6話 主人公の宿命(?)
小説を書くのが慣れてきたのか文字数増えました。
相変わらずストーリーは進んでませんが重要なシーンです。
それでは本編どうぞ
「やっと着いた」
家の玄関のドアを開いた。
ここまでたどり着くのにかなり体力(主に性的な)を・・・・・・もとい精神力をガリガリに奪われた。
単に尚輝が意識しすぎだったかもしれないが気にしてはいけない。
「とりあえずこの子は姉さんの部屋に寝かせよう」
尚輝は靴を脱いで少女を抱えたまま姉の部屋へ行く。
尚輝の姉は尚輝自身どんな仕事をしているのか知らないがその仕事柄家にいることが少なかった。そのため案の定姉の部屋には姉の姿はなかった。
尚輝は少女を姉のベットに寝かせ、一息つく。
「なんで悪魔に襲われていたのだろうか」
ふとした疑問を口にする。この疑問だけではなく様々な疑問が尚輝の頭の中で浮かぶ。
何故、見ず知らずの自分ともう一度会おうと言ってきたのか。
何故、悪魔の出現しやすい時間に約束とはいえ家をでていたのか。そもそもどこの家の子なのか。
そして少女があのとき尚輝に言った言葉の意味。
尚輝はそんな多くの謎を持つ少女に目を向ける。
少女は未だ目覚める気配がなく眠っていた。
(あれ、そういや今日はこの子と1つ屋根の下ってことになるんじゃないか)
尚輝の姉はもちろんのこと、両親は幼い頃に亡くなってしまっているために今家には尚輝とこの少女以外誰にもいない。つまり
(この子と2人っきり)
そう意識した瞬間、尚輝は自分の心臓の鼓動が早くなるのを感じた。
(ふっ2人っきりだからなんだっていうんだ。変なことを考えるんじゃないぞ、俺。今までだって菜月や杏が泊まりにきたりしたことだってあるじゃないか。そうだ、この状況は非常においしい・・・・じゃない、慣れっこの状況じゃないか)
この少年、尚輝は同い年の女の子が泊まりにくることが初めてのことではなく何度か経験したことがあるようだ。なんというリア充・・・もとい羨ましい奴だ。
そんな作者の嫉妬じみた描写はともかく尚輝は『そうだ。今日はもう遅いし早く寝よう。早く寝て邪念を払おう』と思い立ったのか姉の部屋のドアを素早く開け、すぐさま自分の部屋に行き、布団を被る。なんともヘタレらしい行動であった。
「う・・ん。」
夜中、少女は目を覚ました。
「水」
少女は寝呆けているのか今自分が何処にいるのか気にもとめず部屋を出る。そのまま台所を見つけコップを出し水道をひねり水を出す。コップにある程度水が溜まったところで水道を止めコップに口をつけ一気に飲み干す。
少女は喉を潤したことに満足したのかコップを置き、自分が眠っていたであろう部屋に向かい、扉を開け布団に潜り込んだ。
(んっ、抱き枕とかあったかな)
少女はいつも自分が眠っていたベットに抱き枕などあったのかと疑問に思う。
(この抱き枕、暖かい。なにか、ホッとする)
しかし少女は抱き枕の気持ち良さに負けそんな疑問も吹き飛ぶ。
抱き枕を強く抱き、少女は再び意識を手放した。
朝
いつもならもう少し早めの時間に目覚ましが鳴り尚輝を起こすが昨夜目覚ましをセットし忘れ、しかも疲れがあるのか8時を回ろうとしていた。
「うっ」
そんな時間に尚輝は起きようとしていた。そしていつもの癖で目覚ましは鳴っていないのにも関わらず止めようと手を伸ばした。
フニャッ
なにか柔らかいものに触れる。尚輝はそれがなんなのかわからずに揉む。
「あっ・・んっ、きゃん」
どこか艶っぽい声が聞こえてきた。
まさか、そんなわけないよな。あるわけないよな。
尚輝はまだ目をつぶっているが背中からは嫌な汗が止まらない。昨夜寝る直前のことを思い出し、『何事もなかったよな』と自分を言い聞かせるといざ、目をあける
目をあけた先には昨日尚輝が見惚れていた顔がすぐ近くにあった。
いつもの癖で目覚ましを止めようとしていた右手は目覚ましを止める代わりに豊満な胸の膨らみをわしづかみにしていた。
(ななななな、なんで同じベットで寝てるんだ。そして俺の右手、なんちゅうところを触っているんだ。早く放せ)
尚輝は勢いよく手をどける。勢いよく手をどかしたためか少女の体を揺らしてしまい起こしてしまう。
「えっ!?」
彼女が目を覚ましたとき、あまりにも尚輝と顔が近かったために驚く。少しでも動けば唇が重なりそうなくらい至近距離でお互いの顔を見ていた2人は次第に顔が真っ赤に染まっていく。
ドン
突然ドアが豪快に開かれる。
「ヤッホー。尚輝。お姉ちゃんが帰ってきたよ」
姉が唐突に帰ってきた。その突然のことに驚いた2人は互いに体を動かしてしまった。
「尚輝、今日は珍しくお寝坊さんなの?夜更かしはダメだって言ってたの・・・に」
尚輝の姉がそこで目にした光景。それは自分の知らない女の子と自分の弟が唇を合わせて一緒に寝ている姿だった。
当然というかなんというか、2人はキスしてしまっている今の状況に目を見開いて驚いておりありえないほど顔を真っ赤にしている。尚輝なんか顔から湯気がでそうだ。
密着しているためにお互いの心臓の鼓動が早くなっていくことがお互いにわかってしまい、それが2人をオーバーヒートさせていく。
そんな2人を見て、尚輝の姉は
「ごごご、ごめんなさい。尚輝、お姉ちゃん空気読めなくて」
そう言ってすぐに部屋を出て バタン っと大きな音を立ててドアを閉める。
2人は同時に起き上がり
「行かないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(ください)」
同時に大声をあげたが既に姉は家を出ていってしまっていた。
余談だがそのときの姉は相対性理論を体で理解したとか
これからはこの『自己中なお人好しと魔王娘』を日曜日の8時〜10時にかけて投稿したいと思います。
この習慣を身につけちゃんと宣言どおりに投稿できるように精進したいと思います。
皆様、どうかよろしくお願いします。
突然ですがアンケートをとります。
本編とはなにも関係がないのですが『自己中なお人好しと魔王娘』って長すぎねって思い、愛称というか略称を作りたいと思います。
僕自身が作ってもいいのですがいかんせんネーミングセンスがないようなので(昔ポケ○ンやってたときに妹から言われました)
アンケート終了期間は特に決めてません。意見が出揃い次第、僕が気に入ったものをチョイスします。
皆様、ご協力よろしくお願いします。