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アルヴェスク年代記  作者: 新月 乙夜
承の章 勝利を飾りに
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勝利を飾りに5

 表があれば裏もある。それは社会にも言えた。つまり表の社会があれば、裏の社会もまた存在するのだ。


 裏社会を完全に駆逐することは難しい。というより、不可能だ。だからこそ、権力者たちはその存在を黙認する。ことさら抑え付けて排除するのではなく、一線をもうけて管理するのだ。


 その一線をどこに設けるのかということは、権力者によってまちまちだろう。ただ今回の人身売買というのは、その一線を大きく越えている。麻薬の密造・密売と同じく、ともすれば殺人よりも重大視されるくらいだ。これを放って置くわけにはいかない。


「お久しぶりですね、レイザック。それなりに元気そうでなりよりです。地下牢に放り込まれて心を病んでいたらどうしようかと、少し心配していたところです」


 高い位置に鉄格子の嵌められた窓がある、半分地下にある薄暗い石造りの取調室。その真ん中に置かれた安物の木製の机に向かって座っていたカルノーは、奥の扉からレイザックが現れたのを見て皮肉気な笑みを浮かべながらそう言った。


「なかなか居心地はいいぜ。臭い飯に臭い寝床。隊長殿もいかがですか? なんなら代わって差し上げますが」


 レイザックは捕らえたときよりも髪の毛がぼさぼさになり無精髭が伸びていた。彼の両手にはやはり枷が嵌められており、二人の兵士がその傍に張り付いている。ただ、顔に貼り付けたふてぶてしい笑みは変わらない。


「結構ですよ。それよりどうぞ座ってください」


 そう言ってカルノーが机を挟んだ向かいにある椅子を示すとレイザックは若干もったいぶりながらも大人しくそこに座った。彼が座ると副官のイングリッドやガーベラン子爵、それに何人かの兵士たちが見守る中、カルノーはおもむろに話を始めた。


「盗賊に身を落してから、一体どれくらい荒稼ぎしたんです?」


「さあな。帳簿なんざつけてはいなかったし、はっきりとは分からねぇよ」


 でもまあ近衛軍にいたときよりは羽振りは良かったぜ、とレイザックは皮肉気な笑みを浮かべながらそう嘯いた。


「略奪品を金に換えたことは?」


「あるよ。金にしておいた方が便利なことは多いからな」


「どこで金に換えました?」


「色々、さ」


「具体的にはどこですか?」


 レイザックの馬鹿にしたかのような視線と口調を気にすることなく、カルノーは問い掛けを続ける。不快感を露にしない彼のその対応が気に入らなかったのか、レイザックは椅子の背もたれにだらしなく身体をもたれさせた。そしてアルミシス州の幾つかの町の名前を挙げる。そのほかにも、行商人相手に売ったこともあったという。


 カルノーはレイザックが口にした町の名前を記録させ、さらに詳しく彼の話を聞いていく。どんなものを換金したのか。換金した店の名前は。そのときの相手の対応や様子はどうだったのか。


「……同じようにして、攫った女性たちも売ったのですか?」


 カルノーがついにそこに踏み込むと、レイザックは少しだけ驚いたように目を見開いた。しかしすぐにまたにやにやとしたふてぶてしい笑みを浮かべる。


「さあ? 知らんな、そんなこと」


「では、取引をしましょう」


 カルノーが「取引」という言葉を使うと、ガーベラン子爵は少しだけ顔をしかめた。だが、口は挟まない。ひとまずはカルノーに任せてみるつもりだった。


 レイザックのほうは、子爵よりももっと大げさに反応した。顔に喜色を浮かべると、机の上に肘をついて身を乗り出し、カルノーの顔をまじまじと見ながらこう言った。


「取引? 喋れば自由にしてくれとでも言うのか?」


「喋れることはあるんですね?」


 カルノーはそう指摘した。彼にとってはただの揚げ足取りだったが、レイザックのほうは露骨に顔をしかめて不貞腐れたかのようにして身体を背もたれに預ける。そして苦し紛れにこう言った。


「言葉の綾だよ。そんなことも分からないのか、隊長さん?」


 挑発的な言葉だが、それが言い訳であることは一目瞭然だ。レイザックのその態度を見て、カルノーは彼が人身売買に関わっていたことを確信した。


「なるほど、言葉の綾ですか。……それで、取引の話ですが」


 カルノーが話を取引のことに戻すと、レイザックの意識が彼の方を向いた。不貞腐れた格好のままだが、視線が彼の方を向いているのだ。


 盗賊団の首領であったレイザックは、間違いなく死罪になる。そのことは彼自身もまたよく分かっていた。このままでは死と言う結末は逃れがたい。だからこそ、カルノーの言う「取引」の中身が気になるのだ。


