#12:大罪者の宝玉の使い道
「さて・・・ん?」
俺は次の日に朝の食事を済ませそのままギルドに向かう
シアンは俺との愛の巣(金貨三十枚の少し豪華な家)にて留守番だ。
「・・・今日はやけに早いな」
「一週間経った位ですね」
ギルドマスターのラインズさんは俺の予想外の速さに目頭を摘まんで抑えた。
「はぁ、仕方ない取り敢えず例の洞窟の地図と出て来る魔物と最終階層のボス、んで宝箱について出来るだけ分かり易く纏めてくれ」
「そう言われるかと思って昨日帰って来た時に丁度済ませておいたので確認お願いします」
そう言ってラインズさんに魔物や最終下層の階層主に関しての資料と報酬の宝箱に着いての事をできるだけ分かり易いように記載してある物を提出し、最後に各階層ごとの道のりを書き記した数百枚程の地図を提出した。
「セヴンさん!凄いです!たったの1週間以内で無限階層である例の洞窟を踏破するなんて!」
「先輩。実はですね―――」
仕事場に戻った俺は唯一相談相手になってくれる年下の先輩であるアキアさんに最終階層であった事と限界階層数について出来るだけ細かく話した。
「成程、それでその階層主から貰った一生抜けない指輪を貰ったと」
「えぇ、多分呪い自体無効化にしてくれる装飾品を他の大罪の魔神が持っているはずだと思ったんでこれからはそのボスの居る洞窟にまた調査しようかと」
アキアさんがう~んと考え事をしている。
「とはいっても大罪の力を持つ魔神達の居る洞窟は無限階層と言えど限界が100階層あたりかぁ」
「冒険者が諦めるように幻覚とかの相手を騙す魔法をその洞窟の意思で発動しているんじゃないですかね?」
秘書長のアールさんが頷きながら来て
「確かに、そうすれば無益な戦いは避けられるねぇ」
そう言いながら俺とアキア先輩に珈琲を差し出して来た
「取り敢えずデスクワークでの仕事は適度な休憩を取りながらな?」
「分かりました。珈琲有り難うございます」
「有り難うございます。アールさん」
アールさんはどういたしましてと笑顔で言いながら自分の持ち場へ戻った
「にしても、大罪者の宝玉からなる記憶ねぇ~セヴンさんはその時に触れた記憶が自分自身だと思って思い返したりは?」
「いえ、無いですね・・・記憶は幼少期の頃からしかないので。あと、このもとの大罪者の宝玉の使い道が記憶の吸収とは思わなかったですね」
アキア先輩はそっかぁ~と頷きながら自分のデスクに戻る。
「あ~そうだ、今回セヴンさん窓口担当して貰って良い?」
「今回担当だった人は・・・・風邪で休みですか、分かりました」
俺は冒険者が来る度にいつもと変わらない作業量を最速でこなし―――
気付いた時には全冒険者の相手をする事になった。
「おーい受付の兄ちゃん、一緒に昼食おうぜ」
「!もうお昼か・・・良いですよ、ついでに何名か私からアドバイス聞きたい方がいらっしゃればお昼ご飯も兼ねてミーティングも行いましょう」
俺がそう言うとほぼ半分の冒険者が隣の大きいテーブルと幾つかに別けられた椅子に座ってご飯を食べながらミーティング(※主に洞窟に入る際の注意点等々)をし、理解する人は頷き分からない人からは分かり易い様に口に出す。
んでメモに取る人も結構いる。
「今更っすけどセヴン先輩人気っすね」
「前の職場はお偉いさんが常連になる程に行列を作ってまだ足りない人は一緒にお昼食べながらアドバイスをしたりとかしているらしいわよ~ラガー君」
セヴンが今の職場に入って仕事してから結構月日が経ち新しい後輩が何人か入って来た。
そのうちの一人がアキアの隣にいるラガー=グヴェン。
元商人一家の長男坊で資産家である親の勧めで入社したと言う。
「すいません、戻りました」
「お疲れ様っスセヴン先輩。あっ、そうだこの前言われたアレ出来上がったんでチェックして貰って良いっすか?」
「そう言えばそれ頼んでいた間は調査とかしてたな・・・分かった。今確認しよう」
こうしていつも通りに仕事をこなすのであった
※この作品以外にも2作品(曜日毎に)投稿しています。良ければぜひご愛読くださいませ。
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「シヴァ~精霊達に愛された精霊魔導皇~」




