二月十一日 じゃんけん
投稿、おくれました。ごめんなさい。
四十二日目 前半です
「間違ってないわね。その判断…」
サリーとミュラ姫がうんうんと頷き合う。君たちも含むんだけど?
「だから、間違ってないと。自覚は有るわよ。改める気は無いけれど。ね? サリーちゃん」
「改めようが無いわよね」
あー、そうですか。自覚なさってらっしゃる。なら良いか。
「「良いんだ?」」
かおりとルミが吃驚してる。ミュウとアルファは…おい。目をそらすんじゃない。 ミュウ。口笛の音が出てないぞ。
「「「「「「「あはははははははははははははははははははは」」」」」」」
さつき、ユリカ、かおり、メグ、ミュウ、アルファ、ルミが決壊した。
「で、これ、期限がないから当分ほっぽっておいても良いよね?」
わたしの端末をぷらぷらしながらユリアがミュラ姫に問い掛ける。
「うーん、実はそれ、二週間位前に来てたんだよね。他のこと優先してたから今日になっちゃったけど。本人と相談して?」
人はそれを丸投げという。
「「「「あはははははははははははははははははははは」」」」
もう勝手に笑ってると良いんだよ。そこの四人は。
わたし、パワードスーツ普通に破壊出来たけど良いのかな?
「そうだよね。鹿乃子って、普通に殴ってパワードスーツ破壊出来るんだよ。 まあ、本人に訊いてみるしかないかー」
そう言いながら端末を操作し始めて固まるユリア。
「ごめん。鹿乃子のだったわ」
そう言って此方に端末をぽいっと放ってよこす。
改めて、自分の端末を弄るユリア。
「ケイ。お久しぶり。なんか高等部のメンバーズクラブ宛に依頼メール送ったでしょ? … うん。 そう やっと処理されたんだけど… えー? そうなんだ。 … で、こっちのメンバー、ガイアス社のパワードスーツ、殴って破壊しちゃうけど平気? … そうそう、この間降りてきた… 過剰?そりゃそうだよね。 … 明日? あー。判った。なるべく希望に添えるようにするわ。 うん。 … 了解ー。んじゃ」
と通話を切って、
「と言う訳で明日な。鹿乃子とユリカ、かおり、ルミに私とさつきで行くよ」
「「「巻き込まれた?」」」
NINJAコンビとさつきが叫ぶ。 そうなるよね? 巻き込まれだよね。南無南無。
「明日、重要な用事ってなかっただろ? 朝一で向かうからよろしくねー」
巻き込まれ組にも当事者組にもお構いなしに、明日の予定が決定した模様。 やれやれ。
つんつん とスカートを引っ張られる。
ミュウとアルファが此方をじっと見つめている。 おや? アルファ。いつの間にスラックスに着替えたの?
「帰ろうか?」
こくんと頷く二人に手を差し出して、両手に花状態。
「それじゃ、明日の予定も決まったんで、お先にー」
と言いながら、部屋を出る。
「待って!? あたしも帰るから待ってちょうだい!?」
「お前さんはまだ仕事残ってるでしょうに」
後方で、慌てて帰り支度を始めたらしいミュラ姫に悲しい現実を伝えるサリー。
「わたしも帰るんだよ?待って待って。アルファ、待ってー」
メグが大慌てで飛び出してくる。
「「あはははははははははははははははははははは」」
更にユリカとさつきの馬鹿笑いが…。
「明日は現場に直行するから」
「ミュラちゃん「お先に」ー」
ユリアとNINJAコンビの声も聞こえてくる。 みんなご帰宅の様子。 お仕事頑張ってね。ミュラ姫。サリーは置いてくから。
ミュウとアルファを呼ぶ悲しい叫び声は聞こえなかった。 聞こえなかったんだよ? ドア閉めちゃったし。
公園からはいつもの高速移動。今度はミュウがわたしとユリカに手を差し出す。
アルファを見れば、メグのポニーテールに掴まっているんだが… それでいいのか? メグ。 良いんだ。
走り出してしばらく。 メグの尻尾に掴まって、ぐるんぐるん回転したり伸び伸びと吹き流されたり、自由奔放なアルファが気になって仕方ないんですが。
「楽しいかい?アルファ」
「とっても楽しー。気持ちいー」
訊いてみたらとっても素直なお返事が。 メグも、右に行ったり左に行ったり、アルファを振り回して楽しそうだし、問題ないか。
「鹿乃子も髪伸ばしてー」
嬉々として振り回されながらアルファが叫ぶ。
やだよ。わたしは長い髪手入れする気は無いよ。
「ぼくが毎晩洗うからー」
だめです。尻尾でぐるぐるはメグに任せます。
「分かったー」
良かった。諦めてくれたらしい。
帰り着いたら一端 各自自分の部屋に分かれてお着替えタイム。
今日は、夕飯もアルファとメグがやってくれるらしいので、ノンビリ課題を片付けようと思います。
リビングで課題を広げてやっつけ中。いつの間にかNINJAペアも同じく課題中。
ユリユリの二人は
「「休憩時間に片付けた」」
とのことで、さつきはそれをコピペ中らしい。
「ミュウとアルファとメグは?」
「「「寝る前で良い」」」
余裕なご様子。
ミュラ姫とサリーが帰ってきて、メグとアルファが夕飯の準備にキッチンへと向かう頃に課題終了。
NINJA組も同じタイミング。
課題のノートやら道具やら片付けて手を洗いリビングに戻れば夕飯の良い匂い。
ダイニングへ向かえばみんな揃っている。
「戴きます」×十一人
美味しく食事中。何かが引っかかっているんだ。何だろう?
