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7.次の町へ冒険しよう!

もしかしたら週一ぐらいのペースになるかもしれません。

エスフィレアに死に戻ってきました。


ルナ:Lv3

HP400

MP70

《スキル》

被虐願望


レベル上がってるね。アイテムにはスライムゼリーが少しと…スライムの欠片?

スライムゼリーは普通のドロップ品だけど欠片は何だろう?レアドロップかな?

というかモンスターを倒すとリラが手に入るのはちょっと不思議な気がする。スライムがあの体でどこにお金を持っておけるんだろう?…なんか触れちゃいけない気がする。


とりあえず楓にはチュートリアルが終わったら冒険者ギルドの前で待ってて欲しいことと私の容姿を伝えておいた。

あっちは名前はそのままカエデで黒髪の長髪。目以外は現実と変えなかったみたい。

というかギルドの前まで行ったら一人しかいなかった。プレイヤー名もカエデだし間違いないだろう。


「カエデちゃ~ん、久しぶり!」


「久しぶりって夏休みに入ってまだ4日でしょう?」


「そうだけどさ~、なんか久しぶりな気がするんだよね」


「現実の3倍で進んでるからじゃないの?」


「そうかもね」


彼女は本名斎藤楓、私の親友であり、私と同じかそれ以上のゲーマーである。

そうだ、カエデに相談があるんだった。


「ところでさ、ちょっと相談があるんだけどいい?」


「何?」


「実はスキルを取得できたんだよね」


「へぇ、すごいじゃない」


「ただ、ちょっとめんどくさくてねぇ。見てみてよ」


そういってカエデにステータスを見せる。

……何だろう。若干呆れてるというか引いてる気がする。


「なんというか…あれね。あなたって結構アホというか唐突に意味不明なことするわよね」


「失礼な。私は自分の欲望に素直なだけだよ」


「ログインしてから何してたの?」


聞かれたので私がやってたことを説明する。

何故か説明していくごとに引いていく。解せぬ。


「……まぁ、あなたの行動がAIにそう認識された結果のスキルになるのかしら」


「というと?」


「自分から飛び降りたり、スライムに補食されて気持ち良かったんでしょう?それをAIが判断したのよ」


なるほど、つまりAIにドM認定されたと。ナンテコッタイ


「それで?何がめんどくさいの?」


「この攻撃回数っていうのがねぇ」


「…なるほど。確かにこれは厄介ね」


どうやら理解してくれたらしい。そう、このスキルは攻撃回数が重要になる。

だが、戦闘中に自分で攻撃してる暇なんてないのだ。


「…針?……いや……それよりも……でも………だったら……」


なんかボソボソ呟いて考えてる。きっとこのスキルについて考えてるんだろう。

しかしありがたい。カエデは頭も良いしきっと良い案を…


「よし!じゃあルナ早速行きましょうか」


………え?


「ちょっ…ちょっと待って。え?どこに行くの?スキルは?」


「スキルの解決案はもう考えたわ、それを作るための素材を取りに行くのよ」


早すぎじゃない!?考え初めてから30秒もたってないよ!?というか…


「作るって誰が?」


「もちろん私が作るわよ。鍛治もやってみたかったしちょうど良いかなって」


「そ、そう」


なんか私が言うのもアレだけどカエデも相当変わってると思うよ。


「詳しくは移動しながらにしましょうか」


忘れる前にパーティを組んでおく。

そうして私たちはエスフィレアから出て、次の町へ向かうのだった。


ーーーーーーーーーー

カエデの話をまとめると、

魔力で反応する自動攻撃装置の様なものを装備品として作る。

作るためには素材が必要で、その素材はもっと先に進まないと手に入らない。

よくこれをあの短時間で考えたと思うよ。私じゃ無理だね。


というわけで、やって来ましたエスフィレアブリッジ!

