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詩集「くらしいの歌」

狐の林檎

作者: くらきしい

吐き出した 嫌な気持ち

毒々しい 真っ赤な林檎


このあたりは雨が少ない

いつも耳の奥

響いていた水音

なくしたものを探して

神々のすむ森へ


赤い果実抱いて

こちらへ

手招きする狐を追って

鬼ごっこ

木洩れ日の下


いつの間にか月が出ていた

踊る星の影

狐の子の歌声

忘れたくないこの思い

神々のすむ森で


赤い果実抱いて

こちらへ

手招きする狐と共に

かくれんぼ

闇空の下


誰かが僕を探してる

名前を呼ぶ声がする

「帰らなくちゃ」

そしたら君は赤い林檎差し出した


赤い果実抱いて

狐へ

手招きする僕は歌う

会いたいよ

不可思議な森


赤い果実抱いて

こちらへ

手招きする狐はいない

さようなら

神々の森


林檎はここに置いていくから




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