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異世界で壊す異界のロジック  作者: 夢暮 求
【第4章 -その手はなにを掴む?-】
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【これまでの主要人物まとめ(簡易)】

・主人公パーティ(初級→中級)

 アレウリス・ノールード

 愛称は『アレウス』。『アリス』や『黒のアリス』と揶揄されることを酷く嫌う。

 冒険者としての称号は『異端』。

 黒髪に茶色の瞳。身長は同年代よりもやや低く、体の線は細め。筋力はアーティファクトで補ってはいるものの、年相応以上には重い物を持ち歩ける。身体能力は高いが、持久力に難あり。

 アーティファクト『蛇の眼』、『エルフの耳』、『オーガの右腕』を所有。『蛇の眼』は熱源感知が僅かに可能。『エルフの耳』はエウカリスとの接触により、森の声を聞き取るだけでなく、そこに思考を送ることも可能に(ただし、異界でのみ効果が見られる)。『オーガの右腕』は筋力にボーナス補正。

 職業は『猟兵』。

 我流の短剣術と短弓術、ルーファス仕込みの剣術を主に用いる。『盗歩』により、知能を持つ者との戦闘では虚を突く動きを取れる。技能は『感知』が高く、気配消しも少しだが行える。

 魔力の叡智には触れられず、魔力の器もないがロジックを開ける。

 年齢の割に慎重派。外での活動より内での活動を好むため、必然とダンジョンや異界のような狭い範囲での活動の方が立ち回りが優れる。

 広く浅く知識を拾ったために技術、技能が中途半端になりつつある。『審判女神の眷族』には複数の道を示されるが、そのどれもを選ぶことを拒んでいる。

 現在、獣剣技に目覚めつつある。

 『祝福知らず』のため、一度死ねば甦らない。

 現在、命の恩人が護身用として渡してくれた短剣と、獣人の姫が用いていた骨の短剣を主武器としている。

 異世界からの産まれ直し。一度目の人生がどう終わったのかまでは思い出せておらず、この世界での生活が長く続いたために記憶があやふやになってはいるが、なんでもないようなことから唐突に記憶が戻ってくることがある。

 アベリアも含め、冒険者登録時には新米や初級とは思えないレベルとランクを仮打ちされていた。

 生きる目的は、自身のロジックにある“誰にも読めないテキスト”についての謎を明かすため。その鍵には冒険者になればいずれ辿り着くと、ヴェラルドの言葉も含めて信じている。



 アベリア・アナリーゼ

 愛称は特になく、『アベリア』と呼ばれる。本人もそう呼ばれることに違和感を覚えていない。

 称号は『泥花』。

 銀髪に翡翠の瞳。アレウスより年下だが、身長は上。容姿端麗で眉目秀麗なため、フードを被っての活動を続けていたが最近は周知され始めたため、顔を隠すよりも誘いを断る方法をリスティやクラリエから学習中。

 隷属体質、土の精霊の加護、女神の祝福、精霊呼び。アーティファクトはないが、ずば抜けた魔力の器と魔力の叡智を有する。また、体質として精霊に好かれやすい。

 職業は『術士』

 杖術と短剣術を少々、初級の魔法を全般に扱う。ただし、土の精霊に強く好まれているためかどの魔法を使用しても、泥に花が咲き、魔力の残滓となる。基本的に初級の魔法はほとんど扱えるが、逆にそれらを応用した初級の魔法は知識不足で扱えない。しかし、精霊に好かれるため、魔法には威力ボーナスがかかっている。

 誘拐され奴隷にされかけた過去があるため隷属体質と合わせて依存体質。命の恩人であるアレウスに絶対的な信頼を向けている。しかし、その体質のせいで暴力的なほどに強い語意での命令口調に弱く、場合によってはトラウマがフラッシュバックする。そのため、アベリアが気付いていないだけでアレウスから『奴隷商人関係』のことからは意図して遠ざけられている。

 アレウスはアベリアがどこかの富裕層の誰かと懇意になることを願い、そして冒険者を引退することも求めてはいるが、彼女が本当に他の誰かに夢中になった際に、アレウスがそれを素直に認められるかは不明。

 大詠唱だけでなく精霊の戯曲まで扱えるため、アレウス以上の期待株であり成長株。ただし、本人もなぜそこまでの魔力の素養があるかまでは分かっていない。

 食に拘りがなく、食べられる物ならなんでも食べる。胃が丈夫で貧乏舌。調理の才能がないため、アレウスに食事は全て任せる。それでも一念発起して調理することもあるが、大体は失敗に終わる。ただしアレウスも貧乏舌で胃を膨らませられるならなんでも食べる派であるため、失敗した料理でも完食してもらえる。