「あー! サリー」
「はい?」
突然、引っかかりが何であるのかハッキリして叫んじゃった。ごめんね。
「なんで食事? 機械生命って言ってなかった?」
これだー。何か引っかかってたんだ。みんなが揃った食事時に。食事がエネルギー源?
「そうよ。人工細胞とか生体パーツも有るからその栄養素と残りはエネルギー転換炉って便利な装置で残らずエネルギー化してるのよ」
なるほどー。ほんっとに超便利な世の中なんですねー。
「サリーちゃんはかなり特殊な事例ですよ?鹿乃子ちゃん。他の機械生命体の皆さんはエネルギーパックで生活なさってますから」
えー? かおりが、また混乱の要因を投げ込んで下さる。
「鹿乃子。一般の機械生命体って一目でそう判る人たちばかりだから。サリーはサイボーグ、位の認識でいれば混乱も少なくて済むよ」
と、ユリアが補足してくれた。
あー。そう言えばそんな奴がいたっけなー。 と、ユリカに視線を向ければ、
「のーみそが生物か鉱物かの違いだけだよー」
そっか。その認識で良いなら納得できますよ。
「お騒がせいたしました」
ぺこりと頭を下げれば、みんなうんうんと頷いた。
「私の説明は鹿乃子ちゃんに理解してもらえません」
と、かおりが落ち込んでいたり、
「鹿乃子の理解力が特殊だから頑張って慣れるしかないかなー」
等と、ユリアに変人扱いされたりもした訳なんだが。
食後、リビングに移ってから、今日はミュウのリクエストで[歴代の少女戦士が一緒になって戦うアニメ第一作目]。
皆さんに好評のようで、メグとアルファも身を乗り出して鑑賞している。
「よくこんな古い映像作品持ってるわね」
とはサリーの感想。
「地球、石沢師匠の所に沢山」
「あー。リカちゃんのコレクションか。それなら納得」
ルミの台詞にサリーから聞き捨てならない言葉。 リカちゃん? 石沢さんの奥さんの? あれ? 奥さんのコレクションだったの? 石沢さん、旦那さんのコレクションだと思ってたよ? えー? 吃驚した。
「鹿乃子ちゃん、知らなかった?まあ、普段そんなそぶり見せないけど重度のオタクだよ? 彼女」
「「あはははははははははははははははははははは」サリーちゃん、酷ーい。「あははははははははは」」
さつきとユリカが大ウケだった。
「龍ちゃん、旦那ね、彼はどっちかって言ったら武闘気触れだから」
知らなかった。えー? 知ってたらお手合わせしてもらえたのかー。残念だー。
「とーぶんはあたしが相手で良いでしょー?あたし龍ちゃんの直伝だよー?」
ユリカの師匠なのか? ならユリカを倒してその上を目指そう。
「倒さないで?倒さなくても夏休みにでも行けば教えてもらえるよ?それで勘弁して?」
むー。分かった。それでいい。
「何故ユリカちゃんがご機嫌取る流れになっちゃうの?」
「「あれ? なんでだろう?」」
サリーの疑問に、ユリカと同時に首を傾げたらみんなで大爆笑。
鑑賞と爆笑が終わって入浴タイム。
その前に、翌日の朝食の当番を決めなきゃなので全員でじゃんけん。
全員が当番を一巡りしたんで二巡目の負け抜けじゃんけん大会。
一発で負けた。わたし、じゃんけん弱ー。
メグ、アルファが課題。サリー、ミュラ姫、ミュウがお仕事で後からにするそうで。六人で入って温まる。
明日の予定がとっても気になっては居るのだけれど、
「その場で対応出来る簡単なお仕事だよ。気にしない気にしない」
と言うユリアの言葉が余計に不安をあおる。
まあ、面倒なことや細かいことは任せられる人にやってもらおうと開き直って就寝の準備。
明日に備えてゆっくり休もう。
何をさせられるのか皆目見当が付かないのがとっても怖いんだよ。
そんな訳で、 おやすみなさい。
四十三日目に続きます




