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最強の竜騎士団長は、すべてが妹♡至上主義!  作者: 黒いたち
第二章 臣下とは王のために存在する
17/33

悪魔のささやき

 うつくしい夕焼けが、まだらな黒で()りつぶされる。 

 禍々(まがまが)しい色彩のなか、()えた銀髪の少年があらわれた。

 装飾を散らしたワインレッドの上衣をひるがえし、ヒールを鳴らして着地する。

 背に生えた漆黒(しっこく)の翼が、バランスを取るように広がった。


『やあ、ギル。こないだぶり』


 少年は右手で持ったクッキーをかじり、左手で持ったカップを口につけた。


「イブリース。何をやっている」

『だって、急に呼ぶから』


 イブリースがカップを手放すと、跡形(あとかた)もなく消え失せた。

 ギルバートが、気を取りなおして宣言(せんげん)する。

 

「ギルバート・ブレイデンの名において要求する。俺と融合(ゆうごう)し、国立公園の魔鳥を殲滅(せんめつ)しろ。報酬は――んぐっ!?」


 イブリースは、いきなりギルバートの口にクッキーをつっこんだ。

 眉をひそめたギルバートが、数秒のちにおとなしく咀嚼(そしゃく)する。

 クッキーを飲みこむと、複雑な表情でイブリースをにらんだ。


「なぜアンジェリカが作ったクッキーを持っている」

『よくわかったね!? あはは、ギルきもちわるい!』

「また勝手に現世(こちら)に来ていたのか」


 高位悪魔(こういあくま)であるイブリースは、魔界(まかい)現世(げんせ)を自由に行き来することができる。

 ばれると色々と面倒なので、いまのところ、国王には秘密である。


『それよりギル。その右耳のピアス、説明してほしいな』

「これか? 通信術具(つうしんじゅつぐ)だ! いいだろう」


 右耳を見せてやると、イブリースがなぜか半眼になった。


『ふーん。エリオットとおそろいで素敵(すてき)ー』

「おそろい? 同じ術具なんだから、あたりまえだろ」

『ギルはそういう認識か』


 (ふく)みのある言い方がひっかかるが、たいしたことではないだろうと聞き流す。


「それより、さっさと融合しろ」

『そんな顔色で、耐えきれるの?』

「寝ていないだけだ。魔力は残っている」

『微量すぎて、働く気になれないよ』


 やれやれ、とイブリースが首を振る。


『言ったら聞かないからな、僕のご主人様は。報酬がもらえるまで、またブレイデン公爵家で待機か』

「一流シェフのディナーが食べられるぞ」

『デザートにフォンダンショコラ出る?』

「作らせよう」

『さっすが次期当主!』


 パチン、と指をならしたイブリースが、ギルバートの背に抱きつく。


『ああ、そうだ。宣言(せんげん)しなかった報酬の内容は、あとで僕が決めるからね』

「は!? おまえがクッキーをつっこむからだろ!」


 ギルバートは身をよじり、背中のイブリースを追い払おうとする。

 イブリースが笑って、ギルバートの背中に溶けこんだ。


 




 落陽(らくよう)の光にかがやく空を、二頭の竜が(かけ)る。

 温暖な昼間とは違い、黄昏(たそがれ)の風は冷たい。

 肺に冷気(れいき)が流れ込み、ゼノは疾走する竜の上で軽くむせた。


 乗騎する竜が、なにかを知らせるように短く鳴いた。

 ゼノが周囲に目をやると、夕陽をふくんだ赤い雲に、複数の影がちらついた。

 ()えた影は、その巨体に似合わず(はや)い。


「――魔鳥イクティノス」


 つぶやくと、雲の切れ間からそれが飛来した。

 見た目は巨大な猛禽類(もうきんるい)褐色(かっしょく)と白色のまだら模様をしている。


 ゼノは気息(きそく)と重心を整えて、弓を引き絞る。

 つがえた矢は白銀、追跡魔術(ついせきまじゅつ)仕込(しこ)めば、命中率はほぼ100%だ。


 当たれ、と念じて矢を放つ。

 

 風切り音とともに飛んだ矢は、イクティノスの脳天を弾き飛ばした。

 

「やるな、ゼノ」


 レスターが竜を寄せて、ゼノを(ねぎら)う。

 

白銀(はくぎん)のおかげです。一矢で撃破できるとは」

「魔獣の弱点だからな。傷さえ付けば、勝手に死んでくれる」


 証明するように、レスターが振るう白銀の(やり)が、かすめた一羽を絶命させた。

 その向こうがわで滑空する翼を、ゼノが射抜く。

 翼がはじけた魔鳥は、あっけなく落下した。  

 白銀の圧倒的な攻撃力に、ゼノは感嘆のため息をついて、矢を撫でる。

 

