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4.未知との遭遇

主人公はちょっと頭がおかしいかもしれない

はいどうも皆さんこんにちは!

私は今、絶賛落下中です!


「ひゃっほおおおおおおう!」


思わず叫び声が出てしまいます。

ヤバいです。めちゃくちゃ怖いのにすっごい楽しいです!


「いえぇぇぇぇぇい!」


特に意味もなく叫んでしまうのです。

ジェットコースターとかもそんな感じですよね。


谷は基本暗いのですが、所々水晶の様なものが光っていたりふわふわ光る玉のようなものが浮いてたりするので結構周りが見える。


そんな感じで楽しんでいると遠くからカチッカチッという音が聞こえてくる。

落ちながらもそっちの方を見てみるとなんか巨大な虫がいます。

ムカデに羽が生えたような見た目です。正直キモいです。

しかもこっちに向かってきます。

私は今落下しているのでそれなりの速度のはずなのにどんどん近づいてきます。


???:Lv40


………は?


何ですかあれ。名前が分からないのはいいですよ。

レベル差がありすぎると相手の名前が分からないのは知ってます。


でも40とか頭おかしいんじゃないですかね。

上の橋で最高Lv5とかですよ。


とにかく、私はまだ落下体験を楽しみたいのです。

こんなところで死ぬわけにはいきません。


カチッカチカチッカチッ


あれ?いつの間にか回りからも音がする。

はい、囲まれてますね、ありがとうございました!

どうしましょうかね…ただ回りは暗いですしここは目潰しといきましょう!


「フラッシュボム!」

こちらに目を向けてもらうための大声で叫び、魔法を発動させます。


……自分まで眩しいです。一応目は瞑っていたんですけどね。

しかもあんまり効いてない感じ?

う~ん、短剣を抜こうにも空中でそんな器用なことできませんしねぇ。

……諦めますか。


というかこの谷深いですね。体感でもう2,3分過ぎてるけどまだ下に着かない。


カチッカチッ


あっ…


なんということでしょう、いつの間にか虫が目の前に迫っているではありませんか。


「くっ…ぐ…うぅ」


なんとか口を押さえて噛まれるのを防いでるけど、力が強くていつ限界を迎えるか分からない状態だ。


…うん?なんか虫が体を丸めようとしてる。

しかもチラッと光るものが見えたんですけど!

やっぱり針じゃないですかやだー


「うぐぅ…が…くぅ…!」


やっぱり刺してきたか。痛みはないけど体の刺された部分にノイズのような不快感がある。

衝撃設定ってこういうことなのね!しかも血が勢い良く出てます。


なんだか体がうまく動かなくなってきた。

これは…まさか!


頭の中でステータスと念じる。


ルナ:Lv 1

HP34

MP0

《状態異常》

麻痺:Lv3

《スキル》


はぁ…これか

麻痺はあの針の効果だろう。しかもMPは0でHPも残り僅か。

くそう、ここまでか…


それにしてもここは何なんだろう?

高難易度ダンジョンなのか、別な何かなのか。


ズシュッ!


「ぐぅ!」


名前も知らない虫は私にトドメを刺すとカチカチッと鳴いている。


いやぁ~、初の死亡が巨大な虫とかなんか嫌だな~

今、周りに人がいたら光る毛玉みたいなものが浮いているのが見れるでしょう。

確か30秒だったかな。リスポーンまでの猶予期間。

この間に蘇生魔法を使えば生き返ることができるらしい。

まぁ、そもそも蘇生魔法を使える人がほとんどいないけど。


そんなことを考えているとさっきまで私と戦っていた虫が何かから逃げるような勢いで上に戻っていく。


「(ん?何か居るの?)」


一応この状態でも周りを見ることはできる。


谷の下を見ると


そこには巨大な何かが居た。


???:Lv50


見た目は超巨大なクジラとでも言えばいいのだろうか。

しかし、全身が水晶の様なものに覆われている。あれは途中にあったものと同じ…?


もうちょっと見ていたいがそろそろ時間だ。あのモンスターはとても気になるがしょうがないか。


それにしても楽しかった!まだまだやってみたいことはいっぱいある。

あぁ、楽しみでしょうがない。エスフィレアに戻ったら何をしようかな。



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