7話 緋に佇む白の戦姫 Ⅳ
遅くなって申し訳ございません!!
後書きにて言い訳させて頂きます!!
あいつだ。西の森の村で仲間達が消えていく中で佇んでいた女だ。
そのことを認識したとたん、急に黒くにごった泥のようなものが全身をかけまわる感覚に襲われた。
「監視するにあたり、これからの行動は常に私とともに行動してもらいます。また、貴方は単独行動が許されていません。ですので…」
「…やる」
「ん?なんか言ったっスか?」
俺の中で何かがささやいてくる。ドス黒い何かが全身を這いずりまわる。
言ってしまえ。やってしまえ。
「…てやる」
ささやく声は次第に鮮明になり、
さらけ出せ。拒むな。身をゆだねろ。つらいことは俺が引き受けてやる。苦しいことからは逃れさせてやる。だから…
だから、僕に代われ。
そして、俺の意識は暗闇に沈んだ。
「あのぉ…。このエルフ、なんか急にやばい雰囲気を纏いだした感じがするんすけど、これってやばくないっスか?」
「…ボクの、『強制の言霊』も、効かない。これは、本格的に…」
「ナールは各乗組員達に防衛準備をさせて。ヴィズは船長に連絡を。私はここで彼を抑える。」
イアリ2人に指示を出すと腰に下げていた剣を抜いた。そして、うわごとを繰り返しつぶやいている少年に鉄格子ごしに対峙した。
その様子を見ていたナールはため息をつき、
「いい加減、上からもの言うのやめてくれないっスかねぇ…ヴィズ、行くっスよ」
そう言いながら、駆け足で部屋から出て行った。ヴィズも少しだけイアリの方を見てから後を追っていった。
今、この部屋には私と彼しかいない。
やっと、やっと会えた。会いたかった。ずっと会いたかった。
あの時からずっとあなたに会いたくて胸が締め付けられてた。
あなたにずっと恋焦がれていた。
あなたに会えないことが寂しくて、哀しくて…
あなたは忘れているのかもしれないけれど私は忘れない。あなたに貰ったものを。宝物を。
あなたに会いたくて、私は『こんなもの』にまでなったんだから。
だから、もう……
「絶対に離さないよ。もう離してあげないんだから」
そうして、私は笑う。
この歪みきった愛をあなたに伝えるために…
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「あの〜…」
その声をきっかけに俺の意識は現実に引き戻された。
いつの間にか日が傾いていた。時間を確認すると、もう4時だった。授業はとっくの前に終わっていたらしい……気付かなかった。
「あ、あの〜……」
さっきから声をかけているのは俺の席の隣の川口だ。こいつはこんな時間まで何をしていたのだろうか。まさか待ってた…ってそれは無いか。
「ね、ねえ、聞こえてる?聞こえてます?」
「あ、ごめん。んで、なんか用?」
我ながら無愛想な返事だと思う。本当に。心から思ってるよ?
「用っていうか。授業も終わってるのに書いてるから大丈夫かな〜?って」
どことなく引かれているような態度をされている気がするのだが…気のせいか?
「大丈夫だよ。ちょっと潜ってただけだから」
そう言いながら、そそくさと帰りの準備を済まし、帰路につく。
後ろで、「潜る?」と言っていたのが聞こえたが無視した。
だって、めんどくさいもん。
あぁ、あんな異世界ファンタジーが本当にあれば、面白いんだけどね。と、フラグっぽいことを思ってみたが、それらしい事は何も起こらなかった。
現実は残酷である。
読んでいただきありがとうございます!
ここからは私の言い訳タイムでございます。
まず、私、この4月から社会人となりました!
はい、そうです。書く時間が全くありません!
なので今回こんな形で物語を占めさせていただいたのですが…
そう!ですが!
このファンタジー世界!別企画として連載予定でございます!
ストックはまだ無い!
この無駄ごと想像力ももちろん、続けますよ!
会社での鬱憤晴らさせて頂きます。
ということで、まだ続くよ+新連載告知でした!
新連載については来年ぐらいまではストック貯めてってしてきたいと思ってます。あくまで予定です。
感想なんかも貰えたら作者のやる気も出ると思うので(褒められると増長するタイプ)ガンガン下さい!
罵っていただいても結構!!!