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その80 ヤンデレ`s beginning

 おっ、目を覚ましたようだな。


「お、気分はどうだ?何か異常とかないか?」

「...ん、ここはどこ?私、何ばしよったと?」

「ここは、俺たちの船の上、お前は3000年くらいずっと眠ってたっぽい。そこを俺たちが起こした。それで、俺のことは覚えてるか?」

「あ...思い出した。私、カイば殺してから、カイが動かんくなって、警察の来てから、捕まりたくなかったけん、そのまま舌ば噛み切ってから自殺したとやった。」


 ひぃぃぃ...怖いよぉぉぉ...。愛が重すぎるんだよぉぉぉ...。


「お、おう。それで、お前方言は恥ずかしいからって隠してたと思ってたんだが、普通に言うことにしたんだな。」

「あっ............。」

「............」

「............」


 あ、あれ?何この沈黙すごく雰囲気が重いんですけど。


「ほ、ほら。かわいいと思うよ?方言。懐かしいな〜。だから、さ、その物騒な爪を仕舞おうな?無言で俺に向けないで?」

「...........」

「ほらごめんって、何か言うこと聞くから。」

「..................わかりました。では、そこに寝転がって下さい。」


 そう言って彩華が指差したのは部屋の中に置いてあったもう1つのベッド。ここは大人しく従っておいた方がいいだろうな。ということでベッドに寝転がる。


「これでいいか?」

「ええ、ではそのまま目を瞑って下さい。」


 こいつは昔からそうだった。付き合い始めた頃からだ。普段は彼氏である俺に対してもずっと敬語を使うが、驚いたりするとふと方言が出る。今回は寝ぼけてたからかな。そしてもう一つ、方言を聞かれると切れる。ものすごく。マジで怖い。諦めていう事を聞いて穏便に済むことを願うくらいしかできない。


 簡単に言うとお仕置きと称して性的な暴力をふるってくるんだな。俺のせいではないのに理不尽である。ちなみに途中からお仕置きという体裁を忘れて普通に調教と称して性的な暴力をふるってくるのは言わない約束だ。そして、数年間という付き合いの中で調教の成果が少しずつ実を結んでたのも言わない約束だ。


 ギシ、ギシ...ストン


「あの...彩華さん?どうしてわたしに馬乗りになっているのでしょうか。」

「あら、こうしないと顔がよく見えないではないですか。これからお仕置きをするのに。これから、転生して得た能力を試そうと思っていたんです。カイだって、気になっていたでしょう?」

「いやまあそうなんだけどさ。」

「ならいいではないですか。じゃあ、始めるのでさっさと目を閉じなさい。」


 こう言われてしまってはもう逆らえない。目を閉じる。そしてその瞬間を待つ。


 ................むにゅ


 首筋に柔らかい感覚。俺の首を甘噛みしたり舐めたりしてるようだ。


「んっ......。」


 ついつい声が漏れてしまう。まったく、こんなことをして何が楽しいんだか。俺がそう思った瞬間、


 ..............ちゅぅぅぅ!


「ひっ!?」


 ...いきなり吸われたのか。不思議な感覚だ。何かが、吸い取られていく...よう...な......。


「あ、おい!貴様我のカイに何をしておるのじゃ!!」


 そんなセレネ様の声を聞きながら、俺は意識を手放した。

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