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第一章 魔王城 1話:元魔王とエンカウント

初投稿作品です。頑張って書きます!


 今、俺は気付いたら薄暗い大きな部屋にいる。そしてその目の前にいるのは身長が3mくらいの禍々しい雰囲気の女性が座っている。


 「召喚術を使ったら面白そうな人族が現れたではないか」

目の前にいるその女性は不気味に笑っている。

 「すいません、あなた様は誰ですか?えーと、自分はこれから会社に行こうと自分の家からでたはずなのですが」

 召喚術ってなに?ファンタジー世界とかで良くある異世界召喚とかじゃないよね...


 「妾は魔王シトリー、いや違うな元魔王だな すまぬすまぬ話相手が欲しくてな召喚術を行使したのだ」

 「ってことはことはここは魔王城だったりしませんか...」

 「うむ、その通りだ。いや、少し違うな元魔王城だな」

 さっきから元魔王とか元魔王城とか言ってるけど...よくよくみたらあの魔王はすごくボロボロで血とかでてるじゃん。


 「それで何故私がこんなところに...呼ばれたのですか?」

 「いや、そなたを呼び出しくて呼んだわけではないランダムでこの世界にいる誰かを呼び出そうとしたのだ」

 「そういうことでしたか、ですが恐らく私はこの世界に存在するものではないと思うんですが」

 「なに?確かにその身なりはこの世界で見たことないな、そなたは別の世界から来たということになるのか?」

 今の俺はスーツ姿だ、目の前にいる魔王の格好をよく見て比べるとだいぶ違うな、とても際どい格好をしててそれで美人ですこしムラッとくるわ。

 

 「わかりませんが、こんな大きな人を見たことがありません。」

 「ほほう、魔族は見たことないのか?」

 「私のいた世界ではいませんでした」

 「そうかそうか、それで初めての魔族を見た感想は?」

 「めちゃめちゃ怖いですけど、なんかちょっとえっちな感じです」

 つい、本音がでてしまったー...

 「なんだ、そのえっちとは?」

 「えーと...その...申し訳ございません。女の人を見て欲情したときに使う言葉です」

 俺は思いっきりその場で土下座をした


 「なんじゃ、妾をそんな目で見ていたのか 無礼者」

 「本当にすいませんでした」

 「まぁ...よい話し相手になるなら今回のことは水に流そう」

 「あ、ありがとうございます」

 少し顔をあげて魔王みてみると少し頬を赤くしていた

 

 「妾に面と向かってそんなことを言ったのは、そなたが初めてだ。」

 「なぜですか?」

 「妾はほかの者に恐れられていたからな、ひと睨みすれば大抵な者は気絶してしまう」

 確かに雰囲気だけみたらとてつもなく恐ろしい


 「えーと、魔王様はいったい俺とどんな話がしたいのですか?」

 「その名で呼ぶのは気に入らん、今は魔王ではないからなシトリーと呼べ」

 「わかりました。シトリー様」

 少し睨まれただけでちびりそう...


 「そうだな、何か話したいことはあるか?」

 こちらに丸投げか...

 「えーと、そうですね... 別の世界の私がこの世界に召喚されてしまったのですか?」

 「恐らく深い傷を受けている故に召喚術をどこかで間違えたのが原因のようだ。普通の者なら失敗で終わるが魔力が他より優れているから失敗で終わることなく召喚術を行使できたと考えれば辻褄があう。それに普通の召喚術より大量の魔力がごっそり持ってかれてしもうた」

 「なるほど...そんなことが」

 「それに別の世界の者に会うとは、死ぬ前にとても面白き経験をしたのう」

 えー、そんな軽い感じで言われても


 「えーと、私は元の世界に戻れるんでしょうか」

 「そうかそうか、戻りたいのか。なら、一回殺してみようか、それで元の世界に戻れるかもしれんぞ?」

 「いえ、戻りたくありません。冗談で言っただけです。」

 「冗談だ。まぁ、ここから逃げようとしたらその場で殺すがのう。私が死ぬまでの間、話相手になってくれればそれでよい」

 やばい、本当にちびりそう。人生最大のピンチだわ


 「わ、わかりました。ここの世界のことも聞きたいのでシトリー様の気が済むまで話相手になります」

 「そうかそうか、ならよい。」

 「その...なぜ死にそうなのですか?」

 「妾は、裏切られたのだ...この魔王の称号を得るために。そして戦い破れこの様だ」

 だから、魔王も魔王城もボロボロなのか


 「それは辛いですね...」

 俺はなんで言えばいいのかわからず曖昧な返事しか返せなかった

 

 「1ついいですか?魔力が残っていれば回復魔法みたいなので回復すればいいじゃないのですか?」

 「確かに回復魔法は使えるが、戦いの中で妾の寿命をも力に変え戦い破れてしまったからのう寿命を伸ばす魔法など存在せぬ」

 「なぜ、魔王になれるくらいの力の持ち主がそこまで犠牲にしても勝てなかったのですか?」

 「そいつの自身の力とユニークスキルが強力すぎて太刀打ち出来なかったからな」

 「ユニークスキルってなんですか?」

 「魔力の才能に恵まれて誕生した一部のものに与えられるスキルでとても珍しいものだ」

 「シトリー様もそのスキルを持っているんですか?」

 「うむ、持っておるぞ 創造というスキルで自在に物を生み出すことができるスキルであるぞ」

 「すごいスキルじゃないですか」

 「だが、なんどやってもうまくいかぬ。現実、そのスキルを使いこなせなかったからな」

 チートみたいなスキルを持っていても、使えないとはなんと不便な


 「でも、それでよく魔王の地位までたどり着けましたね」

 「それは一重に努力による結果である。野望を叶える為の。そなたになら話してもよいぞ妾の過去を聞きたいか?」

 「聞いてもよいのですか?」

 「何故か、死ぬ間際なのに今は気分が良くてな」

 「魔王になるまでの生い立ちを話そうではないか」

 そして魔王になるまでの話を聞くことになった。


 

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