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出航します!






「……本当に作ったんだ」



「ああ!これがお前の為に作った船だ!」



ところ変わって次の日、今日は私の旅立ちの運命の日で朝から騒がしいなと思って港に行くと大きく立派な船がある。パパがお前の為に最高の船を俺達からプレゼントする!なんて冗談かと聞き流していたけどこれは…。



「大きすぎじゃない?パパ」



先端にかけて妖精が描かれた船はとても立派で到底二人で乗るには大きすぎる。


「そんなことはないさ。これからお前には沢山の仲間が出来るだろう。寧ろ小さいよ」


この船を小さいなんてどんだけ私は仲間を増やすのだ。そりゃ仲間は欲しい。けど大人数なんて裏切りの可能性が増えるだけだし邪魔だと思う。だから私は信頼できる数人でいい。

そうやって考えているとパパが私の頭に手を置く。



「あまり深く考えるな?気楽にいけばいい。ゆっくりお前のペースで集めていけ」



パパはマイルストーンのことを知っている。詳しいことは教えてくれないけれど私が生まれる前にパパは神と名乗る人に言われたらしい。『少女が生まれし時マイルストーンを探させるのだ』と。なんて都合のいい神様だ。私が男だったらどうするつもりだったんだろ。まぁ、そんな理由で私は親からも神からも頼まれそれを探しにいくのだ。



「必要なものは全て船に積んである。それに船には色々お前が飽きないよう仕掛けをしてある。順々に探していけ?」


「なにそれ楽しそう!」


「はっはっはっ!そんなに目を輝かせて…パパが大好きだって?嬉しいなぁ!」


「言ってないけどね!でも、ありがと!」


「…………っレイがデレたっ!!俺はもうこの世界に悔いなし」



素直になったらそれって酷いな。

いや、プラス思考でいくべきかな?

パパはそれほど私が好きなんだね!うん!

あれ?パパと同じな気がしてきた…。


「レイ」


ふわり、周りの草がなびき風が吹き抜ける。

呼ばれた方に振り向くとフロマージュが立っていた。


「準備は出来たか?」


「うん!もうバッチリ!」


「お、俺のレイが…っ!」


しつこいな、パパ。

私とフロマージュはそんなんじゃないのに…。パパは私が男の人と話したりするのが凄くいやらしく子供の頃から私が話した男の人ぎったんぎったんにしてきた。まぁ、フロマージュは例外で私が助けたということもあるしフロマージュ自体がそういう気持ちがないので今までの男の人とは扱いが違う。


が、やっぱりあまり話しては欲しくないようで。



「レイ、荷物を確認してこい。お前の部屋はこの地図に記入してある」


「わかったー。じゃ、パパまた後で」


「レイィィィィィイイ!!」


…パパは無視しましたがなにか?寧ろいつものことなので馴れてる。

さぁ、確認に行こう!船の中も気になるし!


私は二人に背を向けて船の中へと足を踏み入れた。








レイが去った後、ロロネーは静かに名を呼ぶ





「フロマージュ」


「わかっています」


その言葉は重くフロマージュは既に決意した目をロロネーに向ける


「ああ、あいつを…レイを頼んだ」


ロロネーは愛しそうにそして悲しそうにレイの去った後を見つめる


「命にかえても」


フロマージュの目は変わらない


「……ごめんな」



「俺が望んだ事です。俺はあいつが居ないと生きていませんから」


フロマージュが少し照れくさそうに笑うとロロネーは目を見開く


「フロマージュは変わったな…」


正直フロマージュがこうやって笑うなんてロロネーは知らなかった。出逢った時から感情は豊かになったが笑う姿なんてロロネーは見たことがなかったのだ。



「お陰さまで」


フロマージュはそう言い残すと船へと足を動かした。







「【フェアリークイーン】か…」














『全妖精の加護を持つものが生まれた時、その子にマイルストーンを探させるのだ。その子はいずれ妖精の王になるだろう』












この世界の魔法は妖精によって成り立っています。なので一般人はあまり魔法が使えません。一般的ではありますが誰でも使えるわけではないのです。ですが貴族は代々妖精と契約を結んでいるので強さはバラバラですが魔法が使えます。魔力を使うにはある程度の魔力をもち尚且つ心が綺麗であるとその呼び掛けに妖精が応え魔法を使えます。貴族は元々契約を結んでいるので関係がありませんが心が清らかでないと力が落ちます。使える魔法は人それぞれで好かれた妖精と体質により属性などが違います。一人が使える魔法は大体魔力の量から一属性ですが稀に二属性使えます。因みに主人公はお察しの通りです。はい。

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