「ほんとうに頼りになるな」

「――俺は?」

「もちろん。いちばん頼りにしていますよ、レスター先輩」


 笑いをこらえて、ゼノが返す。

 冗談に聞こえたかもしれないが、まぎれもない本心だ。


 さきほど空におおきな魔術陣が現れるやいなや、エリオットが真顔で「回収してくる」と言い残して離脱した。

 ふたりきりで討伐を(たく)され、それでも平常心で(いど)めたのは、レスターのまったく気後れしない態度のおかげだ。


「この調子なら、すぐに殲滅(せんめつ)できそうですね」

「だからって、気を抜くなよ。イクティノスは、気配を消して後方から急襲(きゅうしゅう)してくる」

「背中合わせで戦います?」

「それより上に注意しろ。すさまじい高度から降下してくると――ゼノ!」


 なにげなく空を見上げたレスターが叫ぶ。

 ゼノが反射的に手綱(たづな)をひるがえすが、それを待たずに竜が斜めに急降下した。

 振り返ると、直前までいた場所に、魔鳥が連なって飛び込んできた。

 ざっと見ただけで、十羽はくだらない。


 レスターがおおきく槍を振るう。

 数羽が死に至るが、半数以上が穂先(ほさき)から(のが)れ、ゼノに向かってきた。


 弓が武器のゼノは、身を守る術がない。

 たまらず逃げの一手を取るが、小回(こまわ)りの()くイクティノスを振り切ることができない。

 攪乱(かくらん)のために方向転換を繰り返す竜の上、いちかばちかで放った矢が、かろうじて一羽を落とす。


 左右から飛び込んでくるイクティノスに、竜が急停止して身をよじる。

 (かま)(そこ)ねて、ゼノは体勢をおおきく崩す。

 背負った矢筒(やづつ)(ふた)が開いて、白銀の矢が空中に散らばった。


 ゼノはとっさに手を伸ばす。

 (くら)から身を乗りだし、白銀に追いすがる。


「つかんだ――!?」


 喜んだ矢先、浮遊感に凍りつく。

 手をついた先に竜がおらず、(くら)からすべりおちた。


「――ぁぐっ!」


 あげた悲鳴が、苦悶(くもん)の声にすり替わる。

 ベルトについた命綱が、限界まで伸びて、ゼノを救った。


 ゼノは、犬のように、ハッ、ハッと短く息を吐く。

 逆さまの世界で、発狂しそうになるのを、理性で押しとどめる。

 背骨が(きし)む痛みをこらえ、(あぶみ)に片足をひっかけた。


 天に昇った一羽が、急降下してくるのが見えた。


 ――迷えば死ぬ!


