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アルヴェスク年代記  作者: 新月 乙夜
結の章 交誼の酒
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交誼の酒6

 年が、明けた。


 大陸歴1062年の年明けを、ライシュハルト・リドルベル・アルヴェスクはアルヴェスク皇国の皇都アルヴェーシスで新年を迎えた。新年を祝うパーティーを開き、貴族や代官たちから挨拶を受ける。摂政として、彼はまさにこの国の中心にいた。


 とはいえ、そのパーティーには四人の人物が欠けていた。ライシュの友人である二人と、その夫人たちだ。彼らはまたそれぞれ別の場所で新年を迎えていた。


 エルストロキア・レダス・ロト・アルクリーフ(この名前が今の彼の立場を的確に表しているかは疑問だが)は、アルヴェスクの隣国ギルヴェルス王国の王都パルデースで新年を迎えていた。王都に残っている貴族は少なく、王城もどこか閑散としている。比較的、静かで落ち着いた年明けだった。


 カルノー・ヨセク・ロト・オスカーはアルヴェスクが併合したメルーフィスの旧王都プレシーザで新年を迎えた。南国であるメルーフィスは暖かく人の往来も盛んで、街は活気に溢れていた。新年ということで近衛軍の訓練も休みになり、兵たちも思いおもいに街へと繰り出している。「例年より賑やかだ」とある店主が言っていたのは、そのせいかもしれない。カルノーはメルーフィス総督の主宰するパーティーに出席し、それなりに忙しい年明けとなった。


「今年も、良い年でありますように」


 同じような台詞は、三人の周辺だけでなく大陸中で聞かれたことだろう。とはいえある人々にとっては良からぬこと、歓迎せざるべきことがこの年行われることがすでに決まっていた。


 すなわち、サザーネギアへの遠征、あるいは出兵である。


 昨年、つまり大陸歴1061年、ギルヴェルスで騒乱があった。その混乱に乗じ、サザーネギアはギルヴェルスへ略奪隊を出したのである。秋の実りや家畜、そこにいる人々までもを根こそぎ奪うためであった。


 結論から言えば、その略奪は失敗した。王配エルストロキア率いる軍勢によってサザーネギアの略奪隊は討ち払われ、彼は奪われたものの多くを取り戻した。しかしその一方で取り戻せずに失われてしまったものも多く、その被害は甚大であった。人、家、家畜、食糧。失われたものは多岐に及ぶ。


 その被害に、ギルヴェルス王国の新たな女王となったアンネローゼは大いに心痛めた。そしてまた同時に、怒りを覚えた。それで彼女は王配であるエルストとも相談した結果、年が明け状況が整い次第、サザーネギアへ懲罰の軍勢を出すことを決めたのである。要するに報復だった。


 この動きにアルヴェスク皇国が同調した。ギルヴェルスと同盟を結んだアルヴェスクは、「同盟国を助けるため」として早速援軍の派遣を決めたのである。アンネローゼはこれを歓迎し、摂政ライシュハルトの素早い決定に感謝の意を表したという。こうして大陸歴1062年に、またしても大掛かりな軍事行動が行われることが決まったのである。


 多くの人が、春になって雪がとければギルヴェルスは遠征を開始するだろうと考えていた。しかしその予想に反し、アンネローゼはサザーネギアへの宣戦布告をまだ行っていない。つまり、まだ遠征は始まっていなかった。


 その理由は、愚かしくも切実なものだった。春は農繁期だから、である。つまり農作業が忙しく、兵を集めて軍勢を催す余裕が無かったのだ。


 去年の同じ時期であれば、ギルヴェルスには10万規模の軍勢を組織し、遠征を行うだけの国力があった。しかしその国力は昨年の騒乱、つまり二人の王子による王位を巡る内乱によってその国力は損なわれてしまった。


「ままならんなぁ……」


 いっそ楽しげに、エルストはそうぼやく。内乱が起こったからこそ、エルストは王配となりギルヴェルスの実権を握ることができた。内乱の混乱があったからこそ、サザーネギアは略奪隊を差し向け、そしてギルヴェルスは宣戦布告する大義名分を得た。


 つまり内乱が起こらなかったならば、国力が損なわれない代わりに、エルストの今の地位も遠征の大義名分もない。それならばそれで両国の国民にとっては大いに結構なことなのだろう。しかし生憎それでは、彼の内に飼われた野心という名の魔獣の餓えを満たすことはできない。


(それでは、つまらんなぁ……)


 嘲笑うかのようにして、エルストは内心でそう呟いた。平和で穏やかな日々。それもいいだろう。しかし自らがのし上がるために混乱と言う名の災禍が必要ならば、むしろ進んでそれを求める。硬直した秩序ほど、彼にとって邪魔なものはなかった。


