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シモン「ありがとうございます。では、話しますね。
ギルマスは貴女方に、念話を使って問いかけた。
その内容は分かりませんが、サーラさんは、
まず、ギルマスの言った言葉は分かるけど。
この分かるは、知っていると言う意味なのでは?
そう捉えると、ギルマスの言った言葉は知っている。と、なります。
しかし次の文、理解はできない。
これは、言っていることが解らない、理解不能ってことです。
と、いうことはつまり、私は知らない。本当に理解ができない。
もしくは、……お互い解らないなら、
えーっとサーラさんの言っていることが理解できないのであれば、この話は無かったことにしよう。
ではないでしょうか?
実際、直ぐ別の話しになっていますしね。
どうでしょうか…?」
ラフェル「ククククッ、フー。」
『その通りだ。
本当は、サーラ以外と話したりはしたくないが、サーラのため仕方がない。
サーラが寝ている間に片付けるぞ。
皆を呼べ。』
アイヌ「魔法で文字を書いているのね…
しかも闇魔法。
どれ程精密な魔力操作が必要か…。」
隊長「ギルマス達を呼んでこよう。」
ギルマス「なんだ、話があると聞いたが?」
『何故私がフェンリルだと思った?
実際フェンリルだったら、どうするもりだったのだ?
この街に、この国のために、協力しろと?
尽くせとでも言うつもりか?
サーラや私が子供を助けていたとしたら、何なのだ?
私が案内した魔獣だったら、どうするのだ?
お前達のことは、まだ、信用しておらん。
私たちのことを、全て話すことはしない。
その質問にも、答える意味を持たん。』
ギルマス「成る程な。
では、そなたの、疑問に答えていくとしよう。
俺は100年程前に、フェンリルを見たことがある。
その姿にそっくりだった。
私からすれば、ホワイトウルフと言われるより、フェンリルと言われた方が、しっくりくる。
国に尽くせなど言わん。
そりゃ、協力して貰えたら嬉しいが、強要するつもりはない。
あなた方が、子供を助けたかは、此方が把握したかった。
危険があるのかどうかをな。
ホワイトウルフは実際、B級の魔獣だ。
危険が大きすぎるからな。
ただ、興味もあった。それ程までの力があるのか。
サーラに力があるのか、それとも、あなたにあるのか。
信用されておらんのも、分かっておる。
ただ、サーラの助けにはなりたい。
こんなにも小さくて可愛い子が、危険な目に遭ったり面倒ごとに巻き込まれるのは見たくない。
子どもは護られるべき大切な存在だ。
それだけでも、信じてほしい。」
『フェンリルかホワイトウルフかは、想像に任せる。
鑑定もしていただろう?
サーラは、先程冒険者となった。
最低限の協力はしなければ、いけないようだしな。
冒険者の規律は守る。
しかし、それで脅しでもしてみろ?
私はギルドを潰す。
サーラは、ただ、楽しく冒険をしたいだけだ。
この世界を歩いて回って、美味しいものを食べて、たくさんのことを体験して過ごしたいだけだ。
その邪魔にならなければ、そしてサーラを悲しませなければ、私はそれで良い。』
ギルマス「成る程。承知した。
では、話をまとめよう。」
サブマス「今回の、冒険者を案内した、そして子供を助けた魔獣は野生のホワイトウルフの変異種でした。
と、報告書をまとめましょう。」
ヘンリー「何故そうなった…?
全く理解が出来ん。」
アイヌ「バカは黙っていて。」
隊長「まぁ、要するにサーラを守るためだな。
それに、上に聞かれても、俺達は事情聴取は行った。
聴取を行った上で、無関係だと判断したって言えるしな。
公表したら、確実に狙われる。
しかも、国は確実に利用したがるだろうな。」
ギルマス「しかし、それは避けたい。
今までの話からして、誰が何をどうしたのかは、何となくでも、解っただろ?
それを上手く話をまとめただけだ。
ただ、フェンリルよ。
サーラが目覚めたら、お礼を言わせてくれ。
子供達が助かったのは、あなた達のお陰だ。
感謝を伝えたい。」
『良いだろう。』
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