 確信(かくしん)と同時に、(うで)につながる弓をつかみ、手中の一矢をつがえる。

 竜の横腹をかかとで踏みしめ、空と水平に身体を保つ。

 無理(むり)承知(しょうち)で引き絞る弓が、ギリギリと音を立てる。


「当たれ!!」


 魔力を込めた白い矢は、光となってイクティノスを(つらぬ)いた。


「やった――!?」


 落下する羽毛の影から、新たな個体が(おど)りかかる。

 (かげ)る視界に蹴爪(けづめ)がせまり、ゼノは衝撃を覚悟する。


 視界の端を、赤い炎を横切った。

 ゼノに爪をかけたはずの魔鳥が、爆音をたてて砕け散る。

 強烈な熱風にあおられ、竜ごと回転した勢いを味方に、(くら)に手をかけて飛び乗る。

 うろたえる竜の手綱を引き、首をたたいて(しず)めた。


 ゼノを助けたのは、正確で強大な炎の魔術。

 それを(あつか)う人間を、ゼノはひとりしか知らない。

 周囲に充満(じゅうまん)する蒸気を()いて、漆黒の影が駆け抜けた。


「ギルバート団長!」


 ゼノの声に、黄金の瞳が(こた)える。

 彼は抜刀する動きで、ついでのように近くの魔鳥を断ち切った。


 ギルバートは、散らばった鳥に特攻し、次々にとどめを刺していく。

 漆黒の魔術剣は、白銀ほどの攻撃力は無い。

 それでも彼は、圧倒的に強く、(はや)かった。


 魔鳥を片付(かたづ)けたギルバートが、遠くの空を見やる。

 つられてそちらを見たゼノは、新手の群れの存在を知る。

 風に乗って聞こえてくるのは、仲間に警告をうながすような、短く強い鳴き声だ。


 ギルバートが身をひるがえし、空を駆ける。

 群れの中央に突っこみ、両腕をおおきく振り払った。


火炎(かえん)の波!」


 天と地を分かつように、火炎が水平に空に広がる。

 魔鳥を飲みこみ、大爆発を起こした炎は、辺りを昼間のように明るく照らした。

 絶命したイクティノスが、雨のように地上に落ちていく。


「ギルバート団長! 突出しすぎです!」


 叫ぶエリオットが、ギルバートの取りこぼした魔鳥を、確実に一羽ずつ仕留めていく。

 竜騎士団の双璧(そうへき)の猛攻に、ゼノは戦況が優勢に転じるのを感じた。


 レスターの竜が、おおきく跳躍(ちょうやく)してとなりに並ぶ。


「ゼノ、無事か!」

「はい! ……でも矢が」


 地上は(はる)彼方(かなた)、落下地点の特定はむずかしい。


「こんなこともあろうかと、持ってきた」


 レスターが予備の矢筒を放って寄越す。

 受け取ったゼノは、白銀の矢束に顔をかがやかせた。


「――ありがとうございます!」

「頼りになる先輩で、よかったな」


 揶揄(やゆ)するレスターが、おもしろそうに笑う。

 いつもどおりのまったく気後れしない態度に、ゼノは憧憬(しょうけい)を抱く。

 ゼノには無い強さ、それに近づきたくて感情がうずく。


 与えられた矢筒を背負い、白銀の矢を引きだす。

 白い矢じりは、まばゆいほどに陽光をはじく。

 その(きら)めきに負けないよう、ゼノは顔を上げ、イクティノスに照準を合わせて弓を引き絞った。






 ギルバートは浮遊したまま、周囲を見渡す。

 炎が消えた空は薄墨を垂らしたよう、すでに茜色(あかねいろ)も絶えて久しい。


 急激に暮れる太陽に、肉眼で見える距離が縮まっていく。

 そう遠くない場所に竜の影が三頭、空中にそれ以外の気配は無い。


 魔術剣が、白刃に戻る。

 魔力が切れる前に殲滅(せんめつ)できたことに口角が上がった。


「……アンジェリカ」


 最愛の妹との休暇が確定し、ギルバートは快哉(かいさい)を叫びたい気持ちでいっぱいだった。

 肩でおおきく息をつくと、ゆるい眩暈(めまい)におそわれ、首を振って追い払う。

 ここで気を抜いて墜落(ついらく)など、あまりに笑えない。

 自嘲(じちょう)するように目を細めると、夜の匂いがする風が吹いた。

 

 剣を収め、合流しようとギルバートが羽ばたく。


『ギルバート、上だ!!』


 通信術具のするどい声に、考える前に体が動いた。

 かざすように抜刀(ばっとう)した剣が、降ってくる鉤爪(かぎづめ)と衝突する。

 目を見張るほどの太い(あし)は、竜をも(しの)ぐ巨大なイクティノスだ。

 魔力を流しそこねた白刃があっけなく折れて、蹴爪(けづめ)がギルバートの(どう)をわしづかみにした。

 

「ぐっ!」


 握り潰されたギルバートの翼が、音を立てて折れる。

 脇腹(わきばら)に食いこむ魔鳥の爪が、皮膚を突き破り鮮血が飛び散った。

 ギルバートの喉笛(のどぶえ)(ねら)い、かぎ状の(くちばし)がせまる。


――消滅してしまう。


 まばたきする間もない一瞬、危惧(きぐ)するのは自分の命――ではない。


――アンジェリカとの休暇が!


 痛みが怒りに変わる。

 傷付くこともかまわず、蹴爪から()(うで)を引きぬき、折れた剣を魔鳥の左目に突き刺した。


「鳥のぶんざいで!!」

 

