49.厳しくする理由
「ちょーちゃきゅ!!」
「着いたね。」
「お疲れ。」
「よく頑張りました~。」
(精霊共の言う通り、よく頑張ったな。
疲れただろう?
少し休むと良い。)
ラフェルは、尻尾でヨシヨシしてくれた。
精霊達は、水をくれたり、扇いでいれたり、ギュッてしてくれたり。
ありがとう。
私はそのまま、ラフェルに寄りかかり、眠った。
「寝ちゃったね。」
「疲れたんたね。」
「たくさん頑張ったからね~。」
『寝かせておこう。
騒ぐなよ。』
「分かってるよ。」
「そこまでバカじゃないよ。」
「フェンリルこそ、動いちゃダメだよ~。」
『起きたら、夕食にしよう。
用意してくれるか?』
「勿論!」
「任せて!」
「美味しいもの作る~!」
夕食を精霊達に頼み、私はサーラの布団代わりになる。
いつも可愛いが、寝顔はもっと可愛い。
まだ幼くて、小さくて、少し力を入れたただけて、粉々になってしまいそうな体。
守りたいと思う。
自分でも、私の教え方は、厳しいと思う。
しかし、旅は危険だ。
ましてや、冒険者。
街に行き、人と関わる。
普通の旅より、危険が増す。
早く冒険をしたい、と言うサーラ。
その気持ちを叶えたい。
しかし、もしもの時のため、力を付けていて欲しい。
無理をさせているとは思うが、それだけ危険なのだ。
何かあれば、私が必ず守る。
それは勿論だ。
だか、何があるか分からん。
人とは恐ろしい、醜い者が多い。
その時のため、万が一に備えて…。
私は、心配性なのだろうか。
とても心配なのだ。
あの笑顔を守りたい。
楽しみだと言っているサーラを、楽しませたい。
そのために私は、今後も厳しくするであろう。
嫌われるのは、嫌だかな。
少しずつ更新します。
評価・ブックマーク・コメントしてもらえたら嬉しいです!
よろしくお願いします!




