄目でしょ」
「冗談だよ。それじゃ、準備して出掛けるね」
全く、君たち、何処まで本気か読めないんだけど?
食べ終わったオシゴト組がお出かけの準備に向かった。
テーブルの上をウイーと一緒に片付けてわたし達も登校の準備だ。
「「「行ってきます」」」
「イッテ ラッシャイ マセ」
さあ登校だ。と玄関を出たら三人の携帯端末にメール着信音が一斉に。
確認したらなばちゃん先生から。
今日は休校になったそうです。
おいっ!!
これ、絶対既に登校しちゃった生徒がいるはず。
連絡が遅いんじゃないかい?
責任者出てこい!
「責任者はお城だと思う」
「紗耶香ちゃんー、昨日、さつきちゃんにしばかれてたー」
…もしかして、押しつけられた色々を片付けるのが忙しくって、連絡回すのが遅れたとかか?
「「多分」ー」
やれやれ。
玄関で突っ立ったままお話にも飽きてきたんでリビングへ逆戻り。
「オヤ? ワズカ イップン ヨンジュウ ゴ ビョウ トハ オハヤイ オカエリデ」
ウイーから皮肉なお出迎えが炸裂。
「帰る以前に出掛けてないんだよ、ウイー」
「ソレハ セイシン テキニ オツカレサマ デス?」
状況を話したら慰められちゃったよ。
何がおかしいのか、わたしとウイーの遣り取りにユリカが爆笑中。
ゲームにログインすれば、クラスメイトがいるんじゃないか?とサリーも誘っていざ、ゲーム部屋。
みんなログインしてました。
なばちゃんの幼女エルフは、連絡が遅いと抗議のメールがいっぱい来たと言って半泣き状態。
理事長から休校の連絡があったの、なばちゃんからメールが来る一分前だったそうで…
但し、ウチのクラスだけ!
《…なばちゃん…もしかして、月曜日の仕返しされたんじゃないのかい? それ》
《わたしは 仕返し受けるような事してませんよー 鹿乃子ちゃんー》
マジか? 忘れてるのか? 覚えてないのか? 罪の意識がないのか? どれだ!?
《月曜日に朝からゲームするために日曜の深夜、学園と答案を保管してる金庫開けさせた上採点作業に付き合わせたんだよね?なばちゃん》
《え……??》
《……》
《そんなお話もありましたねー 哀しい出来事ですよー》
《《なばちゃん!?》先生!?》×いっぱい
済まんかった。紗耶香学園長。
君の行いは、褒められたこっちゃ無いけれど、正当だったようだよ。
《鹿乃子ちゃん。休校の連絡するのに私情挟んじゃ駄目だと思うんだ》
《そうだよ。静香の言う通り。大事なお知らせなんだから、余裕を持たなきゃだよね》
静香と聡美の言う事が正しい気がする…
犯人は学園長となばちゃんの二人だったという事で。
《異議無し》×いっぱい
《後、考えてる事、だだ漏れてるよ? 鹿乃子ちゃん》
麗華。マジですか?
気をつけます。
《全然気をつけてない》
ミュウから即行、ダメ出しを戴きました。
《あはははははははははははははははははははは》×いっぱい
その後、適当な組み合わせでお昼まで冒険活劇。
自重した! わたし、頑張った!! でも、自制はなかった気がする!!!
昼食時なのでログアウト。
午後はマシンの調整予定なんでゲームは又明日。
そう告げてログアウトしてダイニングへ。
NINJAペアも起きてきた。
魘されずに睡眠取れたんだろうか?
「夢も見ないでぐっすりでした」
それは良かった。
午後は又身体を動かすので腹八分目。
NINJAペアはゲーム部屋だそうです。
サリーは自室に戻った。
すこし休んで、トレーニングルームに移動。
「ミュウ、今日はどんなゲームなの?」
「鹿乃子ちゃんの昨日の野球が凄かったので、一般人にもスーパープレイが出来るものに改造した」
そんなに変わった事はしてないと思うんだが?
「センターからセカンド強襲ライナーを取りに行ったり、場外ホームランを捕球したりするのは充分変わってる」
即刻、否定された模様。
「センターフェンス際からダイレクト返球でキャッチャーをバックスクリーンまで弾き飛ばすのは最早異常」
評価が悪化した模様。
「ピッチャーライナーがピッチャーごとセンタースタンドへホームランなんて、既に人間じゃない」
龍神と融合しちゃった半人半神ですが、何か?
「あれは…凄かったねー」
ユリカが遠い目をして何かを思い出している。
わたし、野球のルールなんてほぼ知らないんだもん。打ち返して捕球してれば良いんじゃないのかや?
「「そこからでしたか…」」
ユリカとミュウが黄昏れたよ。
細かいルールを教えて貰いつつ、確認作業です。
前回同様、ユリカが一般人枠。わたしが非常識枠です。
何でも、マシンごとに重力設定をいじれるようにしたんですと。
今、ユリカのマシンが十分の一G、わたしのが二G。
此の設定は、飽く迄プレイヤーのみで、全体の設定は月面同様四分の一G。
さすがに体が少々重いですな。
ゲームの名前が[ムーン・ベースボール・アルファ]…どこか危険な気配がする名前、だな。
結果、ユリカは、身体が軽くなりすぎて地面を蹴っても力が伝わらず一G環境より動きが悲惨な事に。
わたしは、この重力設定だと踏ん張りが利くんだ。いつもより地面に力をロス無く伝える事が出来て前回より酷い事に。
「ダメです。ダメダメです。考え直す事にする」
しょぼくれたミュウの出来上がり。
「重力を変更するだけじゃなくて、動きの速度や出した力の伝え方をその都度定数倍して計算しなくちゃ上手くいかないんじゃない? ミュウちゃん」
おや、いつの間にかサリーが居る。いつから見てたの?
「ユリカちゃんがジャンプしすぎて中々降りて来れなく為っちゃった辺り」
最初じゃん。
「見てて飽きない見世物だったわよ」
ミュウが落ち込んじゃった。
「いや、プレイしてる方は大変なだけだよー」
あー。ミュウが座り込んじゃった。
地面に[の]の字を書き始めちゃったし。
テスト結果を踏まえて、サリーの協力を得て修正作業を行うそうです。
さて、此の後は…
「走る?」
「夕飯までゲームするー」
ユリカに訊いたらゲーム部屋に混じるそうで。
お付き合いする事に。
もちろん、乱入して引っかき回しましたとも。
自重? それ、美味しくなさそう…
冒険が捗りました。
間に食事と食休みを一時間。その後も引き続き。
結局、二十二時を回った所でお開きに。
お風呂に入って布団に入って就寝です。
おやすみなさい。
五十九日目に続きます