(せっかくこの世に男として生まれてきたのだ)


 大いに生きてやろう。エルストはそう思っている。そのために誰かが何かを失ったとしても、むせ返るほどの血が流れたとしても、幾多もの涙が流れたとしても、それは彼にとって望むべきことだった。


(恨むが良い)


 すき好んで恨まれたいとは思わない。しかしどれだけ恨まれようとも、そこから逃げたりはしない。それがエルストの矜持だった。いつの時代も、権力というものはおびただしい量の血と数多の恨みの上にある。それを思うとき、いつも彼の喉もとには嗤いがこみ上げてくる。


 そうではないか。権力というものがどれだけ人々に害悪をもたらそうとも、しかし人は権力を求める。千年の昔から人の行いは変わらない。かつて愚かであったように、これからもまた愚かであり続けるだろう。


「その最たる例がこの俺か」


 今度こそ、エルストは声に出して嗤った。そして「まあよい」と呟く。彼はこれまでの自分の生き方を少しも後悔していない。むしろこれ以外の生き方など無いのだと、魂の奥深いところで悟っていた。


 賢者になりたいとは思わない。まして聖者になど。愚者でよい。エルストはそう思っている。彼の目は悟りや達観からは程遠く、しかし生気に満ちて輝いていた。ともすれば危うさを感じるほどに。


(ただ、願わくば……)


 道化にだけは、なりたくない。この頃のエルストはその思うようになっていた。職業としての道化ではない。彼らは人を笑わせることに誇りを持っている。それはそれで貴いことだろう。


 だが権勢を求めた挙句に道化となるはいただけない。そう思うようになったのは、間近でその実例を見たためかもしれない。ちなみにその者の名をスピノザという。覚える価値の無い小物だと思っていたが、なぜかこうして記憶に残ってしまった。逆説的皮肉、とでも言えばいいのかもしれない。


「全ての人間は教師になれるな。ただし、尊敬されるかは別だが」


 エルストはそう嘯いた。尤も、スピノザを教師と呼ぶつもりなど彼には欠片も無かったが。


 さて、そのスピノザはもう死んでいるが、どうやらこの世から道化が消えたわけではないらしい。大陸歴1062年春、サザーネギアの軍勢が再びギルヴェルス領内に侵入してきたのである。その数、およそ3万と記録されている。


 いつまでたっても侵攻してこないギルヴェルス王国に痺れを切らしたわけではないだろう。先手を取ったつもりなのか、あるいは遠征すると公言しつつもその気配を見せないギルヴェルスを、弱っていると見て好機と判断したのか。恐らくはその両方なのだろうとエルストは思った。


「何にせよ、これを捨て置くわけにはいかん」


 この事態に際し、エルストはすぐさま手を打った。ラジェルグ将軍に5万の兵を与え、サザーネギア軍の撃退を命じたのである。


 ラジェルグ将軍はすぐさま軍勢を率いて東へ向かった。もともと遠征のための準備を進めていたこともあり、彼らの動きは素早かった。


「蛮族どもめっ! 懲りもせずにまたしてもこの国を侵すか!?」


 ラジェルグ将軍はそう吐き捨てると、怒りのままに軍勢を突撃させ略奪者どもに襲い掛かった。彼らの素早い動きはサザーネギア軍にとっても予想外であり、彼らはたちまち討ち払われていく。迎撃のためのギルヴェルス軍が来るのはもう少し先であると考え、部隊を分散して略奪に勤しんでいたのが裏目に出たのだ。


 ラジェルグは略奪者どもに一切の容赦をしなかった。逃げる敵を執拗に追いかけてはその背中を襲い、数多くのサザーネギア人をギルヴェルスの大地の肥やしとした。降服した兵たちを殺すことはしなかったが、しかし彼らに慈悲を垂れることなどない。略奪の被害に遭った農民たちに彼らを引き渡した。無論、農民たちによる復讐を期待してのことである。


 サザーネギアとの国境付近に住むギルヴェルスの民は、これで一年にも満たぬ間に二度も略奪の被害を受けたことになる。財産を奪われることはもとより、家族や愛する者を殺されたり、妻や恋人、母や姉妹を辱められたりした者も多い。略奪に起因する食糧不足のために餓死した者もいるのだ。そのために恨みは深く、その復讐は苛烈であった。


 降服して捕虜となったサザーネギア兵のおよそ三割が、農民達の復讐によって命を落した。生き残った者たちは農奴としてそれぞれの農村に連れて行かれた。後にこの中のある者はギルヴェルスで結婚して人並みの幸せを手に入れ、またある者は故郷に帰ったりした。いずれにしても、しばらく後のことである。