正直一人だとかなりキツイけど二人いればなんとかなると思う。

事前に情報も少し聞いてきたし。


「さて、ルナお願いしてもいい?」


「もちろん、……シェルガード!」


イメージとしては亀の甲羅みたいな感じ。この橋のモンスターは進んでいくと魔法を放って来るらしい。

カエデは魔法よりも剣で戦う方がいいらしい。私は魔法が好きだから二人の相性は結構良いと思う。想像を現実にすることが出来るというのは結構楽しい。

別に中学生頃に発症しがちな病気なんかじゃ無いからね?ホントだよ?


そんな下らないことを考えつつ橋を進んでいく。最初のうちはそこまででも無いが、

4分の1程進むと敵が多くなっていく。


ストライクバード:Lv3


「ルナ、援護お願い」


「良いけどどうする気?」


カエデの武器は片手剣。正直空中相手じゃ攻撃が当たらない気がするんだけど…


「こうするのよ」


そう言って剣を構え、


「はぁっ!」


剣を振るうと同時に半透明の刃がかなりのスピードでモンスターに飛んでいき、そのまま体を真っ二つにした。


「なにそれ」


「魔力を飛ばしてるだけだよ。魔力操作の応用なの」


ソウデスカ。まぁいちいち驚いててもしょうがない。

しっかり援護するとしましょうか。


ーーーーーーーーーー

問題なく残り数十メートルのとこま来れた。だがここで敵の種類が変化する。

先程のストライクバードに加えマジックバードなるものが出てきた。Lvは5

しかも今までで一番敵の数が多い。


「ルナ、シールドは後どのくらい持つ?」


「10分くらいかな~、ここまでも結構消費してるからね」


「大人しく転移ポータルを使っておくべきだったかしら」


「それじゃつまんないよ。やっぱり自分達の手でたどり着かなくちゃ」


実はもう次の町の転移ポータルは誰かが開いてるからリラを払えば一瞬で移動できる。距離によっても違うけど確か500リラくらいだったかな。

あ、お金を払うといっても個人に払う訳じゃないよ?


しかし、これは結構大変だな~一気に倒せればいいんだけど……あ、

良いこと思い付いた。


「カエデ、良いこと思い付いた!」


「何!?今それどころじゃないんだけど!?」


そりゃ私もカエデも何体もの鳥と戦ってるからね。正直話す余裕はあんまり無いけどこれは伝えないと出来ないからなぁ。


「10秒我慢してて!後は何とかするから!」


そう言って鳥の数が薄い方へ逃げる。


「ちょっ!?…もうっ、いつも急なんだから!」


とりあえず心の中で謝っておく。スライム戦から考えてもあのスキルはかなり強いはず!


何度も何度も剣で腕を切り裂く。…周りからしたらかなりのホラーだなこれ。


「ルナ!もう限界なんだけど!」


「わかってる!…ウィンドブラスト!」


イメージは台風。前方に向けて一気に放つ。

バァン!という爆発音のような音と共に鳥の群れを蹴散らす。

その隙をついてカエデがこちらに戻ってくる。


「なるほど、被虐願望の効果を使って一気に倒す訳ね」


「でもまだいっぱいいるからね。…カエデ、出来るだけ大量に広範囲を濡らして欲しいんだけど出来る?」


「広範囲を濡らす?…なるほどね。残りMP的にもいけると思う」


「じゃあよろしく」


正直MPがギリギリだから助かる。


「リバースレイク!」


なんて魔法使いやがる。それ絶対湖がひっくり返るぐらいのもの想像したでしょ!

ほら湖程じゃないけど巨大の水の玉が空から落ちてきてるんだけど!

でもこれなら充分だろう。何回か腕を切ってから魔法を発動させる。


「サンダークラッシュ!」


空から巨大な雷が落ちてきて鳥の群れの中心辺りに落ちる。

もちろん橋を含めあらゆるところが水浸しになっている。つまり


バチバチバチッという激しい音と共に閃光が走る。


狙い通り。おそらく一体も残らずに倒せただろう。


「ふぅ…結構ギリギリだったわね」


「お疲れ様カエデ、大丈夫だった?これが初戦闘だったんでしょ?」


「なんとかって感じかしら。少しゆっくりしたいし早く次の町へ向かいましょう」


「そうだね、2,3分で着くんじゃないかな」


私たちは足早に次の町へと向かった。




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