「……あなたに死に方を選ばせてあげましょう。楽に死ぬか、それとも苦しんで死ぬのか。好きな方を選ぶといい」


 いっそ優しげな笑みを浮かべながら、カルノーはそう言った。それに対し、レイザックは眉間に皺を寄せる。どの道死ぬのであれば、取引にならない。そう思っている顔だ。それを承知した上でカルノーはさらに言葉を続けた。


「攫った女性たちをどこにどう売ったのか。知っていることを全て話なさい。そうすれば、苦しむことなく殺して差し上げましょう。しかしあくまでも黙秘を続けるというのであれば、見せしめもかねて苦しみながら死んでもらいます」


 どうしますか、とカルノーはレイザックに問い掛ける。だが彼はふてぶてしい笑みを浮かべるだけで何も答えようとしない。それを見てカルノーは答える気がないのだと判断した。


「そうですか。では、苦しんで死んでください」


 実にあっさりと、カルノーは言い放った。あまりの簡単さに、脇で見ていたガーベラン子爵の方が焦ったくらいだ。だがカルノーはそれに頓着とすることなく、さらにこう続ける。


「そですね……。〈車裂き〉なんどうです?」


 車裂きとは、罪人の両足をそれぞれ別の車に結びつけ、その車を別々の方向に走らせて身体を引き裂く処刑法方のことである。この説明から分かるように、かなり残酷な処刑法方である。


 皇国の法に車裂きの刑は規定されていない。あまりに残酷すぎるとして、ある皇王が廃止したのだ。しかし今回の相手は盗賊団の首領。さらにここは天領ではなく貴族の領地。処刑の方法など、領主の胸一つで幾らでも変えられる。そのことはレイザックも十分承知しているだろう。


「暴れられても困るので、両腕は杭で石畳にでも打ち付けておきましょう。ああ、でもそれだと身体の先に腕が裂けるかもしれませんねぇ……。まあ、その時はその時でしょう。杭を打つ場所なんて、他にもありますしね」


 カルノーの言葉は止まらない。その様子を想像したのか、レイザックの顔色が若干青くなる。それを無視するかのようにして、カルノーは「いい事を思いついた」と言わんばかりに楽しげな様子でさらにこう続ける。


「そうだ、一緒に火あぶりにするというのはどうです? 身体に藁を巻きつけ火をつけるんです」


 カルノーはそこで一旦言葉を切り、レイザックに理解するための時間を与える。そして彼の顔からふてぶてしい笑みが剥がれ落ちるのを確認すると、カルノーは身を乗り出して彼に顔を近づけそしてこう囁いた。


「想像してみてくださいよ。焼かれながら身体を裂かれていく、その様子を」


 その様子を想像してしまったのだろう。今度こそ、レイザックの顔は真っ青になった。それを横目に確認してから、カルノーは椅子に座り直す。そして、気楽な調子でさらにこう続けた。


「ああ、でもそれだと一日もたたずに死んでしまいますね。何も話さないというのであれば、もっと苦しんでもらわないと。足枷台にでも一昼夜繋いでみましょうか?」


 カルノーの言う足枷台とは、ただ単に足を固定するだけのものではない。ちょうど長座前屈するようにして身体を折り曲げ、足だけでなく手や首も木製の枠で固定するのだ。そしてその状態で一昼夜放置されれば、身体の節々が非常に痛くなる。


「鞭打ちもしてみますか? 鞭で背中を打たれたらどうなるのか、それは貴方の方がよくご存知でしょう?」


 刑罰としての鞭打ちに使われる鞭には、小さな鉄球や動物の骨などが付けられている。そのような鞭で打ち据えられると肌はずたずたになり、また鉄球や骨の欠片が肉に食い込むのだ。背骨が砕けることも珍しくないと言う。


 レイザックをいかにして苦しめ、そして殺すのかを、カルノーはいっそ楽しげに話した。しかしそれをして殺すといわれているレイザックのほうは、もはや恐怖のどん底にいた。盗賊団の首領として暴れまわった以上死罪は確実で、そのためカルノーの話すことをただの脅しとして聞き流すことができなかった。


 ならばいっそ、と思ったのだろう。レイザックは覚悟を決めたかのように目を閉じる。その瞬間、カルノーは木製の机を前に突き出して思いっきり彼にぶつけた。


「っが!?」


「猿轡を噛ませなさい!」


 鋭いカルノーの命令に突き動かされるようにして、二人の兵士が後ろに引っくり返るようにして倒れたレイザックに駆け寄る。そして彼の口に布を噛ませ、その布の両端を首の後ろできつく結んだ。


