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鹿乃子の日常奇譚  作者: みゆki
星暦二千百十一年二月
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二月九日 ウナギ嫌い

四十日目です

 星暦二千百十一年二月九日 月曜日


 お早うございます。…と言うか、こんにちは?


 現在の時刻、十一時三十分位。


 完ぺきに寝過ごしまして。昨夜の今朝なので、みんなも起こさずにおいてくれたみたい。恥ずかしい!


 今さらなので、割とノンビリ支度(したく)をして結構ゆっくりめに登校途中です。


 公園の入り口では[ツイッギー]に散々心配のお小言を頂戴いたしましたよ。ごめん。そして有り難う。


 お昼に学園に到着して、先に職員室へGO!


 なばちゃん先生に遅刻の報告とお()びを。


 此所(ここ)でも心配を(いただ)いてお礼を伝えてホームルームへ。 有り難し。


 女子に取り囲まれました。みんなに心配を掛けてしまった。ごめんなさい。そして有り難う。


「朝よりはマシだよー。昨夜の爆発を心配してくれて一時限目がつぶれたー」


 ユリカによると、なばちゃんを含め、先生方も昨夜の事件はご存じで、ショートホームルームはおろか一時限目が始まってもみんながわいわい固まってしまい、先生が(あきら)めた。なばちゃんと一時限目の担当の先生も一緒になって報告会になったんだとか。


 (さら)に、わたしが寝坊して遅刻したのを、怪我でもしたんじゃないのかとみんなで心配してくれたようでして。


 ごめんね。みんな。(ただ)のお寝坊です。


「そう言えば、紗耶香(さやか)も居た気がする」


 学園長!そんなに暇なのか? ルミの報告に吃驚(びっくり)だ。


 午後の予鈴が鳴って、お昼が途中だった数名が、悲鳴を上げながら慌てて席に戻り、続きを食べ始める。


 慌てるなー。()せるぞー。(のど)に詰まっちゃうぞー。…ほら言わんこっちゃない。 ユリカは指差し爆笑禁止!


 他のみんなも徐々に離れてようやく平常運転に。


 そしてクラブルーム。


 二年生トリオは、相変わらず幽霊クラブ員。カミーラもお留守。


 早速テレポートの練習を、と思ったら 今日は禁止! とミュラ姫から訓練場使用許可がもらえない。残念だ。


 連邦宇宙軍の方は、先日 誰かが宣言していたとおり、現在大混乱中とのことで、第三艦隊を姫野(ひめの)グループで引き取らないかとまで言われたそう。


 そこは丁寧(ていねい)にお断りしたらしいが、どんだけ要らない子になっちゃったんだよ第三艦隊。


 いっそ欠番艦隊にと言う意見まで出ているとか…。哀れ。


 姫野グループに対する補償・賠償も金額がまだ出ないらしいが、一応一般家庭への襲撃である所の昨夜の事件。見舞金が支払われ、家主(やぬし)のユリカに二割、残りは一割(ずつ)が住人登録されている残り八名に分配されるらしい。


 要らないと言ったら受け取らないと(まず)いんだと。やれやれ。


 もちろん、本格的な賠償は色々解決した後で。


 金額? ははは。通帳を見たくない。 もう、残りの人生遊んでいられる…


 いっそ、どっか辺境の星にでも引きこもろうかなあと(つぶや)いたらユリカとミュウがわたしの両腕を(つか)んで放してくれなくなっちゃった。


 冗談が通じなかった模様。冗談に聞こえなかった?…まあ半分本気でしたが何か?


 左右からしがみ付かれてしまった。


 生暖かい目で、今日は帰りなさいと言われて、帰宅することに。


 相変わらず離れてくれないユリカとミュウをぶら下げて、とぼとぼ普通に歩いて帰宅中。


 (かばん)が持てないわたしに変わってNINJAコンビが後ろを付いて持って来てくれる。


 ユリアとさつきとサリーはさすがに本部ビルに呼び出されてミュラ姫と共に向かった。今夜はお城に泊まるとのこと。達者でな。


 五人で道々[タウンスイーパー]に声を掛けつつ歩いているんだが、学園の生徒がまねして声を掛ける様子がちらほらと。


 変わった返事がもらえたらしい黄色い歓声なんかも聞こえてきたり。


 順調に布教活動が進んでいるようで何よりです。


 公園出口で[ツイッギー]としばし(たわむ)れて、なんだかんだで一時間弱掛けて帰宅。


 部屋で着替えてリビングに集まる。


 午前中の授業内容を聞きながら出されている課題をやっつける。


 なんだか久しぶりの普通の日常だな……    あー。


 いかんいかん。一部、非日常が混じってる。これ、慣れちゃいけない奴。流されちゃだめ。


 頭を振って気持ちを切り換えていたら周りで爆笑された。 何故だ?