「サザーネギアめ……! これで終わったと思うなよ……。侵略の代償を支払ってもらおう!」


 ラジェルグ将軍は見事にサザーネギア軍を撃退した。しかし彼はそこで軍勢を止めなかった。彼は国境を越え、サザーネギア側へと侵攻したのである。


 好機だったのは事実である。サザーネギア軍は分散していたところを各個撃破され、落延びるようにして国境をまたいでいた。彼らは統率されておらず、ただ少人数では不安なので自然と人が集まり集団になっているに過ぎない。もはや戦力の体をなしていないと言ってよく、この背後を襲うのは容易だった。逆侵攻はこの延長である。


 しかしそれ以上に、ラジェルグ将軍は手柄を欲していた。王配となり、現在ギルヴェルスで政を取り仕切っているエルストを、ラジェルグは信用していない。それは彼がアルヴェスク人であるからだ。早い段階で彼を国政から排除しなければ、ギルヴェルスはアルヴェスクの属国となるだろう。ラジェルグはそのように危惧していた。


 だが悩ましいことに、今すぐエルストを国政から排除することはでいない。内乱で疲弊したギルヴェルスを回復させるためには、どうしても彼の力が必要だからだ。しかしやりすぎは困る。それでラジェルグは手柄を求めた。国内で自分の発言力を増し、それによってエルストを牽制あるいは掣肘し、彼の専横を防ぐためである。


 ラジェルグ将軍による逆侵攻は、上手くいった。


 そもそもサザーネギアはギルヴェルスの遠征の気配がないことから油断していた。その油断が驕りを生み、今回の侵攻に繋がったといえる。要するにサザーネギアの領土が、少なくとも逆侵攻という形で侵されることなど、彼らは考えていなかったのである。


 そこへ、ラジェルグ将軍率いる軍勢が雪崩れ込んだ。サザーネギアにとっては晴天の霹靂であったに違いない。そして、焦って右往左往するばかりのサザーネギア側を尻目に、ラジェルグ将軍は瞬く間に3州ほどを制圧して占領した。まさに電光石火であり、抵抗らしい抵抗はほとんどなかったと言う。


 勢いそのままに、ラジェルグ将軍はさらに進軍しようとしていた。しかしそこへ、エルストから「待った」がかかる。「それ以上の進軍は慎み、占領した領地の保持に努めながら本隊の到着を待つべし」という命令文が彼のもとに届けられたのである。女王アンネローゼの名のもとに下された命令であり、要するに勅命だった。


 その命令はラジェルグにとって不本意なものだった。なにしろここまで躓くこともなく上手くいっていたのだ。兵達の士気は高く、また彼自身さらなる手柄を立てんと意気込んでいた。今回の命令は、そこへ冷や水を浴びせられたようなものだった。


 しかし勅命である以上、従わざるを得ない。ここで勅命に逆らえば、ラジェルグは反逆者になる。エルストのことは気に入らないが、しかし彼の祖国への忠心は本物で、反逆などもってのほかである。


(まあ、よい……)


 冷たい水を飲み干し、少し冷静になった頭で彼はそう考える。確かに、手元にある5万の戦力でこれ以上の進軍は難しい。いや、進むことはできるだろう。だが占領した領地を保持しておくのは難しい。領地を保持できないのであれば、どれだけ勝ち進もうともそれは無意味だ。無意味な戦いで戦力を消耗することは避けなければならない。


(それに……)


 それに、命令書には「本隊の到着を待て」とあった。つまり、まだ戦いは続く。手柄を立てる機会はまだあるのだ。ラジェルグは自分にそう言い聞かせ、昂ぶる気持ちを押さえ込んだ。


 ラジェルグ将軍が進軍を止めたことを知ると、エルストは皮肉気に口の端を歪めながら「そうか」と呟いた。ここで軍勢を止めなければならないこと。それが、今のギルヴェルスの置かれた状況を如実に表しているように彼には思えた。


(援軍を出して畳み掛けるのが最善手なのだろうが……)


 領内に侵攻してきたサザーネギア軍を討ち払い、さらに逆侵攻を仕掛けてその領地を切り取り占領した。ギルヴェルス軍は今、勢いに乗っている。その勢いを殺すことなく、更なる援軍を出して戦力を増強し、そのまま本格的な遠征に突入する、というのが恐らく理想的な展開だろう。


 しかし今のギルヴェルスに、それを実行に移すだけの力はない。最大の理由は兵糧の不足だ。


 ユーリアスとサンディアスが王位を巡って争った先の内乱により、ギルヴェルス国内に備蓄されていた食糧はほとんど底をついている。それでギルヴェルスの民が冬を乗り切れるよう、エルストはアルクリーフ公爵家の伝手を最大限に使って食糧をアルヴェスクから輸入しなければならなかった。


