表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/87

その8 レベリング開始

うーん、さっきの子完全に見た目が人間だったな。おそらくもう1人の人間型ってのがあいつなんだろう。ってことは星龍戦で一緒に戦うことになるんだろうな。なら今のうちに仲良くしといた方がいいか。後で挨拶しに行こっと。


そんな事を考えながら俺と父さんは帰路についた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



家につきました。それでさ、帰ってる間ずっと思ってたんだけど、もう1人の人間型ってすごくからかいやすそうだと思わんかね。私は思うよ。今度挨拶に行くとき絶対に俺流の挨拶をしてやらんとな。フフ...。


それはそうとして。俺は手元の瓶を見やる。中にはドロッとした青色の液体が入ってる。これを飲めば魔法に必要なスキルが80%は手に入るんだよな。ちょっと鑑定。


【キメラクイーンの体液】

【キメラクイーンのスライム部分の一部】

【魔力感知、魔力操作、魔力変換、魔力放出、念話が込められている】

【“母さん”からのメッセージがあります】

【見ますか? 『はい』『いいえ』】


え?何かある?んじゃ、『はい』


【おまけとして念話もつけておきました。他人に話しかけられないようなので。キメラでまともな発声器官を持ってるのは人間型だけなのですよ。ああ、それと、あなたの力で地上部分を取り返せたらこの国はあなたにあげましょう。そういうの、好きでしょう?この事をしっかりと覚えておいて、やる気の足しにして下さい。】


...ふむ、これはいわゆる、世界の半分をお前にあげよう!というやつか。まあ、世界じゃなくて国だし、半分じゃなくて全部だし。


...やってやろうじゃあありませんか...。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



というわけで母さんの体液をグビッ!(意味深)


【魔力感知2、魔力操作2、魔力変換2、魔力放出2、念話2を獲得しました】

【他者吸収、吸収強化のレベルが3に上がりました】


これが省略表示の効果か。言葉の量が圧倒的に減って便利だな。


新しく獲得した念話で父さんに声をかける。


『なあ父さん、進化ってどうすればできるんだ?』


『そんなことか。レベルを10まで上げればできるぞ。お前はまだ一度も進化してないからすぐにできると思うぞ。』


『レベルを上げるには経験値を貯めればいいんだよね?経験値ってどうやったら増えるの?』


『ああ、生物をあやめるたびに増える。どうしてそんな事を聞くんだ?』


『父さん。俺、進化して、魔法が使いたい!』


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




ハイ!という訳でやって参りました!洞窟の生活スペースの外!ここは外敵から巣を守るために大量の魔物が蔓延ってるのだ!壁面には所々魔結晶マナクリスタルがあって少しだけ明かりを確保しているが、戦うには少し心許こころもとない気がする。今日はここでレベルを上げることにする。まあ俺はくっそ弱いんで父さんに手伝ってもらうんだが。


『では、始めるぞ。経験値は自分の力だけで戦った方が多く手に入る。自分で作った武器なら問題ないが、お前は自分で作った武器はない。よって、肉体変質で作った爪を用いて戦え。』


『わかった。最初は何と戦うんだ?』


『最初はゴブリンあたりが良いだろう。(ピィ〜)今のは「魔呼びの口笛」という魔法だ。魔力を消費して狙った魔物を召喚する効果がある。』


父さんが口笛を吹いた瞬間、地面に魔法陣のような光の輪がいくつも発生して、その中央に高さ1メートルほどの影が浮かび上がった。


【ゴブリン】

【世界最弱の一角】

【弱い分、たくさんおり、定期的に処理しないと厄介な存在となる】


では、俺の初戦...開始!!

次回からレベリング開始、その数話後には初進化する予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