その74 消化試合(準備)
すみませんちょっと遅れました。
違うんです!冬休みの宿題は最後まで取っておくタイプだから時間がなくてできなかったとか、そんなんじゃないんです!
「ところでセレネ様、全く関係のない話ですがセレネ様の神格上昇スキルはどんな感じですか?」
「む?カンストじゃぞ当然。神格上昇のスキルレベルはある意味知名度で上昇するからの。我は一時期は世界中の生物に知られておったし、今でも伝承の中で語られておるじゃろう。カンストせぬわけがないという事じゃな。」
「ほぁ~。すごいですね。今のスキルレベルから考えるといつまでたってもそこには行けそうにないです。」
「なに、心配するでない。この漁村を解放したら最低でも国中にはずっと封じられておった漁村を解放したものとして我々の名が知れ渡る。我々の知名度は嫌でも上がるじゃろう。その時に神格上昇は上がるじゃろうて。」
「楽しみです。まあ、解放したらいったんは情報収集ですね。せめてここがどの国の領土かを確認しないと。確か、封印の空間の内部でセレネ様が話してましたけど、各国がセレネ様の体のパーツを一個ずつ封印して管理してるんですよね?ひとまず旅の目的はセレネ様の完全復活という事にしましょう。そのころにはほかのメンバーもかなり強くなってるはずですし。そしたら何をしましょうかね?」
「その時に考えればよかろう。うむ、じゃが、あの時の世界征服の続きをやってみるのもいいかも知れんの。」
「いいですね。その時はぜひ一緒にやらせてください。」
「当然じゃ。貴様には大事な役割を与えてやろう。」
「なんですか?」
「それはまだ教えぬ。じゃがド変態の貴様なら喜ぶじゃろう。」
(;´・ω・)くいきなりド変態呼ばわりはひどいよセレネ様)
あぁ、セレネ様めっちゃ笑顔や...俺のこといじってめっちゃ楽しんでらっしゃる。
まあ今に始まったことじゃないしなんか最近慣れてきた気がする。
さてと、先のことを考えてたらこんな鬱展開を具現化したような雰囲気の暗い糞漁村さっさと終わらせたくなってきたぞ。よし決めた。今俺たちがいる小屋以外はまとめて消し飛ばそう。そうしよう。月下の民は殺しても普通の人間に戻るみたいだし。
よし、やるぞルナたん!
「何をよ?」
「この村、消し飛ばす、ルナ、やる。この小屋以外、消し飛ばす。」
「なんで片言なのよ...。わかったわ。そういうことならさっさとやっちゃいましょう。こんな場所にずっといたら気が滅入っちゃうわ。」
「じゃあ、俺が月光を隠して敵を弱体化させてから武器を準備するからその間にルナはアレの発動に必要な魔力を貯めておいてくれ。」
「了解よ。」
「よし、セレネ様、一応危険なので部屋の中心に寄ってください。まんじゅうたちは死んでもすぐに生き返るから別に何しててもいいぞ~。」
「ふざけるんじゃないんだぜ!アレに巻き込まれるのは御免なんだぜ。」
「そうよ!痛みは感じないしすぐ復活するけどやっぱ細切れ死体になるのは嫌よ!」
「むきゅん!むきゅむきゅむっきゅーん!」
「うむ、いい返事だ(イケボ)。」
「意味わからんわ!」
くぅ~、マリちゃんいい突っ込みを入れてくれるぜ。
さてと、俺は自分の仕事をしましょうかね。




