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鹿乃子の日常奇譚  作者: みゆki
星暦二千百十一年二月
92/252

二月二十五日 謎テクノロジー

五十六日目の三分の三です

「えっとー、青い髪の美人さんがルナ。金髪の(わらし)っ娘がルアン。どっちも軍人扱いの民間人でメンバーズ」


「童ってなんだ!? 童って!!。ユカの方がよっぽどチビじゃんか!」


 金髪さん。ルアンが怒った。


 そりゃ、小学生に中学生が子供って言われりゃ怒るよなぁ。


「ぶっ… 小学生と中学生…って。あはははははははははははははははははははは」


 美人さんに大ウケしちゃった。


鹿乃子(かのこ)!? (ひど)くない!??」


「中!?…小学生のユリカよりはマシかぁ…」


 ユリカは憤慨(ふんがい)。ルアンは…納得(なつとく)しちゃった? 想定外だ…


「鹿乃子ちゃんって事は、ユリカが拾った神様を取り込んじゃった新人メンバーさんで合ってる?」


「取り込んだんじゃなくって融合しちゃった、で、それ以外は合ってる」


「了解。よろしくね」


此方(こちら)こそ、よろしく…。口調(くちよう)、これで良い?」


「大丈夫ー」


 と言う訳で、自己紹介も無事終了。


「わたし一人、被害甚大(ひがいじんだい)なんだけどー!? ねえ。鹿乃子ー! 聞いてるー?」


 聞いてる聞いてる。いつものことじゃんよ。ユリカ。


「「あはははははははははははははははははははは」」


 ルーちゃんコンビが大爆笑。


「「だから、一(まと)めにするの禁止!」」


 駄目(だめ)だったらしい。


「さて、さつきちゃんとこへご挨拶(あいさつ)に行きましょうかー」


 そう言って立ち上がるお二人。なんで?


「何ー? わたしがテレポートで送るー?」


 ユリカも怪訝(けげん)なお顔。


「スペースポート。着いてるよ」


 背後になってたでっかいスクリーンを指差されて振り返って見たら、お城の横の宇宙港に着陸済み…


「「いつの間に…」」


 ユリカと二人でフリーズ中。


「あはは。()れないでしょー。二人が乗った瞬間から移動開始してたんだけど、気が付かなかったみたいだね」


 等と(のたま)うルアン。


 えー? 地面に立ってるのと変わらなかったんですが?


 着陸時の衝撃(しようげき)とか、何処へ行った?


 動いてる感触皆無。微塵(みじん)も揺れなかったぞ?


 ()の星に乗ってきた宇宙船、着陸した時に結構揺れたんですが。


 最新式の重力制御装置なんだそうです。


 謎テクノロジー、すげー。


 二人に機内を案内されてボーディングブリッジが接続されたエアロックへ移動。


 二重のドアかと思ったら、船内側はエアシールドで代用してるんだそうで、外側のハッチだけだった。


 ブリッジを通って宙港へ、いろんなゲートをひたすらスルーしてあっさり通過。


 わたしが()の星へきた初日のあれやこれやは、一体何だったのか…


 責任者を(つか)まえて、小一時間ほど問い詰めたい!


 主にレマちゃん!


「レマちゃん、なんか恨まれてる?」


「鹿乃子が越してきた日に必要なはずの説明放棄(ほうき)して放り出した…」


「「あー…」」


 なんか三人でこそこそ話してる。聞こえてるよ。その通りだよ!!。


「「レマちゃんらしい…」」


 通常運転なのか!? 吃驚(びつくり)だ!


 それは置いといて、四人で歩いてて思ったんだけど…


「ルナが男だったら親子四人で家族旅行?」


「あはははははははははははははははははははは」


「「鹿乃子!!?」」


 ルナが爆笑。お子様ペアが怒った。


 ごめん。


 でもな? 身長差がこう… ちょうど良い?


「「納得出来ちゃうから、()めて!!」」


 はい。


「二人とも、百五十届いてないからねー」


 さりげなくルナが追い打ち。


「「ルナ(ちゃん)!!??」」


 結構、容赦(ようしや)なしだった。


 ベルトウエイ、別名、動く歩道で移動中の現在、メッチャ注目されてますな。


 はっはっは。


 道中、大騒ぎしつつ、さっき集まってた部屋へと帰還。


「「たっだいまー」」


「お帰りなさい。ご苦労様」×沢山(たくさん)


 わたし、何にもしてないけどね?


