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序話 自己中少年

初の一次創作投稿です。

まだまだ力量不足ですが作品を書き進めて主人公達と一緒に成長していこうと思います。

他の皆さんもアドバイスがあったらよろしくお願いします。

「もう私に関わらないでください。あなたは迷惑です」


 真っ黒な少女が言う。

 月の無い夜に隠れる程の漆黒の髪と瞳。そしてその髪と瞳にふさわしい黒いドレスを身に纏っている。しかしその髪も瞳も月の明かりすらない闇の中というのによく見える。

 結界が張られているからだ。魔力の無い者はもちろんのこと、魔力のある者でもそう破れはしない強固な結界だ。

 結界の中にいる2人目の人物である少年は少女の言葉に対する返事をしない。代わりに結界の創造主であろう黒い羽根を背中に生やした老人に剣を振るって攻撃をする。

 しかし老人はそれを簡単に受け止め、反撃ともいわんばかりに手刀による鋭い突きを尚輝の喉に入れようとする。

 少年も負けじと自らの魔法で構成された剣で防ぐ。だが、突きの勢いが凄まじく後ろに吹き飛ばされて後ろに生えている大樹にぶつかる。


「げほっごほ」


 ぶつかったダメージに堪らず咳き込み、そのまま少年は倒れてしまう。


「君はそろそろ諦めたらどうかね」


老人が冷酷に言う。そして冷ややかに言葉を続ける。


「君は確かに他の人間と違って大きな魔力を持っている。それこそ、上位の悪魔や魔族に匹敵する程の大きさだ。しかし、それだけだ。魔法を使いこなせない君では私には勝てない」


 老人は少年に残酷な現実をつきつける。どうあがいても少年は勝てないと老人ははっきりと告げる。

 少年は剣技なら誰にも劣らない程の腕を持っている。だが剣技だけでは羽を生やした老人には勝てない。


「それと増援が来ると思っているのならあきらめたほうがいい。そのためにこの結界を張ったのだからね」

 老人はさらに絶望的な言葉を口にする。それにもかかわらず少年は絶望した顔を何一つ見せずに立ち上がって剣先を老人に向け、敵意を示す。

 老人はその様子にやれやれといった感じで


「まだやるのかい」


と言う。

 そしてそんな少年の姿を見て、少女は泣きながら言う。


「どうしてあなたはそこまでするのですか。そんなにボロボロになってまでどうして・・・・・・私はあなたのことを迷惑だと言っているのに」


 涙を流してそう言う。

 少女の言葉に対して少年は言う


「俺が自己中な奴だからに決まっているだろ」


 少年はそこから一拍おいてから確固たる意志を持って言葉を続ける。


「お前がどんなに俺のことを迷惑と言おうが関係ねぇ。前に言ったよな、俺は自分本位な人間だって。だから俺のわがままのためにこいつをぶっ倒す。そしてお前を帰らせねぇ」


 そして少年は剣を再び振るう。力の限り、自分のわがままを押し通すために。

 これは少年が自分のわがままを貫き通す、そんな物語である。

何かおかしな点、誤字などがありましたら言ってください。自分じゃあまり気付かないものなので

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