85.心配と反省
「フェンリル~?
なんでサーラを泣かせてるの~?」
『泣かせるつもりは無かったのだ。
ただ危険なことをした、その事を分かってほしい。』
「それでも、怒っちゃ駄目でしょ~?
サーラだって考えて行動してたんだから~。
自分の気持ちを押し付けちゃ駄目でしょ~?
それに、ドライアドが助けに向かおうとしたら、止めたのはフェンリルじゃないか~。
矛盾してるよ~。」
『うむ、すまない。
止めたのは、サーラが優勢に闘っていたからだ。
無闇に助けに行ったところで、邪魔になると考えた。』
「確かに、中の様子が分からない状況で、助けに入っていたら、逆に危険だったわね。」
『サーラが見つけて勝てると思って、巣に入ったかもしれないが、危険なのは代わり無い。
もっと状況を見て、入るべきだった。
サーラはまだ、経験も浅い。
勝てるという思い込みで行動をし、もし予想外の事態がおこった場合の対処も難しいだろう。』
「ぅん。」
「フェンリルは、サーラが心配だったの~。
それは、解るよね~。」
「わきゃりゅ。」
「確かに、今日は収穫が少なくて、やっと自分で見つけた魔獣で、闘えることが嬉しくて、突っ込んじゃったかもしれないけど、危ないことだったんだよ~。
だからこそ、フェンリルは、今後サーラが少しでも危険な目に遭わないように、伝えておきたかったんじゃないかな~。
きつい言い方だったけど、サーラに分かってほしくて、きつく言っちゃうくらい心配だったって事だと思うよ~。」
「あい。」
「けど、良く頑張ったね~。
本当にすごいと思うよ~。
アントの巣を見つけたのも、倒しちゃったのも~。
お疲れさま~。」
「あーがちょ。」
『サーラよ、すまなかった。
泣かせるつもりは、なかったのだ。
ただ、危険なことをしたことは、理解をし反省して、次に活かしてほしい。
私も、頑張ったと思う、凄いと思うぞ。』
「あい。
ちゅぎかりゃ、きをちゅけましゅ。」
『うむ。
分かってくれてよかった。
きつく言って、すまなかった。』
「うーぅん。
ちんぱい、ちてくれちゃんでしょ。
あーがちょ。
わちゃしこちょ、ごめんちゃい。」
『いや、いいのだ。』
「ちぇいれいしゃんも、あーがちょ。」
「ふふっ。
どういたしまして~。」
精霊の仲介があり、無事に解決したのでした。
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