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10.あるものの心情

私は、不思議な力を感じた。

そして、その力に魔力に、とても惹かれ、気が付いたら走り出していた。


たどり着いてみると、そこには人の子がいるではないか。

なぜこの森に?

しかも、ここは森の奥深く。

人がたどり着ける場所ではない。


不思議に思い鑑定をかけてみる。(キンッ)

なに!?!?

私の鑑定を弾いた?

嘘だろ!?

鑑定は他人(魔獣も)のステータスを見ることができる。

しかし、相手が自分よりも隠蔽スキルが高いと、弾かれたり、鑑定をかけたことが知られたりする。

あの人の子が私よりスキルが高いだと!?

信じられん。

もう一度試してみるか。(キンッ)

やはり…。

ふむ、不思議な子よ。

まだ、幼いにも関わらずスキルが私よりも高い。


なぜか惹かれる、この不思議な感じ。

このようなことは、初めてだ。

少し様子を見ていようではないか。


少し離れた場所で様子を見る。

近すぎず遠すぎず、気配は消す。

自然な姿を見たい。

そして、私の姿を見ると泣き出してしまうと、思ったのだ。

弱気になったのでは、決してないぞ!


なぜか声が頭に響いた。

誰だ!?

気配察知をしてみるが、人の子と私以外近くには誰もいない。

まさか、人の子の声か!?

とても可愛い…。幼い高い声。

しかし、人の子を見ても口が動いていない…。

心の声か?

いや…それは…私と人の子の魔力が似ているということになる。

だから、惹かれるのか?

稀に魔力が合うものがいるとは聞くが。

まさか、私とも合うものが現れるとは…。


また声が聞こえた。

ふむ、水を飲みたいのか。

私が…、いや恐がられるか…。

しかし、なかなか魔法を使おうとはしない。

つい、やるのかやらないのか突っ込んでしまった。

人の子は反応したが、気のせいだと思ったようだ。

危なかった…。


見ていて飽きない。

行動も話もとても可愛く感じる。

すると、話が…


(もー意味分からないんだけど、私27歳だよ?

背は低かったけど、ここまで一部が小さいとかないし。

自分で言うのもなんだけど、ポッチャリだったし…

デブじゃないもん。ポッチャリだもん(泣)

いや、話変わってるし。

とにかく、おかしい。

この流れはヤバイ気がする。

やだよ…嫌じゃないけど。)


「どっちだ。」


「だって、わたしも ファンタジーせかいへ、てんせいして、ぼうけんしたいって、おもってたんだもーーーん!」


・・・・・しまった。また突っ込んでしまった。

しかし、会話になっている。

・・・なっているよな?

このことに、嬉しいと思っている自分がいる。

見た目に比べて年齢は大人なのか?

それとも種族によるものなのか?

まだ、分からないことだらけだな。


様子を見ていると、本当に面白い。

私まで笑ってしまう。

水を出したかと思ったら、ファンタジーの世界だと言う。

よく分からんが、とても喜んでいる。


今度は上へと行こうとしている。

私が連れていければ、私が出ていくか悩んでいると、なんと、あっという間に木の上へと、飛んで行ってしまったではないか。

いや、あれは駆けているのか?

全く…見たことの無い魔法を使う。

とても驚いた。

しかし、それも面白いと思う。

私も上へ行き、様子を見る。


この森は魔素が濃い。そのため、植物や魔物の成長が他と比べて著しい。

普通の木と比べて高いのだか大丈夫だろうか…。

と、心配していたが、不要だったようだ。


この景色を見て、綺麗だと言った。

私はこの森が好きだ。

私が生まれた地。

ここを綺麗だと感動している幼い人の子を、愛おしいと思った。

少しずつ更新します。


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