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  作者: 珠扇キリン
第一章 探求する事は人の理である。
1/1

Ⅰ,この部屋で……

人は前向く、何の自信さえ無くても人は前を向く

どんな絶望にあっても人は前を向く、何の根拠も無いとしても…

人は前を向く、もし人が前を向けなくなったのなら…これ以上前には進めない。

俺の視界で辞書よりも分厚い本を読んでいる彼女―――――――――。

俺は彼女の名前を知らない、そして俺は自分の名前も覚えていない……この沢山の本の有る空間が何処なのか、解るのは此処が何処かの室内という事だけだ。


…気付くと俺は此処に居た、見知らぬ少女が目の前に居た……何の本を読んでいるのかと思いページを覗き込むと、そこには英語がびっしりと並んでいた…見るだけでも頭が痛くなりそうだ。


【You chose to give the beloved dead flowers.

I went broke one by one the gear in and Tsukitate knife in broken pocket watch.

I grabbed the fruit of Mikan that was getting close and bite it and she said that she had not ripened yet ...I heard tears without thinking of the words.

'Cause she's not with her anymore.】


やっぱり読めない…彼女は一日中、本を読んでいて飽きないのだろうか?。

そもそも彼女は誰で、ここは何処なんだろうか?…この壁が本で埋まった部屋から出れば出口の見えない暗闇ーーーーーーーー暗闇の中に他に部屋があるのは解る、だがこの部屋以外で俺が行ける所は必要最低限の部屋だけだ……トイレ・風呂場・寝床・キッチンの四部屋くらいだ……出ようにも此処には窓が無い、だから出られないのだ。


「あのさ、何を読んでるの?。」

「見てわかりませんか?本ですけど、そこまで貴方の頭と目が残念だとは私はがっかりしたわ。」

「…いや、この本の文字は何と書いてあるのかと……。」

「自分で調べろ…。」


此処に来て3日、彼女との会話はずっとこんな感じだ……後は1日に一回だけ義務を果たす事だけ、義務とは彼女と色んな事を話す…質問に答えたり、意見を出したり…話をする事だ。


彼女が本を閉じるを合図に義務が始まるーーーーーーー。


Q,「貴方は生きる意味って何だと思う?。」


生きる意味?...生きる意味って何だ?…生きるのに意味なんて今まで考えもしなかった。


「自分の気持ちに正直になって話せば良いのよ。」


生きる意味なんて考えも思いもしなかった、ならそれを正直に話せば良いのか…じゃ俺の答えは!……


A,「生きる意味なんてねぇよ。」


…だがここからが義務の本番だ。


「じゃあ貴方、生きる必要は無いんじゃないの?。」

「生きる意味が無くても生きてて良いじゃないか!?。」

「…じゃあ貴方は何も目的も無しに何となく生きている計画性の無い人って事で良いわね?」

「ッ…良いよ、それで……。」

「別に意味や理由が無ったら生きちゃダメって言ってる訳じゃないのよ?…勘違いしないでね。」


此奴はいつもこれだ…保ってくれ俺のメンタル……後、理性も……。

1年間だけだ、此処で過ごすのは1年だけ…俺の前にも此処に居た人は居たらしいけど……その人が何処に行ったのかは知らない。

形在るモノはいづれ壊れる、壊れてから気付いてもう遅い…

無知は罪だとは言うが、全てが無知であれば罪も無知も無かったであろう……

強大な知力とは武器になり、時に破滅さえ起こすものである。

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