「舌を噛み切るなんて、そんな簡単に死なせてあげるわけないじゃないですか。あなたは苦しんで苦しんで、苦しみぬいてから死ぬんですよ」


 凄みのある笑みを浮かべ、喉の奥を鳴らすように笑いながら、カルノーはゆっくりと立ち上がった。そして猿轡を噛まされたレイザックに近づき、彼の髪の毛を掴んで引き寄せる。


「考えうる限り最も残酷な方法で殺してやる。耳を切り落とし、目を潰し、鼻をそぎ落とし! 生皮を剥いで火達磨にしてから車裂きにしてやるよ」


「……! ……! ……っ!」


 レイザックが喚くが、猿轡を噛まされているために言葉にならない。そして騒ぐ彼を無視して、カルノーはさらにこう続けた。


「そういえば、知っているか? 真っ赤になるまで熱した細い鉄釘で目を突き刺すと、目玉は破裂するそうだ。いい機会だから試してみようか?」


 ちょうどここに二つあることだしな、とカルノーは酷薄な笑みを浮かべてレイザックを見据えながらそう言った。レイザックは暴れようとするが、腕と肩を二人がかりで押さえられているため動くこともできない。そんな彼に冷笑を向けてから、カルノーは視線を兵士の一人に向けた。近衛軍の兵士ではなく、ガーベラン領軍の兵士だ。


「準備してもらえますか?」


 本来この兵士はカルノーの指揮下にはいない。しかしこの状況下で命令を拒否することはできないだろう。だがカルノー命令を聞けば領主であるガーベラン子爵の面子を潰しかねない。彼が困ったようにして子爵の方に目を向けると、子爵は無言で一つ頷いた。


「す、すぐに準備いたします!」


 何をと明言はしなかったが、何を準備すればいいのかはっきり分かっているのだろう。兵士は取調室を飛び出していった。その兵士の背中を、レイザックが絶望的な顔で見送る。そんな彼に、カルノーはいっそ優しげにこう話しかけた。


「さあ、あの兵士が戻ってくるまでが最後の機会です。貴方が行った人身売買について一切のことを話すというのであれば、首を縦に振りなさい。それ以外は全て否定と見なします」


 カルノーがそう言うと、いや話しているその最中から、レイザックは千切れんばかりの勢いで首を縦に振り続けていた。それを見ると、カルノーは内心の安堵を隠すように努めて冷たい声でこう言った。


「浅ましい……。無辜の人々を散々苦しめてきたというのに、自分が苦しむのは嫌だという。実に、浅ましい」


 カルノーのその冷たい声に、レイザックはひどく不安そうな顔をした。話すといっているのにそれを受け入れてもらえないのではないか。それを心配している顔だ。


「だが、約束は約束だ。お前がすべてを話したそのあかつきには、苦しむことなく一瞬でその首を叩き落してやる。だが、もし一つでも隠し事をすれば……」


 カルノーの言葉に、レイザックは再び狂ったかのようにして首を縦に何度も振った。それを冷たく一瞥すると、カルノーは自分の椅子に座り直した。そして机の上を指と“トントン”と軽く叩く。その意図するところを察した兵士たちが、レイザックを立ち上がらせて椅子に座らせ、そして猿轡を解いた。当初のふてぶてしい態度はどこへやら。椅子に座ったレイザックは、力なく悄然と肩を落としていた。


「それでは、あなた方が攫った女性たちについてですが……」


 レイザックの様子を意に介することなく、カルノーは事務的な態度で取調べを行った。レイザックは従順に応じた。というより、心がすでに折れていたのだろう。逆らう気力もない様子だった。


 途中、準備を命じた例の兵士が、火鉢に真っ赤に燃えた炭とそこで熱した鉄釘を持ってくるとレイザックは思わず腰を浮かせたが、カルノーが一睨みすると大人しく椅子に座った。


「……ひとまずはこの程度でしょうか。また聞くこともあるでしょう。それまでにせいぜい新しい情報を思い出しておきなさい」


 およそ三時間に及ぶ取調べを終えると、カルノーは疲れを微塵も見せずにそう言って立ち上がった。そしてレイザックを牢に戻すよう指示を出すと、もう彼には一瞥もくれずに取調室を出て行った。その後ろにイングリッドとガーベラン子爵が続く。


 取調室から出ると、カルノーはさすがに疲れたようでため息を一つ吐いた。そんな彼に、ガーベラン子爵がこう話しかける。


「お見事でした、隊長殿」


「三流もいいところですよ。お恥ずかしい限りです」


 本当に恥ずかしそうな笑みを浮かべながらカルノーはそう応じた。そしてそのままこう続ける。


「専門の訓練を受けた密偵が相手では、こう簡単にはいかなかったでしょうし」


 彼らは過酷な拷問を受けても決して口を割らないという。まして脅し文句だけでは鼻で笑われるだけだ。ただ、レイザックは密偵ではなく仕官である。どうやら刑罰を執行する側としてその場にいた事もあるらしく、思いのほか脅し文句がよくきいた。