「そろそろ夕飯?」


 ユリカの声に気が付けば大分良い時間になってきたんで、夕食当番決定じゃんけん大会。


 対象はミュウ、ユリア、わたし。でもユリアがいないんでミュウとわたしで、


「「じゃんけん」」


 負けた。


 と言う訳でメニューは何にしよう。


 自動的に明日の朝はミュウに決定。ユリアは明日の晩かその次。


「メニューに希望のある人ー」


 とりあえずリクエストをサーチ。


「カレー」


「牛丼」


「オムライス」


(かに)玉チャーハン」


「……了解」


 ()くんじゃなかった。


 適当に材料を放り込んでメニューをセット。追加でサラダやスープを用意して調理器起動。


 具材が間違ってたり足らなかったりしたらごめんね。機械がナントカしてくれるだろう。


 出来上がって吐き出されてくる料理を配膳(はいぜん)


 最後に出てきた自分のメニューを持ってテーブルに移動。既に全員ダイニングテーブルで待っている。


「あーっ! それ、うな重? いーなー」


 目敏(めざと)くわたしのメニューに気付いたユリカが大騒ぎ。みんな好きなメニュー選んだじゃん。


「しまった。失敗した」


「あーっ。見ちゃうととっても食べたくなりますよー」


 ルミとかおりも(くや)しがる。


「ミュウ、ウナギ 嫌い」


 ミュウは一人ぷいっと横を向く。うん。間違って出さないように覚えておこう。


「「「「「いただきます」」」」」


 三人の物欲しそうな目を気にしないように、と言うか、見せつけながら戴きましたが何か。


 (もっと)も、此所ではウナギもサンマもシシャモもマグロもたいして値段が変わらないから贅沢(ぜいたく)品て訳じゃ全然ないんだよね。有り難いことです。


 この星、地球(仮)の総人口。なんと三千万人そこそこ。基本的に姫野グループ本部関係の人と保護された能力保持者と夫々(それぞれ)の家族、近親者しかいないんで、ほとんど未開発の大自然状態。(但しテラフォーミングされた自然ですが)


 そんな訳で天然資源は豊富です。先日知った実情です。聞いた時は本気で吃驚した。


 人口が少ないからこそ、サービス業のほとんどがオートメーション化されて実現出来たとか。


 [アリス]ちゃん達以外の、ファンタジーモデルじゃない[タウンキーパー]さんがかなりいて、サービス業を支えているらしい。全然気付かなかった。


 騒がしい夕飯が終わり、片付けは[ハウスキーパー]さんにお任せしてノンビリタイム。


「これ、掛けても良い?」


 と言って携帯端末を此方(こちら)に向けるルミ。 画面に表示されているのは劇場版の女子高生まったりキャンプアニメ。


「「「異議なーし」」」


 という事ででっかいスクリーンを壁から引っ張り出してメディアファイルを転送。上映会が始まった。


 何故か、ミュウがべったりくっついているのは相変わらず。 何故だ?


 対抗するんじゃないよ。ユリカ。


 両側からぺったりされて、暖房が効いた室内ではさすがに暑いぞ?


 しばしもぞもぞ離れようと頑張って…ま、いいや。


 ぷにぷにだしなんか良い香りするし。あっついけど。


 いつしかのめり込んで見入っていた。


 エンディングが流れて我に返る。スクリーンを片づけて、みんなでお風呂。


 まったりノンビリ暖まる。


「なんで各部屋にもお風呂付けたんだよ」


 ユリカに訊いてみた。


「ユニットにくっついてたんだもん。ちょうど良い大きさのユニットが他になかったんだー」


 そんな理由だったのか。


「じゃ、こっち止めても良かったんじゃ?」


「外せません」


 さいですか。


「あはははは。こだわりの一品(・・)だね。ユリカちゃん」


 かおりが笑ってる。


「でも、これは良い」


 ルミはお気に入りの模様。 まあ、わたしもお気に入り。


「有って良かったでしょー?」


「「「「異議無し」」」」


 ユリカの台詞に合意する。 良い仕事したな。ユリカ。


 たっぷり暖まってお風呂から上がる。


「「「「「お休み」」」」なさい」


 と別れて各自の部屋へ。


 明日の準備と就寝準備。


 布団に入って準備完了。


 それでは、おやすみなさい。

氏十一日目に続きます

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