思い出した事
これが序章になるなんて
思ってなかったんだ。
≪やっと思い出したの?≫
『嗚呼 思い出させやがってッ…!お前はなんのつもりだッ!? くそッ!』
そうだ俺は…俺が…
『お前じゃなくて、』
『俺が…俺の方がドッペルゲンガー…』
≪いえええええーーーっす!!
ざぁっつらいと!≫
『ざっつらいと…ってお前…』
状況を整理しよう。
『まず、俺はお前のドッペルゲンガーというやつで、お前のコピーが俺。
この世界は死んでしまった人のクローンを作り出すことができる。ここまではいいな?』
≪いえすいえす!≫
はぁ…お気楽なやつめ…
『で お前は6年前の事故で死んだ…と…否死んだことにされた…と。』
≪…うん、≫
『そこで俺がクローンとしてつくられ今まで育ったと、』
『そこに』
≪俺が返ってきた。と≫
『はぁ…んでさっきの薫ちゃんは?』
≪都合悪いしちょっと違う次元へ…≫
『は、そんなことできんのか、』
≪いえすいえすーまぁ限られた人のみだけどねー≫
『で なんで俺に薫ちゃんを探させたんだ?』
そいつは口ごもった。
≪えとまぁー…一回力を使うとしばらく体力がー…ね?≫
え じゃあ今力使ったお前は
≪ってことでふぁああ…≫
『!?』
倒れやがった
どうしたらいいんだ、
『はぁあああああああああっ!くそっ 俺が噛ませ犬かよッ!?』
≪あ、桐矢君ー運んでくれて有難うー…≫
『俺を道端に捨てとく訳にもいかないしな』
『で これからどうするんだ?』
≪じゃあ、うん、任務が来るまでしばらく部屋にいそうろうするよー≫
『…俺だしな…しょうがない…』
『で さっきから任務とか言ってるけどなんだそれ?』
するとそいつは【まってました!】とばかりに笑いながら
≪話すと長くなるよおおおお!?≫と叫んだ