「それよりも子爵、申し訳ありません。勝手に斬首にするなどと……」


 本来であれば、レイザックの刑罰は領主であるガーベラン子爵が決めるべきことである。だがカルノーはそれを勝手に斬首と決めてしまった。彼は今回の一件の全権を任されているから越権行為には当らないかもしれないが、しかし子爵にしてみれば面白くはないだろう。


「構いませんよ。おかげで重要な情報を吐かせることができました」


 快活に笑いながら、ガーベラン子爵はそう言った。レイザックが吐いた情報は人身売買に関わる組織の摘発に大いに役立つだろう。しかし子爵がその捜査を行うわけには行かなかった。予想通り、複数の州にまたがっていたからである。


 カルノーは討伐作戦の報告書とレイザックから吐かせた情報を纏めて皇都アルヴェーシスに送り、さらに捜査官の派遣を要請した。そして捜査官が派遣されてくるまではカルノー本人が捜査を行った。


 レイザックの処刑はすぐには行われなかった。派遣されてきた捜査官が彼から話を聞くことが出来るようにするためである。カルノーとしてはガーベラン子爵に申し訳ない気持ちがあったのだが、子爵はこれを快諾してくれた。


 捜査官が派遣されてくるまでの間、カルノーは盗賊団によって荒らされた子爵領の復興も手伝った。多目に渡されていた軍資金を使い、当面の食料を用意したり、失われた家畜を新たに買い与えたりしたのだ。特に、麦の種籾(たねもみ)は喜ばれた。これがないと畑から実りを得ることができないのに、盗賊団はこれさえも根こそぎ奪っていたのである。


 カルノーのこのような措置は、人々から大いに感謝された。そして彼と近衛軍、そして彼を派遣した摂政ライシュハルトの評判は上々のものとなった。ただの人気取りと言うなかれ。民衆の支持を得ることはそれ自体が政治である。


 そして、カルノーがガーベラン子爵領ケニール州に到着してからおよそ一ヵ月後、派遣を要請していた捜査官が到着して引継ぎを終えると、カルノーは部隊を率いて皇都アルヴェーシスに帰還した。


 上司であるラクタカス将軍と摂政ライシュハルトに報告を終え屋敷に戻ると、そこで彼を待っていたのは少し意外な知らせだった。


「そうですか……。ジュリア姫は、西に……」


 少し残念そうにカルノーはそう呟いた。彼が皇都に帰ってきたのと入れ違いに、婚約者であるジュリアは母親のいるリドルベル辺境伯領へ明日帰るのだと言う。もちろんこれは一時的な帰省で彼女はまた皇都に戻ってくるのだが、それでも一抹の寂しさを覚えずにはいられないカルノーだった。


「うむ……、すまんな、カルノー。カルノーもせっかく休みが貰えたというのに……」


 今まで近衛軍の再編などで多忙であったため休みが取れなかったので、長い任務が終わったこの機会にラクタカス将軍はカルノーに少し長めの休暇を与えていた。それなのに今更帰省の予定を変更するわけにもいかず、ジュリアも残念そうだった。


「いえ、私のことなどお気になさらず。積もる話もあるでしょうから、どうぞゆっくりなさって来てください」


「うむ、ありがとう。……それで、カルノーにも手紙を書いてもらってはどうかと、義姉上が……」


「手紙、ですか? 分かりました。明日までにしたためておきます」


 およそ一ヶ月ぶりに顔を合わせたカルノーとジュリアはそんなふうに言葉を交わした。そんな二人を温かく見守る人がいる。カルノーの師匠である、アーモルジュだ。彼はどこか感慨深げに二人の様子を見ていたが、ふと思いついたかのようにこう口を挟んだ。


「この機会だ。お前も一度実家に帰り、ジュリア殿下との婚約のことなどを報告して来い」


 招待状を持っていくのを忘れぬようにな、とアーモルジュは優しげに微笑みながら弟子に釘を刺した。


「実家、ですか……」


 その単語を、カルノーは弱々しい笑みを浮かべながら呟く。手紙のやり取りはしていた。しかしアーモルジュの弟子となってからは、かれこれ10年以上も帰っていない。敷居が高いわけではない。ただ、単純に帰りたいと思わなかっただけだ。


「カルノーの家族か! そういえばあまり話を聞かないな。どんな家族なのだ?」


「平凡な、ごく普通の騎士の家ですよ」


「やはり、一度ご挨拶に伺うべきだろうか?」


「あ、挨拶は式のときにでもすればいいと思いますが……」


 二人の会話は続く。その様子を、アーモルジュが優しげに見守っていた。


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