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0-2 魔王復活したから倒せってさ

 てゆー、前世をたった今思い出したんだけれども、どゆこと?


 ここって、ゲームの世界なん?目の前にいる人って、例のあの国王なんだけど??


 え?これって、文句言ってた罰なんだろーかね?


 ああ、文明自体はファンタジー世界だから、科学が発展したあの世界よりも快適なくらいだよ?


 なにせ、お金払えばどんな病気だって治せる薬あるしー、死んだ人を生き返らせる方法あるしー、とはいえ、お金無いとできないことだから、万民が恩恵を受けてるワケじゃないけども。


 ただ、罰じゃなかろうか、と思っているのは、今、ボクが謁見の間で通達されてる事がことだからなのだよ。


「えーと?父上様?もう一度お願い致します」


 うん、聞き間違えっていうのがあるしね。確認は大事だよね?


「だからな?息子よ。おまえ、魔王倒しておいで」


 うん、聞き間違え・・・・・・じゃねーじゃん!!!


「は?何言ってんの?バカなの?死ぬの?」


「バカじゃないし、死なんよ。おまえ、復活の呪文を使うの上手じゃないの。しかも、やたら加護がつきまくってて、殺しても死なないとか、もう、魔王倒しに行くしかないじゃん?」


 いい大人が「じゃん?」とか言うなし。


「てゆーか!父上様が勇者に嫌味言いすぎて逃げられたのがそもそも原因でしょーが!!

 勇者制度崩壊したせいで魔王復活しちゃった、とか仰ってますけど!!魔王復活阻止のために戦ってくれてた勇者を父上様が虐めたから崩壊しちゃったんでしょーが!!!」


「・・・ん?あ、聞いてなかったよ、もう一度言ってくれる??」


 あ、こりゃダメだ。聞く気なんて、ないわー。目が虚ろだもの。


 元勇者の何が気に入らなかったのかはわからないけれど、父上様がやたら嫌味ばっかり言うから、元勇者ってばキレちゃって、勇者やめちゃったんだよね。


 今の元勇者のレベルなら、ここらで魔物狩りして素材売ってた方が危険が少ないしねー。


 これで、国王に反発来ないって、この国どーなってんの?文句言ってんのボクと元勇者だけとか。


 その元勇者を責める声も出ないから、元勇者も人徳はあるんだろーなー・・・・・・って、そんなのはどーでも良いんだよ!!


「人の話聞いてないのはいつものことなんで今更ですけど、ボクが魔王を倒しに行くってのは確定なんですか?」


「うん、確定だよ。だって、おまえの加護って、魔王倒せって言わんばかりだから、大臣達も近衛団長も騎士団長も反対しなかったよ」


 こんにゃろー・・・・・・根回し済みか!!どうしてもボクに魔王を倒させるつもりだな?


 確かに前世のボクは、復活の呪文使える王族がついてこいとか言ってたけどさー、ボク自身が王族になって行くとかー・・・・・・もー、ガックリだ。


「しょうがないですねぇ・・・・・・じゃ、準備金ください」


「お小遣いあげてるじゃないの」


「準・備・金、ください?」


 お小遣い?魔王倒しに行く息子に、自腹で行けと?魔王倒す前に、父上様を倒したろか?あ゛あ゛??


「あっ、ハイ」


 ちょっと殺気がもれちゃったけど、近衛達は動かなかったから、問題ナシ、と。


 そんなこんなで、ボクは魔王を倒しに行くことになりました。


 普段、影のうっすーい王子だからさー。近衛団長とか騎士団長の方が活躍してるしー。


 ここらで活躍しとけば、いつでも父上様を玉座から蹴り落とせるし。


 いっちょ、頑張りますかー。


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