 『神官嫌い』だが、アレウスに言われて『教会の祝福』は受けている。




 ヴェイナード・カタラクシオ

 愛称は『ヴェイン』。カタラクシオ家の跡取り息子と呼ばれることは嫌う。

 称号は『純愛』。

 壮健でガタイの良い男性。『僧侶』の前に『戦士』の経験があるため、アレウスよりも重い荷物を運べる。

 アーティファクト『純粋なる女神の祝福』を保有。ヴェインはどのような状態異常もこれによって守られる。強力な状態異常でさえも、圧倒的な速度で回復する。

 アレウスのパーティでヒューマンの中なら一番の年長者。語意の強い言葉よりも丁寧で柔らかい物腰でのやり取りを好むため、誰とでも分け隔てなく接することができる。

 女神の祝福から来る回復魔法に限らず、あまり目にすることのない補助魔法を習得している。また、独自の魔法も一つ所有。

 『戦士』から『僧侶』に鞍替えしたのは、自身の判断に対する絶対的な自信が欠けており、肝心な場面で及び腰になってしまうため。前衛で迷惑をかけるのなら中衛から後衛の職業で前衛職からの判断を仰ぎたいと感じたのが大きい。彼曰く「臆病者」なのだが、アレウスは「慎重すぎるだけ」と思っている。

 祓魔術を、家系の関係で身に付けており、パーティ内では誰よりも霊的な存在を御すことのできる貴重な役割を持つ。アベリアのように『御霊送り』はできないものの、悪魔や呪術への対抗策は一通り学んでいる。

 カタラクシオ家の次期当主であり、同時に村長の孫娘であるエイミーとの許嫁の関係であるため、次期村長という扱いも受ける。エイミーはヴェインが冒険者になることを拒んではいたが、彼の「人や世界を救うことに理由が必要なのか」という思想によって、仕方なく送り出している。

 異界に堕ちた際にはアレウスを救うために身を投げ打ったことを本当に誇りに思っている。また、必ず助けが来るだろうというアテのない希望も抱いていた。そういった神の導きや、神の存在を信じて疑わないほど信仰心が高いためか、どこか超然的な精神の持ち主。ただし、死生観は人並み。

 男同士の会話では意外と下品な話題を好み、女性の容姿について語るのも嫌いではない。ただし、許嫁がいる以上はハメを外すことはできない模様。

 パーティ内では橋渡し役になることが多く、ガラハやクラリエも認めるほどに相手の生き方や考え方を尊重できる人格者。アレウスやアベリアですら、ヴェインの懐の広さには頭が上がらない。




 ガラハ&スティンガー

 愛称は無し。

 称号は『猛突』で職業は『戦士』。

 ドワーフの青年。種族の関係上、背は低いが筋力はパーティ内で随一を誇り、頑丈な肉体を持つ。また、これも種族が起因となっているが魔の叡智には触れられない。そのため、魔法ではなく蒸気機関による文明の進化を見て育っているため、ヒューマンの街はやや退屈な模様。

 アーティファクト『灯らなかった大灯台』を所有。景色を思い出すたびに苦しむが、同時にそれを救ってやりたいというスティンガーの強い想いによって、行く道だけでなく帰り道まで光の道しるべが生じる。異界ですら、どれだけ道に迷おうとも必ず出口に至れる。極めて有用なアーティファクトだが、ガラハの精神力を考え、アレウスは多用を避けようと思っている。

 斧術が高く、『飛刃』を習得。戦斧を乱暴に振り回す戦い方だが、敵の攻撃に対しては妖精のスティンガーによって早めに感知できるため、繊細な防衛行動にも移れる。パーティ内で最も防御力があるため継戦能力が高く、壁役を担う。

 魔の叡智に触れられない性質上、非常に魔法に弱い。また、ロジックの書き換えにも弱い。開いた者の書き換え方によっては数年単位で元には戻らない。

 ヒューマンに裏切られたことが『異端審問会』によるものだと知ってからは、アレウスと同様にその集団を追っている。疑心暗鬼になってしまっているが、元々は人と話すのも、人と協力してなにかを作ることが大好きで、たまにその片鱗を見せることがある。