 魔術剣の残骸(ざんがい)にぶちこんだ魔力が爆ぜる。

 片目をつぶされた魔鳥が、悲鳴をあげて暴れだす。 

 蹴爪(けづめ)の拘束が(ゆる)み、好機とみて抜けでる瞬間。

 ふりまわされた堅い(くちばし)が、ギルバートの側頭部(そくとうぶ)を強打した。


 すさまじい衝撃に、ギルバートの息がつまる。

 骨にひびく打撃音が脳を揺らし、聴覚が消えた。

 焼けるような痛みのなか、こめかみから耳朶に熱い液体が伝う。

 (くび)の力が抜けて、指先すら動かせない。


 まぶたの奥から、世界が白に浸食されていく。

 かすかに残る視界のなかで、白い光が一閃する。

 魔鳥の胴体に白銀の槍が突き刺さり、そこから鳥が破裂した。






 空中に血のりをばらまきながら、ギルバートが墜落(ついらく)する。

 極限まで竜を疾駆(しっく)させたゼノが、真下に(すべ)りこむ。


「受け止めました!」


 後方に向け、ありったけの大声で報告を飛ばす。

 すくいあげるように飛翔した後、平らな地面に着地した。

 すぐさま竜の背から彼を下ろす。

 竜が足を折りまげて、小柄(こがら)なゼノの動きを助けた。


 ゼノは魔術で光球を(とも)す。

 明りの下で見るギルバートは、想像以上に無惨(むざん)なありさまだった。

 漆黒の翼は折れて、あらぬ方向に曲がっている。

 融合した魔人の肌は白いが、それを抜きにしても生気が感じられない。

 大量の血糊(ちのり)が騎士服をまだらに染めあげ、腹部からはいまだに出血が止まらない。


「ギルバート団長、聞こえますか!?」


 呼びかけに、ギルバートの(まぶた)がかろうじて(ひら)く。

 焦点(しょうてん)の合わない黄金の瞳が揺れている。

 彼の意識が混濁(こんだく)しているのは明らかだ。


 ゼノは自責(じせき)(ねん)に駆られる。

 さきほど彼に助けられたばかりなのに、イクティノスのボスが出現したとき、まったく動けなかった。

 矢が届かぬ距離だとはいえ、敵に一番近かったのは自分だ。

 エリオットがイクティノスを倒さなければ、どうなっていたかわからない。

 

「せめて、応急処置を」


 自分の無力さを(なげ)くまえに、できることをしたい。

 ――俺だって、すこしは役に立てるはずだ。

 なぜか強くそう思った。 


 治癒魔術(ちゆまじゅつ)は習ったばかりで、治せる傷はごくわずか。

 それでも止血ぐらいはできる、とギルバートの脇腹(わきばら)に手をかざす。


 レスターとエリオットが、間近に竜を着地させる気配がした。


「――術式展開」 

「待てゼノ!!」

「え?」


 つよい制止に、ゼノが振りかえる。

 治癒魔術が発動し、ゼノの手のひらが淡く光った。


「――あああ゛!!」


 ギルバートが絶叫する。

 視線を戻したゼノは、ギルバートの傷が広がり、血が()きだすのを見た。 


 愕然(がくぜん)とする間もなく、ゼノはギルバートから引きはがされる。

 気付くと、背後からレスターに羽交(はが)()めにされていた。


 なにが起こったのか分からない。

 それでも、自分の治癒魔術が原因なのは間違いない。

 よけいなことをしてしまった――(こう)(あせ)ったばっかりに!


 後悔に震えるゼノの耳に、エリオットの叱咤(しった)する声が聞こえた。


「動くな、ギルバート!」

「ぅっ……ぐ!」


 エリオットが、錯乱(さくらん)するように暴れるギルバートを押さえつけている。

 折れた翼が地をたたき、彼が移動したわずかな距離、その地面が血でどす黒く変色している。


「れ、レスター先輩……」


 ゼノは青い顔でレスターを(あお)ぎ見る。

 痛ましげにギルバートを見やるレスターが、静かに告げる。


融合(ゆうごう)した魔人に、聖魔術は禁忌だ」

「す、すみません、俺……」


 聖属性(せいぞくせい)の白銀が、魔属性(まぞくせい)の魔獣を滅ぼすと知っていたのに。

 治癒魔術(ちゆまじゅつ)など、聖属性の(きわ)み――悪魔と融合したギルバートにとって、それが毒にしかならないと、なぜわからなかった。

 どうしてだか、頭の中は自分の能力を誇示(こじ)することで埋まり、他のことを考える余裕がなかった。

 欲求を満たす行動をすべきだと、耳元でずっとささやかれているような気分だった。


 叱責(しっせき)を覚悟するゼノに、レスターが苦笑して両手をはなす。


「伝えていなくて、悪かった」

「いいえ! ……先走った俺の過失(かしつ)です」 

「そうじゃない。悪魔の瘴気(しょうき)()てられたんだよ、おまえ」


 思ってもみないことを言われ、ゼノはレスターを見返す。


「瘴気は人の欲望(よくぼう)を増幅させる。ゼノは、どうしてもギルバート団長を治したかったんだな」

 

 レスターは、失敗した子供を見守るような目をしていた。

 善意(ぜんい)解釈(かいしゃく)に、ゼノの頬に朱がはしる。


 そうではない。

 自分は役立たずではないと、証明したかっただけだ。

 

 否定を口にする前に、レスターがつづけた。


「ちなみに俺は今、きれいなお姉さんといいことがしたい」

「――えっ!?」

「話なら後で聞いてやる。美人ぞろいの店でな」

「……焼肉がいいです」


 こぼれた本音に、レスターが破顔した。


「それじゃ、さっさとエリオット副団長の『回収』を手伝って帰るぞ。来いゼノ!」

「はい!」


 ゼノは歯切れよく返事をする。

 こんどは自分のためではなく、ギルバートを救うために行動する。

 矮小(わいしょう)な己を律するように、ゼノは気合を入れて、レスターの背中を追いかけた。

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