21.前世からの持ち越しスキル
(身体強化、精神強化、回復強化、投擲、物理耐性、精神耐性、状態異常…。この数値は、おかしい。)
「(いや、おかしいと言われましても…
普通に生活してきただけだしな。)」
(身体強化は、体の力や防御力を上げることだ。
これは、魔力を纏うことによって使用することが出来るが…。)
「(あっちの世界には魔力はなかったよ?
防御力…ん?攻撃力?ん?
私ね、スポーツしてたの。)」
(スポーツとは何だ?)
「(んーと、激しく体を動かすこと?かな??)」
(なるほど、続けてくれ。)
「(それを約20年間続けてきたの。
そのスポーツは、ボール…このくらいの丸い物を、落とさないように上げ続けるの。
味方が6人、敵も6人。
敵からその玉が投げ込まれてきて、それを味方に向かって上げる。)」
(なに!?味方に攻撃するのか!?)
「(ふふふっ、違うよ。
パス…えーと、優しく渡す感じかな。
次渡された人が、また、味方に向かって、上げる。
その上がった玉を、最後敵に打ち込む。
それが続いて、落とした数が多い方の負け。
何となく分かった?)」
(あぁ、何となくだがな。
だが、そのスポーツとやらと、何が関係するのだ?)
「(関係するんだな~多分。
まず、身体強化。
これは、敵に打ち込むときに力を入れる。
そして、敵から打ち込まれた時も絶妙な力で上げるのです。
だから、多分これだね。
これ以外思い付かないもん。)」
(よく分からんが…)
「(はい次!
精神強化、これはね…
経験者なら分かるよね…?
精神力を強く持ち続けないといけない、ということを。)」
(誰に話しているのだ?)
「(・・・勿論ラフェルだよ!当たり前でしょ?)」
(私は経験したこと無いから分からんぞ。)
「(勝負だからさ、例え途中負けていても、勝つ気でいないといけない。
どんなに差が付いていても、最後まで諦めちゃいけない。
それが…精神力強化ではないでしょうか。)」
(なるほどな。
これは、何となくだが言いたいことが理解できたぞ。)
「(それは、よかった。
はい、つぎー)」
サーラめ、私が理解しようと、しまいと、
話を進める気しかないな。はぁ。
「(次なんだっけ?)」
(あとは回復強化、投擲、物理耐性、精神耐性、状態異常だな。)
「(投擲か…これって、狙ったところにナイフとかを投げたりする技術だよね?)」
(そうだ。)
「(なら、これもスポーツだね。
相手に狙いを定めて玉を打つ。
それに相手から来た玉や、味方が渡してくれた玉を、狙って上げないといけないからね。)」
(なかなか、技術がいるのだな。)
「(そうなの!!!
その技術を身に付けるのに、
多分だけど、物理耐性と精神耐性。)」
(なるほどな、これは言いたいこともだが、理由も理解できるぞ。続けてくれ。)
「(技術を身に付けるには、困難な反復練習が必要。
そのためには、毎日毎日頑張ったときもあったし、泣きながらも耐えた…。
懐かしいな~辛かったな~うんうん。)」
(なに!?サーラを泣かせたのか!?!?許さん。)
「(あははっ。ありがとう、ラフェル。
確かに、たくさん泣いたし、本当に辛かったけど、楽しい時もあったんだよ?
それがあったからさ、ほら今のスキルがあるでしょ?)」
(そうか、今はもう、大丈夫なのか?)
「(うん!大丈夫!!
でも、これからはラフェルが守ったり助けてね!)」
(ぎゅー!)
(あぁ!!勿論だ!!!)
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