 妖精のスティンガーが作るフェアリーサークルは魔法よりも弱いが、目晦ましや姿を一瞬だが消したりと、相手を惑わせる方向に用いれば真価を発揮する。アーティファクトすらも一時的に封印可能だが、これは複数のドワーフと妖精の協力が必要となり現実的ではない。

 冒険者が保有するべき技能の大半を持ち合わせてはいないが、逆に言えばこれから戦士寄りの技能を多く手にする機会があるとも言える。ドワーフがヒューマンとパーティを組むことも、そしてヒューマンのギルドに所属するのも稀なため、方針が難儀である。一応ながら鍛冶の技能を持ち合わせている。魔物の臭いだけでなくロジックの中にある『スカベンジャー』などの死者を冒涜するようなテキストの臭いを嗅ぐことができるのだが、エルフほどに優れているわけではない。

 スティンガーが『異端審問会』に所属する者の声を奪っている。このため、ガラハがスティンガーと共に死ぬまでは、聞きたくもないヒューマンの声は二度とこの世に現れることはない。

 冒険者になる際に『教会の祝福』を受けている。




 クラリェット・ナーツェ

 愛称は『クラリエ』。本名を明かす前は『シオン』と名乗っていた。

 称号は『影宵』で職業は『呪術士』。

 薄褐色の肌に金に混じる銀の髪。エルフとしての美貌を兼ね備えている。アレウスがアベリアをエルフ寄りだと思ってしまうのは、その美貌に似通った点があったため。

 生い立ちの関係で自身をハイエルフと信じて疑っていなかったが、実はハーフエルフ。更には『影踏』が彼女を生かすために『賢者』から受け取っていたアイテムを用いたためにハイエルフが同族にのみ施す呪いを浴びて、ダークエルフになった。種族としての扱いはややこしく、定義としてならば長くなるが『ハーフダークエルフ』となる。

 神域で生活していたために魔の叡智に触れていたが、ハーフであるがために『森の声』を聞くことはできず、更には呪いを浴びたことで魔の叡智からも遠ざかった。そのため、扱えるのは詠唱と指鳴らしによって生み出す魔法の短剣に現在は限られている。

 長い年月をかけて『影踏』を追いかけたことで、結果的にその戦い方を学ぶ形となり、職業の定義からは外れるが『暗殺者』や『密偵』に近い動きをする。

 気配感知、気配消し、短剣術はパーティ内でずば抜けて高く、偵察能力に長ける。バックスタブ、ハイドアタック、首刈りといった技を持っている。しかし技としては低度であり、『影踏』ほどの高度な成功率は出せない。

 ダークエルフになったことで呪術の類を習得。便宜上、『呪術士』なのはこのため。しかし、外しても必ず手元に戻る呪いのピアスによって肉体が回復耐性を持つため、ポーションの効果がワンランクダウンしている。そのためハイポーションでも中度のポーションの効果しか得られない。ハーフとはいえ、エルフの血を持ち、更に血統の関係から魔法への耐性も僅かながら有している。特にエルフが持つ、ロジック耐性は強度。

 アーティファクトとして『白衣』を所有。生き様であるロジックを燃やすことで身体能力を高めるだけでなく、燃焼から生じる魔力が形となって白い衣となって顕現する。ただし、本人の血統の重みによって使いこなせないだけでなく、生き様を燃やせば過去の記憶が失われてしまうため担当者から使うことを固く禁じられている。

 『大賢者』や『賢者』と呼ばれるイプロシア・ナーツェの実の娘。しかしハイエルフの母親からハーフの彼女が産まれた理由は推して知るべきものがあり、またその父親についてロジックを読み解いたアレウスは思うべきことがあった。

 ギルドが『シオン』と名乗らせ、冒険者として登録し、更には彼女の存在を秘匿し続けていたのは『賢者』の血統があまりにも有名になりすぎているためでもあるが、やはり父親に大きな理由があるらしい。だが、『人狩り』のハイエルフによってクラリエの存在は白日の下に晒されてしまい、ギルドが隠すのも困難になったため、本名で改めて冒険者登録を行った。クラリエが大声で自身の素性について喧伝して回らない限りは、さほどの影響も見られないことも踏まえてのことである。

 『白衣』をロジックより生じさせてから、『森の声』を通じて彼女の出生地に生きていることを知られている。エルフの四大血統である以上、()の者たちとの接触は避けられないだろう。