 そのおかげで、ギルヴェルスは何とか冬を乗り切った。餓死者は出たものの、国民のほとんどはエルストの手腕と働きを認め、そして感謝している。だがそのような状態の国内には、遠征のための食糧、10万規模の兵を数ヶ月に渡って養うだけの食料は、もはや残されていないのだ。


(現地調達と言う手段も、あるにはあるがな……)


 現地調達とはつまり、略奪である。略奪を繰り返しながら進軍していくのは、ある意味で兵法の常道といえた。実際、過去に華々しい戦功を遺した将軍達の中にも、この手法を用いた者は多い。


 しかし、それは悪手である。なぜなら、エルストは略奪を行いたいのではなく、支配を行いたいからだ。略奪を行い住民の反感を煽れば、その後の統治に支障が出る。治めにくい地を手に入れたところで意味はないのだ。


 それに現地調達とは、後がない状態のことでもある。現地調達ができなくなれば、すぐに兵糧が尽きてしまうということなのだから。軍を動かす立場としてそれは看過できない。自らの無能を自白しているようなものだし、そもそも遠征の成否にも影を落すことになる。それで、補給線の確保は必須事項であるとエルストは考えていた。


 しかし前述したとおり、ギルヴェルス国内にはもう兵站に回せるほどの食料がない。どこか別のところからその分の食糧を確保する必要がある。それでエルストが目を付けたのは、当然アルヴェスクであった。


 現在、アルヴェスクとギルヴェルスは同盟を結んだ友好国である。加えて、エルストは北部の貴族や代官たちとの結びつきが深い。必要な兵糧を回してもらえよう話をつけるのは、難しいことではなかった。


 しかしここで問題になったのが、ギルヴェルス軍によるサザーネギア領内への逆侵攻である。逆侵攻自体は、戦況の流れだ。好機を見逃さなかったラジェルグ将軍の判断は賞賛に値する。


 しかし、ラジェルグ将軍がさらに進軍したらどうか。そもそもサザーネギアへの遠征にはアルヴェスクも一枚噛むという話であったはずであったのに、それをギルヴェルスが単体で行ってしまったらどうか。そのつもりが無かったとしても、アルヴェスクからそう見えたとしたらどうか。


『ギルヴェルスは甘い果実を独り占めするつもりなのか』


 そう思われたとしても、仕方がないであろう。そして、そう思った摂政ライシュハルトはどういう判断を下すだろうか。


『ギルヴェルスには同盟を真摯に履行する意志がないように思える』


 その時、ライシュは同盟を破棄するだろう。同盟の破棄が難しいとしても、友好的な態度を翻すことぐらいはするはずである。最も有効な措置は、ギルヴェルスへの食糧の輸出を制限することだ。


 同盟を盾に行われている、皇国北部とギルヴェルスの間での取引を制限するのは難しいとしても、皇国の他の地域から北部への兵糧の流れを制限するのは簡単だ。特に西部はライシュの影響力が強い。他の地域も摂政の不興を被ることは望まないはず。ギルヴェルスが必要としている食糧の流れは、一気に細るだろう。


 対ギルヴェルス輸出の窓口となっているのは、間違いなく皇国の北部である。しかしそこだけでギルヴェルスが必要としている全ての兵糧をまかなえるわけではない。皇国の他の地域から仕入れなければならず、そこを制限されればギルヴェルスはもう必要とする兵糧を手に入れることができなくなる。


 そうなれば、遠征など夢のまた夢である。ラジェルグ将軍が占領した領土さえ、放棄しなければならなくなるだろう。アルヴェスクとの関係も悪化し、得るものは何もない。まさに最悪の展開である。


 よって、一時的に好機を逃すことになろうとも、ここは進軍を止めなければならない。そしてアルヴェスクの援軍を待ち、遠征を再開するのだ。加えて、ギルヴェルスが動員できる戦力だけでは、サザーネギア全てを併合するには足りない。どうしてもアルヴェスクの力が必要になる。


「しかし、悠長に構えているわけにもいかんな」


 エルストは視線を鋭くしながらそう呟いた。確かにラジェルグ将軍に命じて進軍は止めさせた。しかしそれでも。状況はすでに動き出したのだ。少なくともサザーネギアは占領された領土を奪還するために軍勢を差し向けてくるだろう。それを黙って見ているわけにはいかない。


「予定よりも早い。が、致し方ない」


 エルストはここで動くことを決断した。無論、決断したからと言ってすぐに動けるわけではない。まずはアルクリーフ領から領軍を呼び寄せなければならない。援軍を約束してくれたライシュにもその旨伝えなければならないだろう。


 ここから先は時間との勝負である。エルストはすぐさまペンを取った。方々へ送る書状を書き記すためである。


 大陸歴1062年。歴史と大陸はまた動こうとしていた。

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