「おー。大勢(そろ)ってるねー。みんな、ひっさしぶりー」


 と手を振りながら、ルアンが入室。


「みんなご無沙汰(ぶさた)ー。さつきちゃん居るー?」


 とルナ。


「ルナ、こっちー!」


 部屋の奥、会社の重役さん達が固まってる所でさつきが手を振っている。


 色々、状況説明が()されるんだろうな。


 どの重役さんも、外見は若僧(わかぞう)なんだけど。


 年輪(ねんりん)()まってますよ?


 ところで、わたしは帰って寝たいです。周りの緊張感にあてられて疲れたよ。


「お前、ぜんっぜん緊張してなかったよな?」


 カミーラ。だから、周りの緊張感で疲れたんだよ、わたしの緊張じゃない。


「…あぁ、そうなんだ」


 なんか疲れ果てたって表情になった。


 あり? わたし、何かした?


 黙って首を振ってらっしゃる。あれー?


 ま、いっか。


「あはははははははははははははははははははは。何この娘。さっきから超面白いー」


 ルアンにばかうけ。なんでだよ!


「日々、笑いに満ちてます」


 ちょっと!? アルファ!?


「そこんとこ。詳しく!」


 と、アルファを連れて(すみ)っこに向かうルアン。


 あー。メグとNINJAが付いてった。


 まあいいや。


「「良いんだ?」」


 ユリカとカミーラが驚いてる。 いつもの事じゃん。


 どうせ、有ること有ること面白おかしく話すんだろうし。


「いやー、そこは[有ること無いこと]なんじゃー?」


 みんな、無いことは言わないでしょ? ユリカ。


「あー。そだねー。合ってるのかー」


 正確さは判んないけど。


(うそ)は言わないと思うー。多分」


 言うべき事でも言わないことがあるだけだよね?


「そうそうー」


「良いのか? ホントに、それで良いのかよ」


 カミーラが心配してくれている。ありがたや。


 てか、…真面目だよね? この人…


「カミーラだもんー」


「だよねー」


「おい!?」


「「あはははははははははははははははははははは」」


 ユリカと二人で爆笑しちゃったよ。


 結局、ほとんどのメンバーは此所(ここ)に残って対策会議。


 香歩(かほ)ちゃんや学園長、(かおる)君は既に姿がないし。


 レマなんか、最初っから居ない。もしかしたら、職場で仕事中かも知れない…無いな。


 現在、わたしとミュウは二人だけ手持ち無沙汰(ぶさた)


「ミュウ、帰ろうか?」


 (うなず)くミュウ。


「ユリカ。ミュウと帰って休む。用事があったら呼んで?」


「え!? あー、まあ良いか。気をつけて帰ってねー」


「ハイよー」


 と言う訳で帰宅です。


「「ただ今」」


「オカエリナサイ マセ」


 玄関で、ウイーが出迎(でむか)えてくれた。


「他のみんなはお城にお()まりだって」


 とウイーに告げた。


「オヤ ソレハ テマガ ハブケテ アリガタイ」


 ぶっちゃけた!?


 ミュウが固まっちゃったよ?


「バンゴハン ハ フンパツ シマスネ」


 と言い残して去って行く。


 随分(ずいぶん)はっちゃけて来てるなー。ウイー。


 ミュウは頭をぶんぶん振ってる。縦に振って横に振って縦…混乱してるのか?


「ミュウ。あれはサリーの悪戯(いたずら)所為(せい)。ミュウは悪くないよ?」


 ミュウの両肩に手を置いて、目を見つめてそう告げる。


「ミュウは、悪くない?」


 目を見たまま(うなず)くわたし。


「うん。ミュウのせいじゃない。ミュウは悪くない」


 良かった。元に戻ったよ。


 一旦着替えて時刻を見たらばもう夕飯時。


 ダイニングに行ってみればウイーが万全スタンバイ。


 ミュウが部屋から出てきて、夕飯開始となりました。


 プチコースメニュー。


 大変美味(おい)しゅうございました。


 ウイー。有り難う。


 明日は一日、星系単位でお休みにして安全確認だとか言ってたので、わたしは、寝る。


 ミュウは、例のマシンの新しいプログラムを組んでみるとのこと。


 日付が変わる辺りまでにしてね?と言ったら「えへへ」と言って誤魔化(ごまか)された。


 明日の朝、早い時間に何かやってたら徹夜(てつや)したんだと判断しよう。


 大浴場(よくじよう)は年中無休で湯が張ってあるんでそっちへ向かう。


 脱衣所で衣類を脱いでたらミュウも来た。


 一緒(いつしよ)に暖まってしばしノンビリと。


 出がけにもう一度「無理しないで」と声を掛け自室に戻る。


 さて、明日は平穏でありますように。


 それでは、おやすみなさい。

五十七日目に続きます

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