下記より主人公を取り巻く登場人物紹介


・自称『異界渡り』→ 二人とも消息不明

ヴェラルド

ナルシェ




・帝国の街『シンギングリン』冒険者ギルド

シエラ → ニィナのパーティとクルタニカ、及びその他のパーティを請け負う。

リスティーナ・クリスタリア → アレウスのパーティだけを担当

ヘイロン・カスピアーナ → ルーファスのパーティ担当。他にも多くの上級冒険者を担当。




・ギルド長直属

アイリーンとジェーン → 『審判女神の眷族』。自己判断よりも女神の審判に忠実に従う。

『掃除屋』 → 悪魔祓い担当の“裏”の冒険者。『至高』に到達してからはほとんどの依頼を受けていない。悪魔を殺すために悪魔を従えている。




・『異端審問会』を追う上級冒険者

ルーファス・アームルダッド → 詳細は不明だがアーティファクトを所有。称号は『魔剣』。ヴェラルドのことを知っているような素振りを見せる。トリッキーな『剣士』。

アニマート・ハルモニア → 魔眼の『蜜眼』を所有。称号は『神愛』。ナルシェのことを知っている模様。杖で殴る系『神官』。

デルハルト → エルフに鍛えてもらった鎗により霊的存在も滅する。称号は不明。『槍兵』。

『影踏』 → 『森の声』を利用した初歩的な魔法を使用可能。本名不詳。表では『伏撃兵』。“裏”では『暗殺者』

上記四人で現在は活動中。

『掃除屋』と二人の冒険者と合わせ、過去には五人パーティだった。その後、この三人が抜けてデルハルトと『影踏』が加入した。


クルタニカ・カルメン → 称号は『風巫女』。高飛車だが正道を歩む者。不調続きのアニマートに代わり、ルーファスのパーティに入ることが多い。ミディアムガルーダ。風魔法が得意な空飛ぶ『神官』。現在、卵の形をした氷塊の中で自己治癒の最中。




・アレウスの知る冒険者

ニィナリィ・テイルズワース → アレウスと同期。職業は『射手』。異界でのトラウマはあるが、借りは返すタイプ。

アイシャ・シーイング → ニィナのパーティに入った『神官』。父親が神官長であるため、ロジックに詳しい。嘘はつけないタイプ。




・ハゥフルの小国

カプリース・カプリッチオ → 称号は『奇術師』。アーティファクト『海より出でる悪魔(リコリス)』を所有。ワケあって帝国の冒険者ギルドに名を連ねているが、連邦生まれ。アレウスと同様に別の世界からの産まれ直しと考えられている。




・獣人

獣人の王

姉妹の姫君 → 姉はアレウスにやや興味を抱くが、妹は否定的。




・ドワーフ

山の主 → アレウスの度胸を認め、ゲートのみならずヒューマンとの関係修復を進めている。




・『異端審問会』

『魔眼収集家』 → アレウスの『蛇の眼』に興味を抱く。

痩せ細った神官 → 御霊送りの逆となる降霊術で復讐鬼をアレウスたちにけしかける。それに限らず、ニィナやヴェインの故郷に異界の“穴”を生み出す。

『人狩り』 → 本名はクリュプトン・ロゼ。過去の称号は『星狩り』。『灰銀』と呼ばれるエルフの中でも差別される特徴を持つ。アーチファクト『赤衣』を保有。エルフの四大血統のロゼ家に該当する。ロジックを改編された可能性がある。呪術『舞楽禁制』のルールは、この世界には無い物であり、アレウスには「知っているのではないか」と意味深なことを言う。

??? → 異界の概念に一人だけで干渉し、“穴”を強引に閉ざせる者。アレウスのことを知っており、動向を逐一探っている。

??? → アレウスを異界に堕とした神官。アレウスの出身地で五年が経っても人々のロジックが元には戻っていない(アレウスは知らない)ため、生存している。




・帝国騎士団

エルヴァージュ・セルストー → 元冒険者。リスティとは顔見知り。彼女の引退の理由と彼が殺したい相手は関わりがある。




・『勇者』、『賢者』、『聖人』、『戦人』、『奏者』

 現在の『至高』の冒険者よりも以前の時代でギルドを支え、世界を守り続けた偉大なる『至高』の冒険者。

『勇者』 → ヘイロン曰く「壊れた」。

『賢者』 → 九十九のゲートを作り、百ヶ所目のゲートを作ると言って、消息不明。クラリエの実母で名前はイプロシア・ナーツェ。

残りの三名含めて、全員が現在、どこでなにをしているかは不明。

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