その61 やっぱりロリは正義
とまあ、そんな感じで俺が色々焼いたり男衆が一発芸を披露したりして、みんな疲れて寝オチする奴らが発生し始めたところで祭りは解散した。それぞれ思うところはあったと思うがみんなの気が少しでも休まったと信じたい。
じゃ、俺も家に帰って寝ましょうかね。
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ドッ、ドッ、ドッ...。
グォォォォ!!
ガッ、ドゴォォォォォォン!
「カイ、カイ!大変なんだぜ!外から大変な音がしてすごい揺れてるんだぜ!こんな状況なのに何で寝てられるんだぜぇぇぇ!!」
ああ、こちらこそおはよう。今日も可愛いね。
で、どうしたんだい?
「そうなんだぜ!洞窟の入り口の方からすごい音がしてるんだぜ!早くいくんだぜ!」
おう、頑張ってこいよ〜。
「寝ぼけてるんじゃないんだぜ!カイも!来るんだぜ!一緒に!」
はーい。
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ふぃー、歩いてたらだんだん目が覚めてきたぜ。でもマリには恥ずかしいところを見せてしまったな。寝ぼけてたとは言え本当に恥ずかしいぜ。
「気にすることは無いんだぜ。それに、いいものも見れたんだぜ。なかなか可愛かったんだぜ。」
はっはっは。そんな嗜虐的な笑みを浮かべながら言わないでくれ。そんなドSみたいな子に育てた覚えはありませんよ?ほら、ルナが睨んでるって。
「ほら、もう着くわよ!ふん。」
あーほら言わんこっちゃ無い。ルナがイラついてらっしゃるじゃないか。
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さて、出口が見えて来たぞ。
うん、普通ならここは外に人間の軍勢がいないか警戒するところだけど、なぜかそんなに多くの気配を感じない。
感じるのは4つ。
弱い気配が1つ。掠れて消えそうな気配が1つ。俺よりちょっと弱いくらいの気配が1つ。そして圧倒的強者の気配が1つだ。
この感じだと前に進もうが逃げようが最後の強そうな奴がやろうと思えば軽く俺らを殺せるな。逆に言うと俺らがまだ生きてるってことは大丈夫ってことだろう。そうじゃなかったら...まあ、運が悪かったってことで。
じゃ、行くか。
さて、外は晴れ。雲ひとつない青空が広がってる。視界の奥には草木が青々と茂ってて朝露がキラキラと光ってる。
では、もっと手前に目を向けてみよう。
まず地面、奥の青色から一転、地面にはクレーターが複数あって泥がむき出しになってる。
次は地上、人間の軍勢が持って来たと思われる機材が散乱してる。
最後に人物、敵の指揮官と思われる人間が1人。星龍と思われる全長10メートルはありそうな龍(満身創痍)が1匹。そしてロリが1人と巨人が1人だ。
一体どうなってんだよチキショウ...。
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オッケー、人物についてもうちょい話そうか。最初の2人(?)はいいとして問題はロリと巨人だ。
まずは巨人。身長15メートルはありそうなゴリマッチョ。でもなぜか執事みたいな格好をしてる。しかも黒人でスキンヘッドにモノクル。さらにさらに腰には刀を2本、背中にはハルバードを担いでる。
いみがわからないよ...。
そしてロリの方。髪の色は深い真紅、腰の辺りまであって結んでないストレートだ。目の色は金と銀のオッドアイでちょっとつり目ぎみだ。服は黒と赤をベースとした革のブーツとコート、後はホットパンツみたいなの。ところどころ金をあしらってて綺麗。
覗くおへそと太ももが最高ですありがとうございます。
と、ロリの方が何か言うようだ。
「カイか。待っておったぞ。」
え、その声ってもしかして...。




