一話:少女たちの悲劇
三人の少女で結成された
『少女探偵団』
「桃香ちゃーん!美咲ちゃーん!こっちこっち!!」
「芽衣ちゃん早いね!!」
「うふふ、だって遊園地だよ?!楽しみなんだもん」
三人の少女がいる
小さいのでおそらく小学一年生くらいだと思う
「お母さん!お父さん!早くー」
「はいはい。そんなに急がなくても遊園地は逃げないわ」
「だって久しぶりなんだもん。
桃香ちゃんのお父さんお母さんでしょ、
美咲ちゃんのお父さんお母さんでしょ、
あと芽衣とお母さんをお父さん、九人で
遊びに行くのって久しぶり!!楽しみーでもなんで
ここに来たの?」
こことは今、彼女たちの目の前にある弥生ビルである
「んーちょっとごめんねぇ。すぐ終わるから!
ほんの10分!仕事すませてくるから!」
「えー早くしてよー」
「もうすぐ遊園地開園しちゃうんだから」
三人の両親は警察だった
いつも仕事でまともに遊んでもらえないので
今日を三人とも楽しみにしていたのだ
「お母さんたちが帰ってきたら遊園地だ♪楽しみー」
はじめはうきうきに待っていたのだが
「10分っていったのにもう30分もすぎてるよ!」
「おそーい!!」
「呼びに行こうよ!」
「そだね!!」
三人がそう思って座っていた花壇から立ち上がった
その瞬間
ドカーン!!!!!
三人は爆風によって遠くに飛ばされた
「キャーッ」
「嘘でしょ…」
「そんな事ー…」
「そっそんなー…」
ぱたっ
芽衣が気絶してしまった
「芽衣ちゃん?!大丈夫?!」
「お譲ちゃん達大丈夫かい?」
近くにいた男の人が駆け付けてきた
「私たちは平気!!でもっでもっお母さんたちが!中にー…!」
「そんなっ」
男の人は粉々になったビルを見た
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